それは突然頭の中に湧いた。
賑やかな街中を抜けると段々と家も店もなくなっていった。多忙な両親の許から祖父の家に預けられたその日、僕は祖父と海の近くに来てみた。そこには古い、錆びた鉄塔やあちこち崩れ落ちている大きな建物が散在していた。「おじいちゃんがまだお前くらいの時にここは放棄されたんだ」 #twnovel
2012-06-08 21:36:02海の近くにあるその建物群は『発電所』というらしい。夕方になって祖父の家に戻ると、僕は旧式の壁掛け端末を使って早速調べてみた。「発電所……。昔は、電気をあんな大きな建物で作ってたの?」「ああ、そうだよ。昔はあのくらい大きな建物じゃなければ、電気を作れなかったんだ」 #twnovel
2012-06-08 21:43:18『魂』が科学的に証明されて早数十年。特殊なフィルターがなければ目視もかなわぬそれが莫大なエネルギーを持っていると知ると、人類はそのエネルギーの抽出法、現存システムへの編成術(編成不可能な場合は現存システムを変更しなければならないのでその対応も)の研究に没頭した。 #twnovel
2012-06-08 22:00:05文明を維持発展させる為に必要なエネルギーを生み出そうと様々な資源を食い続けた人類が大きなエネルギーを必要とした時にその手に掴んだ原子の力は、それが生み出すエネルギーの大きさも然ることながら、ひと度トラブルが起こった場合のリスクの大きさもこれまでの比ではなかった。 #twnovel
2012-06-08 22:06:41『霊子力』。魂が存在維持の為に作り出すエネルギーをそう呼び出したのが誰かは、いかなる資料をあたっても見出すことができなかった。ただ、単細胞のような存在と言われてきた魂が実は計測できるギリギリの単位ほど細かい粒子の集まりだとわかってから言われ始めたのは確かである。 #twnovel
2012-06-08 22:18:15以下、対話
そもそもだね、わたしはちょー文系なのになんでこんな文章がさっきから頭の中をぐるぐるしてるのかと、そっちのほうが不思議だわよ
2012-06-08 22:19:07基本的には肉体と霊体、その霊体の中の魄体核との入れ子構造。形而上存在と実在を連携するエネルギー構造、または生体位相差転移機関(或いは器官)。概ねこんなもんかなあ、骨子は。
2012-06-08 22:26:35@Swishwood ガラスを如何に割らずに中の水(霊子)を取り出す、湧き上がる量よりも少ない量を見極める、これをわかる為にね、、、
2012-06-08 22:32:20@Swishwood そしてそれを震わせることにってエネルギーが生まれるのよね。ふるえゆらゆらと、、、、(ぉ
2012-06-08 22:40:54