エリック・ドルフィーの「凄さ」について(~音楽の批評/研究)

エリック・ドルフィー(Eric Dolphy、1928年6月20日 - 1964年6月29日 ) http://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%82%a8%e3%83%aa%e3%83%83%e3%82%af%e3%83%bb%e3%83%89%e3%83%ab%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%bc
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オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

中学一年で父親にドルフィーを爆音で聴かされ音楽に開眼した変態の言うことなんかあてにならないでしょうがw、しかしドルフィーのあの圧倒的なアドリブを聴いてなお、やはり彼の音楽の主題はコンポジションやフォーム作りだったのではないかと思っています。

2012-06-04 00:35:43
Kazuhiro Inoue @kazz16

@poljazzwriter ドルフィーはいつ聴いてもヤバイっす。

2012-06-04 00:37:16
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@kazz16 私の妄想では、ポーランドのコメダとドルフィーはお互い生きていればいずれ接触していた可能性が大変に高いのですよ。二人の共演が聴きたかったですね~。ドルフィーのあのアドリブの壊れぶりは、多分彼の微妙にスペースがあいたコンポジションと密接な関係があると思っています

2012-06-04 00:42:42
Kazuhiro Inoue @kazz16

@poljazzwriter ドルフィーはヨーロッパのアーティストとも共演してますもんね。ソロパートはヤバイですよね。笑

2012-06-04 00:45:12
吉田隆一/SF音楽家 @hi_doi

@poljazzwriter @kazz16 横から失礼します「ドルフィーのあのアドリブの壊れぶり」だと誤解招きそうですね。内容はパーカーフレーズの解体/再構築で、緻密な構成力がないとあのソロは組み立てられません。故に「コンポジションと密接な関係がある」というのは正解だと思います

2012-06-04 00:47:47
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@kazz16 ものすごくやさしい人柄だったそうですよね。内なる暴力性が、楽器を通してのみ出てくるのでしょうか(笑)。ドルフィーとコメダの作る曲は色んな点で結構似通っているんですよね。アドリブが爆発するような装置のようなものがひそませている感じ。

2012-06-04 00:50:35
Kazuhiro Inoue @kazz16

@hi_doi @poljazzwriter ありがとうございます!リスナーの視点だけだとドルフィーはすごいくらいしかわからないので、演奏家の視点はすごく参考になります!

2012-06-04 00:51:09
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@hi_doi @kazz16 すみません、思いつきで書いてますので。でも意味するところは吉田様のフォローして下さった通りのことでした。「壊している」のではなく「壊れた感じに再構築している」のだと思います。その回路が他の誰とも違うことが彼の音楽の素晴らしさの一つなのでしょうね。

2012-06-04 00:53:42
吉田隆一/SF音楽家 @hi_doi

@kazz16 @poljazzwriter ドルフィーが壊れて聴こえるのはソロの内容ではなく、サックスの奏法のおかげです。おそらくパーカー以前のプレイヤーのいわば先祖がえり的な口腔内の広げ方+パーカー以降の息の圧力/速度なので恐ろしい音圧で音の跳躍と強烈な倍音を得ているのです。

2012-06-04 00:55:24
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@hi_doi @kazz16 あ、あと、実際的なご解説をいただき、ありがとうございました。これからも私の妄想にお付き合いいただければ幸いです。

2012-06-04 00:56:11
吉田隆一/SF音楽家 @hi_doi

@poljazzwriter @kazz16 (奏法の話の続き)戦前の奏法とパーカー以降からコルトレーンまでのグレーゾーンに奏法の断層があるのですが、ドルフィーはいわばホッジス的な音色の作り方にパーカーの息の速度を加えるという、あの時代ならではのアイデアを用いていたように思います

2012-06-04 00:58:34
Kazuhiro Inoue @kazz16

@hi_doi @poljazzwriter 納得です。やはり演奏家の視点は違いますね。ぼくはDJとしての視点にどうしてもなってしまうので他の視点は勉強になって非常に興味深いです!

