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で。今回多くの方の作品を見させて頂いたわけですけど…とりあえずこれだけ言わせてください。仕事で絵を描きたい方は、ふだんからちゃんと絵を「仕上げて」ください。そして仕上げた絵を見せてくださいね。正直、ラフ線ぽいものを見せられても、僕らも困ってしまいます。
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もちろん、ラフでもセンスや、デッサン力(空間把握能力)などは推し量ることが出来るのですけれども、全力で仕上げた作品を見せて頂けないと、最終的な判断はまず無理です。あわてなくていいんです。まずはじっくり仕上げましょう。じっくりですよ。
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振り返ってみると、イラストレータの方への指摘は、だいたい以下の項目に集約されてきます。  A.仕上げる意識 B.似たポーズ/表情に偏っている C.デッサン力 D.背景も描く E.絵のテーマ性
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絵を仕事にしたいという人は、当然のことながら絵を描くことが好きなわけですよね。でもそれって、好きなテーマしか描かない ということになりがちです。趣味であれば、それはそれで問題ないと思います。楽しく描くのが目的なのですから。
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しかし、仕事を見据えている人は、そこから意識を少し上げて欲しいのです。「好きな絵を描くのが好き」から「絵を描くのが好き」になって欲しいのですね。つまりは普段描かないものでも、描けば楽しくなる、という状態に自分を引き上げて欲しいのです。
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それが出来れば、前述のA,B,C,Dはクリアできます。裏を返せば、意識を変えないとそこはクリアしにくいです。なぜならば絵の仕事というのは「好きなものだけを描き続けられる仕事」ではないからです。
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Eについては難しいのですが…絵を「誰かに何かを伝えたい手段」として使ってもらう意識、とでもいいましょうか。なんとなくうまい絵が描けているのだけれども、そこで何を伝えたいのかがよくわからない…みたいな場合ですね。これはたぶん、技術ではなく意識改革に近いかも知れません。
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余談ですが、デッサンは出来るに越したことはありません。スポーツ選手に喩えるなら、デッサンは基礎体力です。基礎体力が高い、筋肉量の多いヤツのほうが、順応性は高い。ベンチプレス60kgと120kg上げる奴とどちらかと殴り合わないといけないとしたら、絶対に120kgの奴はイヤでしょう
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ついついわかりにくい喩えをしてしまった…ともあれ、絵はデッサンがすべてではありません。デッサンの確かさに固執するあまり、絵にもうひとつ魅力がないと評価を受けている作家を少なからず知っています。でも、その作家さんは確かなデッサン力を持っているおかげで、仕事が尽きることはありません。
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最後に、今後プロダクションに応募する方にお願いをひとつ。登録時に必ず「ご自身のやりたい絵仕事の方向性」を書いてください。それが夢物語であっても構いません。「なんでも描きます。なんでもやります」という姿勢が実は一番判断に困るのです。
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絵に関わる仕事といっても、いろいろなものがあります。そして、たくさんの人がそれに関わりたいと思っている。その中で、いったい自分がどうしていきたいのか。それをしっかり決めてもらわないと、進む方向もはっきりしないし、僕らもアドバイス等がしにくいのです。

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すでにTINAMIプロダクションに登録し、オファー(公募)を眺めている作家さんにはご存じかと思いますが、公募をかけているのはコミカライズなどのメディアミックス案件が多いです。しかも基本はマンガが多くなります。これは何故でしょうか。
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まずイラストがオファーとして出にくいのは「描き手が十分いる」からです。我々のほうで作家さんの分類が出来ているので、クライアントの要望(絵柄や作風・また描くテーマ)に合わせ、提出すればいいわけです。そこからクライアントがいいと思った作家さんに直接声をかけています。
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あと、イラストの仕事で我々に相談が来るケースは大きく2つ。「短い納期で大量の作家を必要とするもの」「タイトル(ゲームなどの)の顔となる実力のある作家」です。前述のように、基本は公募でなく直接声をかけますが、選考のポイントで重要なことは、実はどちらの場合でも同じです。
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話は単純です。かわいい女の子・かっこいい男の子以外に…おっさんが描けるか、動物がかけるか、人型ロボットが描けるか。ゲームにはあらゆるキャラが出てきますが、キャラデをしてもらう段階で「それ描けません」というんではまずいわけです。
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もちろんテーマによって得意不得意はあるでしょう。でも、最低限のレベルでは描けるようではないと、イラストで仕事をしていくのは難しいです。なにより選ぶ立場として(クライアントも含めて)、「この人、どのくらい描けるの?」っていう疑問を納得させてあげなければなりません
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よっぽど素質がある人を除いて「一度も描いたことのないモノは描けない」と考えてください。「資料を見れば描ける」と思い込んでる人も多そうですが、断言します、それもよっぽど素質がある人「のみ」です。もしくはデッサン等の基礎がしっかりと出来てる人。
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しかし裏を返せば「どんなに素質が乏しくても、何度も描けば描けるようになる」ってことです。断言は出来ませんが、テーマを出されたときに、描ける可能性はぐんとあがります。だから普段描かないテーマにも、どんどんチャレンジして欲しいんですね。
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絵を仕事にしたい人は「描きたいテーマが描ける」楽しさを目指すのではなく、まずは「描けないテーマが描けるようになる」楽しさを目指してみるといいのではないでしょうか。そうすれば、おのずと結果はついてくるでしょう。
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このへんは、絵の練習もスポーツと同じなのですよ。たとえば柔道の選手が、毎日腕立て伏せをする。腕立て伏せ自体は、柔道の技の動きにはないわけです。でも腕立て伏せをすることで胸の筋力がついて、相手の袖や襟を引っ張る力が強くなり、試合にも勝てる確率があがる。
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だから普段女の子をメインに描いていても、背景などもきちんと描けるようになれれば、自分の幅がどんどん拡がる。背景が描けることで女の子をもっとかわいく見せるシチュエーションが描けるようなるんだ! そういう想像力が必要です。一見関係ない作業でも、最後は自分に活かせるっていう想像力。

コメント

Tsuyoshi CHO @tsuyoshi_cho 2010年6月26日
この方がどうという意味ではく、最近の余裕のない事情が直撃しやすそうな箇所だよね RT @tinami_info: 最後に、今後プロダクションに応募する方にお願いをひとつ。登録時に必ず「ご自身のやりたい絵仕事の方向性」を書いてください。それが夢物語であっても構いません。「なんでも描きます。なんでもやります」という姿勢が実は一番判断に困るのです。
@kumogura 2010年8月5日
当たり前なことを言ってるだけかもしれないけど、すごいタメになったような気がする
@akimono3 2010年10月23日
できない→できるは大抵喜び
タナカカズム@少戦05「け-05」 @TanakaKazumu 2013年11月23日
わかりやすくまとまってていいと思います。個人的にそうなんだろうなーと思ってることが明確化しました。
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