昭和の放射性物質・放射線事故

s_matashiro @glasscatfish

放射性同位元素等事故例（第7版：原子力安全技術センター）などから昭和の放射線・放射性物質事故をご紹介。 http://t.co/og9GIZa5 高度成長期の日本では、非破壊検査装置の線源の取り扱いにからんだ事故が目立ちます。

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【昭和の放射性物質事故】S34 Co-60 111T Bq を使用して照射作業中、装置の故障のため線源格納が不十分となったのを知らず入室。10分間20mSv 被曝。(愛知・工業技術院) 今はインターロック義務づけで防止しているはず。

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【昭和の放射性物質事故】S34 直線加速機の試運転中にインターロックが解除されていた。所員一名が数秒間で最大30mSv 被曝。(東京・H 製作所) 他にも試作や改造中の事故が。プロの落とし穴。

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【昭和の放射性物質事故】S40 制御弁の故障により、４日間にわたりクリプトン85 (925G Bq) を大気中に漏出。地上で最大 1.9Bq/L と、許容濃度の 1/10 以下だった。(東京・H社) 許容濃度以下でも計画外放出で事故扱いなのでしょう。

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【昭和の放射性物質事故】S35 リン32 185MBq 入りの書留小包が輸送中に盗難。ラジオ等で呼び掛けた結果、四日後に発見。(青森・H 大学) 生物医学関係でよく使われる放射性物質。半減期は14日程度。平成に入ってからもこの核種で輸送中の紛失事故があった。

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【昭和の放射性物質事故】S41 バンデグラフ照射中に所員１名が被曝。顔、手、足の皮膚に障害が発生した。（大阪・府立研究所） この件の線量評価はされていない？ 学生実習で物理学教室のバンデグラフの中に入って照射して作った放射性物質を取りに行ったなぁ。

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【昭和の放射性物質事故】S46 非破壊検査に用いた線源を収納する作業中、線源ホルダーが破損し、回収作業のため２名が指に被爆し障害が発生。通院治療。１名の被曝線量は指先で 180Sv, 全身 27mSv。（東京都・K社）

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【昭和の放射性物質事故】S45 炭素14を含む排水がマンホールから溢れて付近水田0.2ha へ流入・汚染。排水路の改善で溢水問題は改善、県と科技庁の安全性評価では放射線障害の恐れなしと評価。汚染された水田はD社が買収。（茨城県・D社）

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【昭和の放射性物質事故】S45 誤操作によりコバルト60 (259GBq) が露出しているところ、入室した社員一名が 16.3mSv の被曝。（新潟・N社）

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【昭和の放射性物質事故】S46 イリジウム192 (370GBq)を無届で非破壊検査に使用し、５名の被曝が警察が他事件で捜査中に判明。被曝者には障害が発生。関係者は岡山地検に起訴され、社員１名が懲役８ヶ月（執行猶予３年）の処罰、会社は２０万円の罰金。（岡山・日本非破壊検査）

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【昭和の放射性物質事故】S49 イリジウム192(370GBq)を運搬中、落ちた線源ホルダーを素手で扱い被曝。皮膚移植。行政指導により２ヶ月間の業務停止。書類送検されたが不起訴（神奈川・K非破壊検査社）

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【昭和の放射性物質事故】S46 非破壊検査後にイリジウム192(370GBq)を紛失。拾得したものが寮に持ち帰ったため、第三者６名が被爆。放射線医学総合研究所に入院させて治療。２名に傷跡が残る。約半月の使用停止処分、放射線取扱主任者解任命令、責任者に業務上過失障害（広島・C社）

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【昭和の放射性物質事故】S46 造船所で非破壊検査用のイリジウム192（1.63TBq）を拾得者が知らずに下宿に持って帰り6名被曝。造血障害と精子数減少。局所的に 26-91Gyの被曝をした2名に皮膚障害。1名は22年後に指切断。（千葉） http://t.co/s5A5Csge

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【昭和の放射性物質事故】S47 非破壊検査のため製油所に持ち込んだイリジウム192(370GBq)を紛失。拾得した従業員が控え室のロッカーに保管し、県警により発見されるまでの約２年間に約７０人が被曝し７人に障害が発生。重症３名は皮膚移植。地検が関係者を起訴、罰金処分（大分・K社）

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【昭和の放射性物質事故】S48 照射装置のホルダーから落ちたイリジウム192(370GBq)のホルダーを素手でつかむなどして、非破壊検査会社の作業員3名が推定２Svの被曝。障害が発生した２名は皮膚移植。（長崎・M社）

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【昭和の放射性物質事故】S49 コバルト60 (1.11PBq)の照射室に好奇心で入った作業員が 143mSv の被曝。直ちに検査をしたが異常は無かった。（北海道・士幌アイソトープ照射センター）これは線源が正に桁外れ。

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【昭和の放射性物質事故】S49 サイクロトロンの実験中にビームシャッターからの陽子線の漏れにより職員1名が右手指に被曝。2週間後に皮膚炎が出て初めて被曝が判明し、再現実験で漏洩を確認。（千葉・H研究所）

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【昭和の放射性物質事故】S49 大学病院でコバルト60治療装置の線源更新作業中、不正規な作業行為により社員2名が被曝したことが3週間後に右手指の皮膚炎により判明。被曝量は右手指で 5Sv。2名の全身被曝は1.75Sv と 600mSv。軽度の白内障の疑いが判明。（鳥取・S社）

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【昭和の放射性物質事故】S51コバルト60非破壊検査装置の格納容器に線源が戻りきっていない状態で、社員2名が照射室に立ち入り被曝。原因はインターロックの不備。被曝量は 26mSv, 39mSv。健康診断結果に異常は無かった。（大阪・H社）

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【昭和の放射性物質事故】S52 コバルト60非破壊検査装置の照射中にもかかわらず社員2名が照射室に立ち入り被曝（34.2mSv, 1.1mSv）。健康診断結果に異常は無かった。原因は照射中表示ランプの故障。（岐阜・K社）

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【昭和の放射性物質事故】S54 非破壊検査装置のコバルト60線源の収納装置の故障により、故障が判明するまでの期間に照射室に立ち入った22名が被曝。うち1名は全身被曝線量換算で 120mSv 被曝し、精子の一時的減少がみられた。15日間の使用停止命令（大阪・H社）

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【昭和の放射性物質事故】S56 体内腔照射装置の模擬線源と本線源（コバルト60 37GBq）を誤って混同して使用したことにより、医師・技師など13人が被曝。1名が110mSvの被曝。局所被曝線量は 2-13.6 Sv。健康診断結果に異常は無かった。（東京・Gセンター）

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【昭和の放射性物質事故】S58 放射性夜光塗料を塗った目覚まし時計の文字盤28,698枚（Pm-147, 1.85MBq/枚）がコンテナトラックごと盗難。その後発見されて文字盤は回収されたが、2枚のみ不明。（茨城県・N社）

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【昭和の放射性物質事故】S60 ホットラボ施設にてイリジウム192 （240.5TBq）を輸送容器に移し替える作業中に作業者2名が被曝。被曝線量は29mSvおよび 26mSv程度。作業者のうち1名は個人用被曝測定器を置き忘れて携行してなかった。（茨城県・日本原子力研究所）