荒川から東京湾への放射性セシウム流入量を、おおまかに推定してみる。

浄水場発生土の数字から、おおまかに流入量と堆積量の推移を考えてみました。
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

埼玉県「浄水場発生土の放射性セシウム濃度」 http://t.co/oQ765ZMr 昨年秋までに急減し、その後は横ばい状態となっている。 http://t.co/1jP1dbBM

2012-06-12 18:42:29
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http://t.co/1jP1dbBM - △大久保浄水場(利根川・荒川) △庄和浄水場(利根川) △行田浄水場(利根川) △新三郷浄水場(江戸川) △吉見浄水場(利根川・荒川)

2012-06-12 18:43:02
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

「東京都の浄水場発生土の放射性セシウム濃度」出典→ http://t.co/94pAk6IW やはり昨年秋までに急減し、その後は横ばい状態となっている。 http://t.co/dosYYKsW

2012-06-12 18:43:45
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「神奈川県の浄水場発生土の放射性セシウム濃度」出典→ http://t.co/9IewCgIw 東京・埼玉の浄水場より一桁低いが、昨秋以降横ばいとなっている状況は同じ。 http://t.co/60vL1Bb8

2012-06-12 18:44:43
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「新潟市の浄水場発生土の放射性セシウム濃度」出典→ http://t.co/94pAk6IW 信濃川取水では昨秋以降横ばい状態だが、阿賀野川取水ではまだ減少中。(今では東京・埼玉より低くなっているのが興味深い。) http://t.co/6jwfzKgC

2012-06-12 18:47:15
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

河川に流入する環境中の土壌の放射性セシウム濃度は、福島周辺の川を別にすれば、昨秋以降は一定状態となっているようだ。

2012-06-12 18:48:20
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

浄水場発生土の状況から推定すると、河川水の放射性セシウム濃度も、おそらくこの先何年も、なかなか下がらないのだろう。(但し、半減期2年の134Csの減少ぶんは減るはず。)

2012-06-12 18:48:37
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

次に、浄水場発生土の放射能濃度から、荒川から東京湾に流入する放射性セシウムの量を、おおまかに推定してみる。計算は、半年ごとの平均値で行うことにする。

2012-06-12 18:49:41
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

事故直後の浄水場発生土の放射性セシウム濃度を、Cs134,Cs137各 1,000Bq/kg湿土(半年間の平均)とし、それ以降は、Cs137濃度は 200Bq/kgで一定、Cs134濃度は半減期2年でCs137との比から決定する http://t.co/3mRhCSQd

2012-06-12 18:50:58
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

次に、原水1m3を処理したときに発生する浄水場発生土を 60g湿土 と想定する。(この数字は、埼玉県の浄水場のデータから推定したもの。) http://t.co/lmHIMsC2

2012-06-12 18:51:45
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

http://t.co/lmHIMsC2 - このとき、原水(河川表流水)の放射性セシウム濃度は、事故直後(半年平均)で 0.12Bq/L、現在で 0.02Bq/L となるが、オーダーとしてはだいたいこんなものだろう。

2012-06-12 18:52:04
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

荒川の河口の流量は、50~100以上m3/s で、季節により変動があるが、精密な数字を出すのが目的ではないので、80m3/sで一定とする。すると、表のように単位時間当たりの放射性セシウムの流入量が求まる。 http://t.co/HzUazNo8

2012-06-12 18:52:40
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最後に、荒川河口部から、半年ごとに3%の割合で、放射性セシウムが流出(拡散)すると仮定する。(この数字はよく判らないのであてずっぽうだが、この数字を少々変えてもそれほど結果は変わらない。) http://t.co/C3ggVYSf

2012-06-12 18:53:40
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

http://t.co/C3ggVYSf - するとこのように堆積量が求まる。(Cs-134の減衰のみ計算し、Cs-137の減衰は無視。)堆積量は、現時点で1,700億ベクレルだが、数年後も2,000億ベクレル程度で、今後それほど増えるわけではない

2012-06-12 18:54:20
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

http://t.co/C3ggVYSf - この計算では、流入するCs-137は変わらないので、堆積量はどんどん増えてしまうが、「2年後くらいにピークになる」という京大のシミュレーションでは、流入量は減少するという条件でのようだ。(詳細は不明)

2012-06-12 18:54:47
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

東京湾の水産物からは、これまで、ごく低い値しか検出されていない。今後、東京湾の放射性セシウムが今の何倍にも増えるわけではないとすれば、東京湾の水産物のセシウム汚染が問題になるような事態は、起きないと考えるほうが自然だと思う。

2012-06-12 18:55:24
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

むろん、東京湾の水産物の汚染は高くならないと保障することは誰にもできないけれど、今の「危ないかも」という議論は、「あまり根拠はないけど、そうなる可能性がある」という議論でしかないと思う。人目を引くためにそんな主張をする学者とマスコミが、風評被害を広げているのだ。

2012-06-12 19:00:41
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

以上、ごくおおざっぱな計算だが、少々条件を変えても、それほど結果が変わるわけではない。こちらにexcelファイルを置いておきます。 http://t.co/QehfYsOf

2012-06-12 19:01:41

その後の追加情報と補足

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

(更新)「東京湾の魚介類の放射能濃度(xls)」 http://t.co/b7SMYWAz 「仙台湾の魚介類の放射能濃度(xls)」 http://t.co/k9b6s01D 6/15公表分までのデータで更新。

2012-06-16 16:41:02

まとめ 2012年6月15日開催 国立環境研究所公開シンポジウム2012『大震災と環境再生~災害に立ち向かう環境研究の最前線.. 2012年6月15日に東京・メルパルクホールで開催された、国立環境研究所公開シンポジウム2012『大震災と環境再生~災害に立ち向かう環境研究の最前線~』の実況まとめです。 ハッシュタグの #nies_0615 を中心に抽出しています。 尚、本シンポジウムは後日国立環境研究所のHPにて資料公開及び映像配信の予定です。 公式URL:http://www.nies.go.jp/sympo/2012/program.html ----<プログラム(敬称略)> 開会挨拶:独立行政法人国立環境研究所理事長 大垣 眞一郎 1. 廃棄物と放射能問題のこれまでとこれから~研究所での取り組みを中心に~: 資源循環・廃棄物研究センター 大迫政浩 2. 災害廃棄物および放射性物質汚染廃棄物の焼却処理に関する課題への対応: 資.. 4318 pv 27 15

こちら(↑)の鈴木規之さんの報告を見ると、河川によるセシウムの海洋への流出量は、今後2年間ではあまり変わらないという推定になっている。

流出量がなかなか減少しなければ、東京湾の汚染ピークは、2年後ではなく、もっと先になるかも知れない。