西暦775年、天の異変は記録されていたのか?

「775年に地球外から飛来した宇宙線が前年比で過去3千年間では最大級の増加率で急増」というニュースに、天文&科学(史)クラスタが反応。 8世紀、天の異変は果たして記録されていたのか? 江戸時代の科学史がご専門の佐藤賢一先生が『新唐書』から該当する記述を見つけてくださいました。
宇宙 775年 歴史 宇宙線 奈良時代 新唐書 超新星 続日本紀
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西暦775年、宇宙線が過去3千年間で最大級の増加
橋本麻里 @hashimoto_tokyo
【科学】共同:8世紀、宇宙環境が大変動 超新星か太陽爆発か…原因は謎 http://t.co/r0cOvqK8 「775年に地球外から飛来した宇宙線が前年比で過去3千年間では最大級の増加率で急増し、原因が特定できないことを名古屋大の増田公明准教授らが明らかに」
しかのつかさ @sikano_tu
西暦775年に宇宙から強放射線が降り注いだとな。 http://t.co/7hyD28Ez 炭素同位体比を変えるのは高エネルギーなので普通は銀河放射線を疑うけど、先日可能性が指摘されたスーパーフレアならありかな。スーパーフレアなら赤気(低緯度オーロラ)の記録とかありそうだけど。
廣瀬 匠(Sho Hirose) @kippis_sg
Nature誌での他の研究者の評価を見ると、現象があったのは結構確からしい。論文はNHKのコメントと真逆で、フレアも超新星も可能性がないと言っているけど。(続く)→ 775年に宇宙から強放射線か http://t.co/hhehVtZ3
廣瀬 匠(Sho Hirose) @kippis_sg
ただ、Natureのオンライン記事では「巨大なフレアが起きたと考えるに足る根拠はある」としている。775年前後に、大規模なオーロラが発生したことを示す文献が眠っているのではと。実際、記事へのコメントにそうした情報が寄せられている。 http://t.co/ADUo9f8A
それって記録に残ってないの?
しかのつかさ @sikano_tu
775年の強放射線。超新星爆発なら、その記録が世界のどこかでされていないはずがないとも思うんだけど、どうなんだろうね。
ゆうき まさみ @masyuuki
@sikano_tu 続日本紀に記録があるかと思ったけど、八世紀には天文観測の記録がないのだそうな。
しかのつかさ @sikano_tu
そっか。そりゃそうだね。 @Miyata_Iori 南半球でしか見えない位置だと記録に残らなくても仕方ないかと思います。
ゆうき まさみ @masyuuki
@sikano_tu じゃあたとえ観測してても日本の記録には残らないね。
しかのつかさ @sikano_tu
.@masyuuki 日本は無理でも中国とかはありそうだけどね。超新星だと南天で起きてたら記録はなくて不思議ない、スーパーフレアの赤気なら記録されるとおもうけど。
しかのつかさ @sikano_tu
@masyuuki 低緯度オーロラの場合も、かなり北の北海道とかだから、当時の日本では記録されないとおもう。でも中国ならね。
Hideshi Kagawa @wdb201126
Wikiで775年を調べたけど、めぼしい出来事はなかった件。
しかのつかさ @sikano_tu
@wdb201126 ないですよね~。オレも調べたけど( ・∀・ )
Hideshi Kagawa @wdb201126
@sikano_tu そんなものだったら、世界的に記録されてそうだし。ローカルな別の現象でしょうか。隕石とか、噴火とか??そんなの論文にするときに既に調べてあるんでしょうけども。
しかのつかさ @sikano_tu
@wdb201126 超新星だと南天で起きてれば記録には残らないでしょうね。スーパーフレアなら低緯度オーロラはたぶん生じたはずだから、中国とかに記録があってよさそうに思います。隕石や噴火も可能性としてはありますね。その場合、一時的寒冷化とか起きてないのかな。
ゆうき まさみ @masyuuki
@sikano_tu ハレー彗星なんか、確実なのが始皇帝の頃から記録されてるんだねえ。すごいね人間は。
しかのつかさ @sikano_tu
