「変わる」ではなく、「思い出す」こと

「今回の大災害において、政府、東電、原発等に問題が多大にあるにしても、特定の個人や組織を批判するだけの体質からは新しい時代は胎動しないような気がする。これを機に、人々の意識や生き方が変わり、その結果として、政府や、原発等のエネルギー関連が、大きく転換する流れができないものだろうか。」という、風の旅人 佐伯剛 (@kazesaeki)さんの『「変わる」のではなく「思い出す」こと』についての一連の呟きをまとめました。
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風の旅人編集長 佐伯剛 @kazesaeki

本当に変わるためには、表面的なインパクトではなく、根を深く張っていくものが必要だ。自分にとって、それが欠かせないと思えるほど、深いところで静かに疼き続けている感覚が大事だ。イベントのように一瞬の熱狂に包まれて高揚し、自分の行動を正当化してしまうような恋は、長続きした試しがない。

2012-06-08 00:38:39
風の旅人編集長 佐伯剛 @kazesaeki

表現や、媒体作り等において、何かを批判することは、戦時体制ならともかく、現代においては、そんなに難しいことではない。困難でないカードを切る事で、時代や社会が変わるとは、どうしても思えない。今、とても難しい事は、批判や分析ではなく、展望を見いだし、それを根気よく示していく事。

2012-06-08 00:39:49
風の旅人編集長 佐伯剛 @kazesaeki

今回の大災害において、政府、東電、原発等に問題が多大にあるにしても、特定の個人や組織を批判するだけの体質からは新しい時代は胎動しないような気がする。これを機に、人々の意識や生き方が変わり、その結果として、政府や、原発等のエネルギー関連が、大きく転換する流れができないものだろうか。

2012-06-08 00:40:22
風の旅人編集長 佐伯剛 @kazesaeki

続)昨年の3月に書き込んだツイートを三つほど続けたが、一年経った今でも、その感覚や考えは変わらない。日本が置かれている状況も変わらない。これからが大事だ。試金石だ。これで変わらないようだと、日本人は、もう二度と変われない。

2012-06-08 00:43:15
風の旅人編集長 佐伯剛 @kazesaeki

野田総理は、大飯原発再稼働に対して”自分が責任を取る”と、簡単に”責任”という言葉を使うが、仮に総理大臣を辞めても政界に居残る政治家ばかりの日本で、何をどう責任をとるというのか。まさか、解散とか辞職程度のことを、責任と言っているのではないだろうね。責任という言葉が軽すぎるよ。

2012-06-08 10:10:03
風の旅人編集長 佐伯剛 @kazesaeki

「変わる」ではなく、「思い出す」こと。ある人からの言葉で、ふと思った。私達は、記憶の深いところに大事なことを覚えているのに、目の前の現実という言い訳で、そのことを封殺している。静かで、穏やかで、苦労があっても嘆かず、しみじみと楽しくうれしい。そんな暮らしを、ただ忘れているだけ。

2012-06-08 12:51:52
Nisew Chiaki @nisew_chiaki

@kazesaeki ほんとうに、私もそう思います。そして「思い出す」暮らしは何処にいてもできるんじゃないか…と思っています。昔はよかったとか森や田舎でしか自然な暮らしはできないとかいうのではなく、感じようとする心や行為があれば暮らしを思い出すことができる…と思います。

2012-06-08 13:29:09
風の旅人編集長 佐伯剛 @kazesaeki

今目の前にある形ではなく、あるタイミングで、たとえば社会人になった時とか、上京した時とかに何か失われてしまった思い出のようなものを、記憶の深いところで、かろうじて思い出せるような、そんなきっかけになる映像や言葉がある。心の深いところがドクドクと脈打って。そうした表現に出会う時、

2012-06-08 14:43:48
風の旅人編集長 佐伯剛 @kazesaeki

続)そんな表現に出会う時は、あの頃の自分がやっていたことが今の自分にとってどのような意味があるのかという、現在を基準にした計算高い問いではなく、あの頃の自分から見て、今の自分がいったいどういう風に見えるのか、いったいどのような意味があるのかという、存在の根本を探る問いが生じる。

2012-06-08 14:49:15
風の旅人編集長 佐伯剛 @kazesaeki

映像や言葉だけでないね。音楽でもそうだし、通りすがりの風景にだって、ある時から失われてしまった大事なものを思い出させるきっかけをくれることがある。それは、自分が自分である原型的背景のようなもの。自分って何?という素朴な問いに対する答は、すべてそこにつながっている。

2012-06-08 14:53:12
リンク kazesaeki.tumblr.com 撮影/北義昭 ... 撮影/北義昭 現代人の多くは、完成と未完成で世界を分別し、未完成なものが完全なる状態に到るために、階段を一つずつ上っていくことが成長であると思っている。そして、子供時代は未完成で、完成だとみなされる大人に一歩一歩近づくものだと教えられている。 子供が未完成で、大人が完成であるという考えが真実であるなら、適者生存の法則で、進化とともに子供から大人になるまでの時間は短くなっていく筈だ。しかし、人間は...
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