SEA-SPIN主催Wモデル講演まとめ
現在の@mkoszk さんのご所属はMRTコンサルティング。Mickey Rabbit Touchの略。
2012-06-08 18:34:05Wモデルとは何か、という質問は増えてきている。理由1:偉い人からWモデルの導入を指示されたが、自分たちがやっていることを変えたく無いので、自分たちがやっていることをWモデルと認めて欲しい。
2012-06-08 18:38:51Wモデルとは何か、という質問は増えてきている。理由2:真面目にプロセス改善に取り組んでいたら「Wモデルやってるの?」と聞かれた。
2012-06-08 18:41:34Wモデルとは何か、という質問は増えてきている。理由3:お客様向けの提案資料にWモデル対応と入れたい。準拠って書きたいので、相談先を教えて欲しい。
2012-06-08 18:42:37Wモデルとは何か、という質問は増えてきている。理由4:識者によってWモデルの定義が異なるので、落ち着かない。
2012-06-08 18:43:26まぁ私(にし)がWモデルの話をするときは、開発プロセスの改善に関する哲学の話をしているからなぁ。でも私の講演をきちんと理解していると、不具合モードやテスト要求分析/アーキテクチャ設計、組み合わせホットスポットの特定なんかをやる必要があると分かるはずなんだが。
2012-06-08 18:46:25Andreas Spillner(ドイツ人)がWモデルを提案した背景は、開発者とエンジニアの対立。日本だとそもそも同じSEが開発もテストもやるのが普通なので、背景は違うよね。
2012-06-08 18:47:56日本のWモデルは、テスト設計の前倒しが前面に出ている。Spillnerは、テスト計画の前倒しを強調している。そのため、短納期の実現を謳っている。
2012-06-08 18:49:59日本だとWモデルへの期待は様々。短納期開発、(手戻り防止による)コスト削減および利益率向上、要員の最適配置、テストエンジニアの稼働率アップ、ISO9000sやCMMiの次のテーマ、お客様への提案テーマ、技術者の単価向上。でもこういう生々しい話を人前ですると怒られる。
2012-06-08 18:51:37Wモデルの定義も様々。テストのアクティビティの前倒し。テスト仕様書とソフトウェア設計書の同時作成。テスト技術者、テストチーム、テスト会社の上流工程からの参画。テスト技術の上流工程への適用。要件定義や設計時のデータバリエーションの作成。テストの知見の早い段階からのフィードバック。
2012-06-08 18:54:23@mkoszk さんから見て、にしは極端。上流工程でやりうるあらゆる品質向上はすべてWモデル。形式手法もレビューもWモデル。一方@mkoszk さんは反対。テスト技術を上流で活用することがWモデル。
2012-06-08 18:59:21なぜ私(にし)が極端な言い方をするか、というと、テスト技術の本質を抽象化して捉えることで、その本質に近づく手段の多様性を許容しているから。その組織で適当にやっているレビューや規格目当てでやっている形式手法をWモデルと呼ぶつもりはありませんぜ。
2012-06-08 19:01:28@mkoszk さんから見て、にしやあきやまさんは中長期的な組織の改善の話が入る。@mkoszk さんやよしざわさんはある時点のスナップショットの話を主眼にしている。だからずいぶん違うように思える。
2012-06-08 19:02:49この講演でのWモデルの定義。ソフトウェアの品質を向上させるために、主にテスト技術を上流工程で活用することにより、ソフトウェア開発を改善する方法・考え方であり、担当は主に開発者である。
2012-06-08 19:11:44単体テストを開発者じゃなくてテスト担当者にやらせると、投げやりなコードを書くようになるんだよっ! by 奈良さん
2012-06-08 19:14:07Wモデルを導入しようとする人の多くは、現状をきちんと把握していないことが多い。 by @mkoszk さん
2012-06-08 19:16:55ほとんどの組織はVモデルをきちんと遂行していると思っている。しかし単体テストや結合テスト、システムテストで何をテストするかを詳しく聞いてみると、適当に思い付きだったり、プロジェクトごとにバラバラだったりする。こういう組織は、テストレベルを単なる工程だと誤解している。
2012-06-08 19:18:53@YasuharuNishi @mkoszk 私は、組織の改善や誰がやるかっていうのはあまり関係ないんじゃないかと思っています。テスト技術を上流に適用することがしたいです。
2012-06-08 19:19:54テスト設計で何をしなくてはいけないか、ということを適切な粒度で把握していないと、「テスト」というよく分からない大きな作業の塊を前倒しすることになり、不必要に細かい作業(具体的なテストデータの特定)をも前倒ししてしまうため、失敗する。
2012-06-08 19:22:54開発プロセスにおけるドキュメントのフローをきちんと描けないと、テストの何を前倒しした時にどういう嬉しいことがあるかどうかが分からないので、Wモデルは上手くいかない。
2012-06-08 19:26:42各テストレベルでのテスト設計に必要な様々な作業が、どの工程から開始される(されうる)のかをきちんと対応させないと、Wモデルは上手くいかない。
2012-06-08 19:27:33