@masyuuki 中国は天がすべての運命を支配していると考えてきたので、その予兆を読み取るのにメチャクチャ情熱傾けているよね。あと、昔のハレー彗星は、オレたちが見られたのとは違って、まだ蒸発してないそれは見事な物だったんでしょう。

--佐藤先生がアップを始めました。

佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
奈良時代後期の天文記録だと、中国の史料に当たるのが一番確実かな。日本側の記録はちょっとどうかな。後で確認しよう。
橋本麻里 @hashimoto_tokyo
@ke_1sato 天文記録>南半球でしか見られない現象だった可能性もあるわけですよね? どんな記録が残っているか(あるいは全くないのか)、後で教えていただけると嬉しいです。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@hashimoto_tokyo 天変地異の記録一覧のようなものを歴代の王朝がまとめているので、調べてみます。たしかに、南半球だと記録そのものがあるかどうか。。。
『新唐書』の記録によると…。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
西暦775年に宇宙線の飛来が通常の20倍もあったという名大研究チームの報告。中国の王朝が残した記録が気になって調べてみた。まあ、書いてあるとしたら『新唐書』の天文志ぐらいだろうとあたりをつけて探ってみたら、該当年代付近(大暦年間:766-780)に次のような文言があった。→
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
→『新唐書』志22天文2の「日変」の項目に「大暦二年七月丙寅,日旁有青赤氣,長四丈餘。壬申,日上有赤氣,長二丈。九月乙亥至於辛醜,日旁有青赤氣。三年正月丁巳,日有黄冠、青赤珥。辛醜,亦如之。凡氣長而立者為直,橫者為格,立於日上者為冠。」とあった。大体の意味は、→
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コメント

灰色と名乗る事実上の形式不明武装多脚砲台 @haiiro8116 2012年6月5日
大暦2年(767年)の7月、太陽の脇に青と赤の気が有り、長さが四丈ほど。[同月]太陽の上に赤い気があり、長さが2丈ほど。9月にも太陽に青と赤の気が。3年正月には太陽に黄色の冠のような気があり、赤と青の気もまわりにあった。
橋本麻里 @hashimoto_tokyo 2012年6月5日
まとめを更新しました。
創作文芸サークル時の輪@通販受付中 @Kamimura_Maki 2012年6月5日
文系なので教えて欲しいのだけれど、767年に起きたスーパーフレアによる放射線が届いたのが775年とすれば、太陽からの放射線が地球に届くのは八年かかる計算になるんだけど、本当にそんなに時間がかかるものなんですか? 波長の届く速さとしては音波に近い?
創作文芸サークル時の輪@通販受付中 @Kamimura_Maki 2012年6月5日
ちなみに775年は日本では光仁天皇(桓武天皇の父親)の治世で、飢饉や災害があちこちで起きてます。飢饉とか台風とかネズミの被害とか。
NYANMAGE: INVADED @nyanmage_x 2012年6月6日
775年は20年あった…ナ、ナンダッテー >ΩΩ Ω
きゃっつ(Kats)⊿5/5乃木坂大阪個別? @grayengineer 2012年6月6日
放射線の中でもガンマ線は電磁波なので光速です。太陽から地球まで数分で到達します。他の放射線は粒子線なので光速よりは遅くなりますが、それでも何年もかかるということは考えられないでしょう。
samon @samon90997098 2012年6月6日
オーロラを起こすのは太陽風(プラズマ粒子)。フレアで放出されたX線は8分で地球に到達するがオーロラは発生しない。フレアから発生した太陽風は通常2日~3日で地球に到達する。しかし名大は先のニュートリノの件もあるのだから、少し発表を慎重にすべき。話題を急ぎすぎる感が否めない。
ひでき @hidekih 2012年6月6日
リアル「ディアスポラ」かもしれない。例の強大な宇宙線が降り注いでくるくだり。 http://bit.ly/Ln9luF 
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato 2012年6月6日
