Cold Color's 140 story 4th(So Short Ver.)

みじかいけどまとめ
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「明日はプロポーズの日らしいな、期待している」「!? 3分前に無茶振りとは…聖川さん」「…」「ほら、あと1分に」「……こちら、へ」「!!」「(ちゅ)」「…!い、ちのせ」「誓いのキスが先では、いけませんでしたか?」「…っ…」「時間ですね、結婚してください、聖川さん、愛しています」

2012-06-03 00:06:53
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マリッジブルーどちらかというとレンマサのほうが合う気がするにゃん

2012-06-03 02:05:06
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結婚直前なのでいつにもまして優しくなるじんぐじに不安覚えて不安定になってしまうまさとくんぷま でも拒絶したらさらに自己嫌悪ね 結婚前なのにってストレスもあって うふふふふふふふ

2012-06-03 02:08:37
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@nikoa3 見ましたよぉ…… いやいやそんな簡単にはくっつけないよ このひとと生涯をともにするって確信を抱いてるのになお不安になるっていうのがいいんですわ 最後はもちろんハッピーエンドなんですけどね?

2012-06-03 02:13:09
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@nikoa3 いまマリッジブルーぐぐってた……相手を愛していない気がするとか愛されていない気がするとかそういうものをひとつひとつカウントダウンするみたいに乗り越えて行く御曹司見たいですぅ

2012-06-03 02:18:53
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どうしようもなく一人になりたくて部屋の隅で震えていたら、そっと背中を撫でてくれた 愛することが不安になったら、キスをしてよとせがんでくれた 愛されることに不安になったら、抱きしめて愛してるからねと教えてくれた 明日を迎えるのが怖くなったら、ベッドのなかで手を繋いでくれた……

2012-06-03 02:21:20
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みたいなマリッジブルーレンマサどうですかね

2012-06-03 02:21:52
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麻子ちゃんに託されたゲスのせのぷろっと作りたい

2012-06-03 23:58:30
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学園時代から仲は良くてな寒色さん ドラマかな 演劇でもいいけれど共演した寒色さん 役どころが友人と恋人のいっぽ手前くらいの関係性の役柄で 実はこの時点でトキ←マサ そんな心理状況でそんな役演じたもんだから真斗くんトキヤくんのことを本気で思うようになり始める

2012-06-04 00:03:16
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しかしそれを告げられたトキヤさんは心底迷惑そうに言ってのける「正直、あまり興味が無いんです」

2012-06-04 00:04:51
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二つの意味で、興味がありません。恋愛にも、あなた自身にも。もちろんあなたのことは嫌いではないですが、友人以上を求められても困ります 

2012-06-04 00:06:39
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けれど、今回の役柄のように、「演じる」ことはしてもいい。あなたの恋人に、なってあげましょう。今後の演技の勉強のためです。どうですか?悪い話ではないはずだ。望めば一緒にいてあげましょう。デートもしましょう。あなたの恋人ならば演じるのにさほど、抵抗はない。

2012-06-04 00:08:48
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なぜなら、私はあなたに興味が無いから。

2012-06-04 00:09:14
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それでも、希望を捨てきれない浅はかさ。聖川真斗が選んだのは、「嘘の関係性」。その日からトキヤと真斗は「付き合い」始めた。ドラマの続きと思えば、そこまで変化のあることではなかった。役の名前でなく、本名で呼び合うだけ。それだけの変化。

2012-06-04 00:12:30
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手をつないだ。腕を組んだ。 互いの家を行き来し、料理を作り。 抱きしめたり、触れたりもした。髪を撫でたり、背中合わせに座ったり。 およそ恋人らしきことをしてみせた

2012-06-04 00:14:30
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それでも聖川真斗は良く理解していた。本気になってしまってはいけない。一ノ瀬のこれには、気持ちの一つもない。ほんのちょっとの同情と憐れみしかない。自分の髪を撫でるこの手に何一つの感情もないことを、真斗自身が一番よく知っている。それでも心地が良くて、

2012-06-04 00:16:26
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だからいつからか、泣くことを忘れていた。 全て嘘なのだと、そう片付けて、与えられるぬくもりを表面的に味わうことで、幸せを得るだけ。それだけ。この関係が与えてくれる、それが唯一。

2012-06-04 00:18:03
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だから。 真斗は気づかない。ひどく鈍った感覚では、気づけない。いつからか、一ノ瀬のその手に、もっと違う意味がこもり始めていることを。

2012-06-04 00:19:41
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興味本位、演技の勉強。それは嘘ではなかった。しかし、自分自身をたったひとつの拠り所のようにして腕の中に収まる姿を、髪を撫でる手に目を細める姿を、いつのまにか、離したくないと望み始めていた。

2012-06-04 00:21:50
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本気で好きになったのだと、自覚したのはいつかの夜だった。これまで一度もしたことのなかったキスを、一ノ瀬は彼にしてみようとした。――拒否された。「一ノ瀬、そこまではしなくていい、キスは本当に大事な者とするべきことだ」恋人は大事な人ではないのですか。尋ねた一ノ瀬に真斗は曖昧に笑った。

2012-06-04 00:24:03
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いつからひっくり返った?いつの間に、こんなことになった。振り返ってももう遅い。恋をしていたのは、自分だったなんて。そして彼の気持ちは、ここにあって、ここにはない。深い深い場所に仕舞いこまれてしまった。一ノ瀬の手が、唇が、決して届かない場所に。

2012-06-04 00:25:40
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声を荒げて見せた。「本気なんです、聖川さん、私は!」「今日は随分情熱的なんだな、そういう役を演じるときにいいかもしれん」「お願いです、聞いてください、」「声を荒げてから泣きか、胸にくるものがある」 泣いて見せた。「聖川さん、ひじりかわさん、」「今日は泣き虫だな?」

2012-06-04 00:28:21
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「そこまでして気を引かずとも、俺はお前のことを好きでいるぞ?」何処かうつろな瞳。――あなたのほうがえんじているのではないのですか、わたしのこいびとを、ちがいますか。――それは禁句。決して口にはできない言葉、なぜならそうさせたのは自分だから。

2012-06-04 00:29:46
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変わらぬ日常、変わらぬ「恋人」の関係性、変わったのは中にいる人間だけ。恋人のルールでは、泊まりはしないことにしていた。けれどトキヤはその禁を破った。真斗が熱を出したから。「恋人らしく」看病をして、薬が効いて眠っている真斗の唇に、そっと唇を触れさせた。乾ききったキスだった。

2012-06-04 00:32:18
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恋人になってから一年が経った。一周年を祝おうと、言いだしたのは真斗の方だった。料理を作ろう。二人でプレゼントでも交換しあうか。無邪気に語る真斗にトキヤは精いっぱいの頬笑みを返した。決着を。付けなければならないと思った。

2012-06-04 00:35:12