2012-06-04 00:59:09
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@hi_doi @kazz16 なるほどー!サックスをやっていない身からすると、どうしてもあのフレイジングに耳が行ってしまうといいますか・・・・。ただ、吉田様の仰る「壊れる」という意味と、私が書いているそれはおそらく意味するものが違う気もします。私のは言うなれば「別世界感」ですね

2012-06-04 00:59:16
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@hi_doi @kazz16 吉田様の方が言葉の意味するものに対して厳格で、私のは要するにいい加減、つまりはイメージとしての「壊れる」としてしか使っていない、ように思いました。もちろんこの「意味の差異」は吉田様が教えて下さったことに対する感謝の念とは全く関係のないことですが。

2012-06-04 01:01:44
吉田隆一/SF音楽家 @hi_doi

@poljazzwriter @kazz16 「別世界感」を引き出すシステムが即ち解体/再構築の部分で、詩的な言い方をすれば、「時間の解体・再構築」いわば因果律の逆転やサンプリング/カットアウトが起きて、いわば聞き手の時間を操っているように思います。阿部薫が反応したのはそこではと

2012-06-04 01:02:30
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@hi_doi @kazz16 いやーでも凄いですね。説得力が違います。ドルフィーのプレイに対する新しいアングルが自分の中に開けたように思います。本当にありがとうございます。やっぱり実際にその楽器に触れていない人はどうしてもフレイジング面にとらえらえがちですよね。

2012-06-04 01:03:43
Kazuhiro Inoue @kazz16

@poljazzwriter @hi_doi 同感です。めっちゃ勉強になりました!

2012-06-04 01:05:12
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@hi_doi @kazz16 すぐれたインプロヴァイザーというのは、結局のところ素晴らしく鋭敏で緻密でかつ大胆なサンプリング/カッティングのセンスを持っている、ような気がしています。またも印象語で申し訳ありませんがw ザッパやマイルスも然り。

2012-06-04 01:06:45
吉田隆一/SF音楽家 @hi_doi

@poljazzwriter @kazz16 (続き)それと、音色とフレイジングとは不可分なものなのです(あのフレイズを別の音色で行なっても同じ感覚は得られないでしょう)音色にも必ずヤられているはずです。肉体を介して演奏する人間にとって自分の意思を託すのはまず音色と言えましょう。

2012-06-04 01:07:04
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@hi_doi @kazz16 音色に関してはですね、ポーランドジャズ道を突き進んでいる身からすると確かにその通りだと思うことが色々ありますね!ポーランド音楽はリズムの音楽だと考えているのですが、そのリズムを最大限に活かすために音色の冴えを突き詰めているようなところがあるのです

2012-06-04 01:09:33
吉田隆一/SF音楽家 @hi_doi

@poljazzwriter @kazz16 リズムと音色は絶対的に関連があります。かつて大原裕さんという天才的なトロンボーン奏者がおりましたが(残念ながら故人です)氏はロングトーンの音色だけで、聴き手に曲のテンポリズムを感じさせると言う達人でした。

2012-06-04 01:14:45
オラシオ@初の単著「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」増刷しました @poljazzwriter

@hi_doi @kazz16 そう言っていただけると、ひたすらポラジャズを聴き続け妄想しまくりこの結論に達した私にとってとても励みになります。重ねてありがとうございます。

2012-06-04 01:16:24
Kazuhiro Inoue @kazz16

@hi_doi @poljazzwriter 大原さん聞いてみたかったです。リズム音色の関係はDJするときもうまく言えませんが常に意識しているのです。

2012-06-04 01:17:31
吉田隆一/SF音楽家 @hi_doi

@poljazzwriter @kazz16 長文失礼しました。ドルフィーの話となるとつい夢中になってしまい…「妄想」で言うと、私にはドルフィーの音色と、初期の手塚治虫の絵の印象が近いんですよね。この「妄想」の謎は夏目房之介『手塚治虫はどこにいる』を読んで少し解消しましたが。

2012-06-04 01:18:14
Kazuhiro Inoue @kazz16

@hi_doi @poljazzwriter いやいや、とても参考になりました。やはり演奏家の視点はめっちゃ勉強になります!ありがとうございました!

2012-06-04 01:20:22