コメントをどうもありがとうございます。今回の呟きは、速報的に古代史料の側から見た場合、何が言えるのかに絞ってまとめました。年輪測定の精度、C14の大気中の循環がすぐに屋久杉の年輪に反映されるのかどうか、抑も古代史料がリアルタイムに記録をしていたのか、等々の不確定要因はあると考えていますので、これらの事柄を今後精査して情報を更新する必要はあると考えています。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato 2012年6月6日
古代史的な興味に絞れば、唐の天文(天変地異)観測記録と奈良時代の日本での改元「神護景雲」がどうもシンクロしているかもしれないという意外な発見があり、これはこれで年輪測定の話題から思いがけないヒントをもらったなあ、と喜んでいます。
五円玉(餡は脳に優しいスイーツ) @Goendama 2012年6月6日
南半球でしか観測できなければ日本では記録が残らないなぁ。但し、気象変動については記録は残っているようだけど
sueでもなく @suedemonaku 2012年6月6日
元ネタは「過去3千年間では最大級の増加率で急増」なのか。降り注いだ宇宙線量はどうなんだろう。仮に宇宙線量が最大だとすると、気候変動の原因を宇宙線量の変動に求めている仮説は枕を並べて討ち死にっぽい(8世紀後半〜9世紀に顕著な寒冷化はないので)。Nature読まなくては。
上海II @shanghai_ii 2012年6月8日
775年(宝亀6)の続日本紀をざっと見た。天文関係の記述は5月の「白虹竟天(白虹が天にわたる)」だけかな。これが怪しいと言えば怪しい。
上海II @shanghai_ii 2012年6月8日
あと、今ならどこかの誰かが放射線の影響だと騒ぎそうな記事もあるなあw 5月に「近江国献白亀赤目」と「山城国献白雉」、9月に「河内国進白亀」。これらは当時、吉兆なんでしょうね。
橋本麻里 @hashimoto_tokyo 2012年12月6日
まとめを更新しました。
りょーいち @barkindog2099 2012年12月9日
面白いなぁ。天文の異変が政治に影響与える時代の話だし・・・
甘党猫が通りますよ @Future_Men 2013年2月7日
こういう考古学+天文学のような学問(交流)がもっと進んでくれたらなあ。両方とも好きなので。
柴宮両兵衛(伊予守・重高・幻鶴) @ShibamiyaRyobee 2013年2月20日
こりゃあツイートで細切れになってしまうのが勿体ない話題やなあ。職場には歴史の教育なんていらんとうるさいのもいるんやが,こんな面白くて色々触発してくれるもん放っておく手はないでほんまに
四式戦闘機 @ki84type4 2013年3月4日
こういう話が読めるからTwitterやめられないんだよな。
平山🛰️ @H_Hirayama 2013年5月30日
来週6月6日のコズミックフロントに「西暦775年のミステリー 宇宙 謎の大事件」として採りあげられますね
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat 2013年6月11日
コズミックフロント http://www.nhk.or.jp/space/program/cosmic_130606.html 視聴。名大の続報 http://news.livedoor.com/article/detail/7624740/ で、993年にも同様のイベントが発生していたことがわかったので、まだ現時点では原因ははっきりしないけど、太陽フレアの可能性が有力、と番組では紹介。
ひなたライさん@しごせんちほー @Day_of_Hinata 2013年7月6日
この775年という数字自体に誤差とかはないんですか?
kartis56 @kartis56 2013年9月8日
サイエンスゼロで見ましたが、年輪一本ずつ数えて年を決定してるので、年に誤差はないでしょう。他に南極の氷柱でも同じようなC14変異があったそうだし。
MintUdon @MintUdon1 2014年3月24日
文献突き合わせて震源やマグニチュードを解析するような話ですね!
さとうのぶよ @0168_dainobu69 2017年9月8日
これでもかとカードが展開しているような面白さ。
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