日本の英吾教育は『本当の文法』を教えていない(キリッ

タムコー氏のトンデモツイートが流れてきたので僕が食いついたら、@gorotaku先生が中の人代表として英語教育を語ってくれました。
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発端のツイートはこちら

田村耕太郎 @kotarotamura

日本の英吾教育により、日本人は話すのは下手だが、文法には強いとの迷信あるが、実は文法もダメ。日本の英語の授業や参考書では、本当に通じる構文や本当の文法ではないものが教えられている。その理由は、身内保護。気付いている先生もいるが、「今まで教えられてきたものを間違いだと言えない」と

2012-06-11 08:47:19

@yamtom先生が捕獲してRT

山口智美 @yamtom

「本物の英語」に続き「本当に通じる構文」や「本当の文法」というコンセプトが。

2012-06-11 08:49:59
山口智美 @yamtom

偽物の文法、ってのがあるということなのだろうか。

2012-06-11 08:50:13
Tam @tam07pb915

ものすごく好意的に解釈して、統語的には間違いではないけどそうは言わないとか、コンテクストに合った文法が使えないとかそういうことなんじゃないですかね。日向先生とかがよく言ってるようなことを言いたいんだと思います。

2012-06-11 08:57:43
Tam @tam07pb915

しかしこれがなぜ「身内保護」になって、英語教員は既得権益守るために「本物の英語」や「本当の文法」を教えないとか言うことになっちゃうんだろうか。そうやってありもしない既得権益批判してもなにもならないというか、本当に知ったかはやめたほうがいいよね。

2012-06-11 09:00:04
山口智美 @yamtom

ぐろーばる系ついーとだけ眺めてると、世の中の誰にも増して、英語教員という人たちは最大級の権益をむさぼり、それを守るために大ウソでも教える最強の極悪人のように思えてきますよ。しかも大学もコントロールみたいな。

2012-06-11 09:05:08
Tam @tam07pb915

この人さ、こんな事言ってるけど「最近の若者は捨てたもんじゃないぜ!」とかたまに言ってますよね?その人たちだって例外なく「本物の文法」を「教えていない」はずの日本の英語教育を受けて育ったはずなのになぜその人たちは「自分の力で」英語身につけたことになってるんだろう?

2012-06-11 09:11:30
Tam @tam07pb915

そんでもってこういうことの行き着く先が、 中の人「あんななにも知らない奴らの言うことなんか無視しよう。俺らは俺らの仕事しよう」 グローバルの人「英語教員は外の世界に目を向けず、最新の指導法も研究せずに既得権益にすがっている!改革せねばならん!」 (以下略)

2012-06-11 09:18:19
山口智美 @yamtom

よくよくみてみたら「英語教育」ではなく「英吾教育」だったわ。たむこーさんのタイポって時々、どうすればいったいこんなことに的なのがあるから油断できないわ。http://t.co/uLIO5Hop

2012-06-11 09:11:35
Tam @tam07pb915

ぐろーばる界隈の人たちVS英語教育の住人たち で日本の英語教育を考えるシンポジウムとかやればいいのにと思ったけど、結局どっちも「おまえらはなにもわかっていない」ってなって一生平行線だなと一瞬にして悟ったw

2012-06-11 09:20:15
Tam @tam07pb915

英語帝国主義反対!(キリッ RT @uslq: でもアタシが偽物の構文しか知らないのだとすれば、英米発行のESL教材たしか使ってたはずなので、利権は国外も含めたELT業界全般に及ぶのではないかしら。

2012-06-11 09:23:53

@gorotaku先生がこの流れに気づいて連投

アニ @gorotaku

まず現実問題として、「英語教育改革」は実際に物凄く進んでいるので、自分がイメージする数十年前の英語教育でものを言わないほうがいいよね。

2012-06-11 10:02:25
アニ @gorotaku

ただ効果が上がっているかというとまた別問題で、つまりグローバルな人達が希望するような英語ペラペラ日本人がザクザク採れるぜみたいな状態にはなってないですけども、それは単に公教育の限界です。英語以外の教科はどうなのか考えて見れば分かる。

2012-06-11 10:03:58
アニ @gorotaku

でまあこっから先どうすればいいかというと、常々言ってるけど「英語の時間を増やす」「教員を増やしてクラスの人数を減らす」しかないんですよ。現場が頑張って教授法変えてどうにかなるレベルはもう超えていて、他の教科を犠牲にするなりお金をもっとつぎ込むなりしないといけない。

2012-06-11 10:07:26
アニ @gorotaku

あとですね、「一般教養」ってものをナメちゃいけない。授業のテストで長文問題を作るときに、英語の文献から元ネタを探すことが多いんだけど、Steven Pinkerの本とか普通使えないんです。何故かというと、歴史・文化・科学などの教養へのリファレンスが多すぎて学生が理解できないから。

2012-06-11 10:10:22
アニ @gorotaku

全く同じ事が、Lisa Randallとか、Brian Greeneとか(どっちも理論物理学者)の一般向けの本とかでもあるわけ。「オイディプス王」の筋書きが分からないと理解出来ない例え話とか色々出てくるわけですよ。

2012-06-11 10:12:16
アニ @gorotaku

「読める」というのは立派に「コミュニケーション能力」の一種だけど(つまり、著者からちゃんと情報を受け取っているという意味で)、その能力を獲得するためには英語力だけでは実は全然足りないんですよね。

2012-06-11 10:14:19
アニ @gorotaku

同じことは「会話」にも当てはまる。例えば僕留学した当初、言語学のテクニカルな議論には特に不便が無かったけど、アメリカ人同級生の地元絡み雑談とかは全然理解できなかった。背景に対する前提知識がある、というのはかように情報の伝達効率を変えるのであって。

2012-06-11 10:18:00
アニ @gorotaku

というわけで、ただ単に学校で英語の時間を増やせばぐろーばるなコミュニケーションに長けた日本人がザクザク出てくるとかいうもんでもないだろうな、と思う。

2012-06-11 10:20:12

そして「大学の授業を英語でやる」に関するお話。

アニ @gorotaku

陰謀論「大学の授業を英語で教えれば大学生の英語力はうなぎのぼりなのに日本の大学はやろうとしない、それができない先生がクビになるからやりたくてもできないのだ」まず、クビにはなりません。そのかわり英語ができる教員に過大な負担がかかるようになります。それは組織としてダメですよね。

2012-06-11 10:57:32
アニ @gorotaku

「英語で専門科目を教える」のをまともにやってる日本の大学は、ICUとか国際教養大とか、そもそも英語が出来る学生が集まって来ていて、さらに初年度に集中的な英語プログラムがあるんですね。そういう環境があって初めて英語による講義が機能する。

2012-06-11 11:00:24