6月10日付け琉球新報29面記事『オスプレイ事故率3.32件?』寸評

開発期間中を除いて計算すると、モロッコの事故を含めてもMV-22の事故率は10万飛行時間あたり2件未満と海兵隊平均以下。MV-22とCV-22を合わせても海兵隊平均レベルでした。(今年5月までの飛行時間を推定して計算)
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JSF @obiekt_JP
そういえば6月10日付け琉球新報29面記事の寸評をやってなかった。やっておこうか。
JSF @obiekt_JP
6月10日琉球新報はハワイ環境影響評価書を引用して「開発段階を一部含めた1999~2011会計年度のオスプレイの事故率は3.32件」としている。 http://t.co/7nvXm5W8 しかし2月11日の記事では3.99件としている。 http://t.co/hHvHHkpV
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琉球新報は、6月10日の記事と2月11日の記事で同じカネオヘベイ基地の環境影響評価書を引用している筈なのに数字が違うという、奇妙な事をしている。
JSF @obiekt_JP
実際にはハワイ・カネオヘベイ基地の環境影響評価書では「開発段階を一部含めた1999~2011会計年度のオスプレイの事故率は10万飛行時間あたり3.99件」であり、「開発段階を除外すると1.35件とある。 http://t.co/pJrt1yid
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JSF @obiekt_JP
カネオヘベイ基地の環境影響評価書は2011年会計年度(2010年10月~2011年9月)途中までの数字まで載っているので、2011年度と2012年5月までも勘案して飛行時間を予測すると、実戦配備後のMV-22オスプレイの総飛行時間は低く見積もっても既に10万飛行時間を超えている。
JSF @obiekt_JP
MV-22オスプレイは最近10年間で総飛行時間10万時間を超えて、クラスA相当の事故は最近4月に起こしたモロッコでの事故を加えても2件であり、事故率は10万飛行時間あたり約2件。海兵隊航空機の平均事故率2.46件を下回る。
JSF @obiekt_JP
琉球新報は開発段階の事故も事故率の計算に入れろと言っているわけですが、しかし比較対象の他機種の開発段階の事故も入れなければ公平な比較にはなりません。ただしそれをやるとむしろ他機種の方が軒並み事故率が跳ね上がります。CH-46も初期はよく落ちてましたから。
JSF @obiekt_JP
6月10日の琉球新報は、オスプレイの重大事故(クラスA事故)は開発段階で4件、実戦配備後に空軍仕様も含めて3件だと書いています。しかし実戦配備後100機以上量産されて3件の事故と、開発段階の数機の試験機で4件の事故では、事故率で比較すると100倍以上の改善を意味します。
JSF @obiekt_JP
1機当たりで比べても試験機は実戦配備配備機より年間飛行時間は少なくなりますし、そもそも試験機が数が少ないです。だから試験中の事故件数と実戦配備後(量産開始後)の事故件数を比較しても無意味です。
JSF @obiekt_JP
例えば今年に入って被撃墜を除いた米軍のヘリコプター喪失では、既に陸軍のアパッチ2機とブラックホーク2機、海兵隊のCH-53Dが1機失われています。それでもアパッチやブラックホークが欠陥機扱いされない理由は、沢山配備されているからです。
JSF @obiekt_JP
事故原因が機体の構造の問題でなければ欠陥機扱いはされない。人的要因での事故が多発していなければ欠陥機扱いはできない。当たり前のことだと思うのですが…
JSF @obiekt_JP
琉球新報は2006年12月にエンジンカバーから火を吹いた件を引き合いに出して「米軍は事故隠しをしている!」と書いていますが(ネタ元は米テクノロジー専門サイトWIRED)、この事故は修理費用が90万ドルだったのでクラスA事故(修理費用が200万ドル以上か死亡事故)に該当しません。
JSF @obiekt_JP
琉球新報記事で沖縄県の仲井真知事は「何年も無事故で機械的不具合がない事をきちっと示さないといけない」と発言していますが、数百機配備される機種で何年も無事故というのはオスプレイでなくても無理な要求で、この辺りはヘリコプターや垂直離着陸機の事故率の平均を知って貰うしか。
JSF @obiekt_JP
それで開発段階の事故を含めるのは無意味としても、空軍型CV-22を一緒に計算するのは意味があるので計算して見ると。
JSF @obiekt_JP
CV-22のFY11までの総飛行時間が1万7千時間。FY12の5月までを推定して足して2万飛行時間。MV-22の開発段階を除くFY11途中までの総飛行時間が7万5千時間。FY11途中からFY12の5月までの飛行時間が、2万から2万5千。合計で約12万飛行時間。(但しかなり適当)
JSF @obiekt_JP
MV-22とCV-22の合わせた12万飛行時間でクラスA相当事故3件(琉球新報が6月10日の記事で3件と主張)では10万飛行時間あたりの事故率は2.5で平均レベルに収まる。事故4件だと事故率は3.3で平均より少し悪いくらい。これで欠陥機と騒ぐのは無理があるだろう…
JSF @obiekt_JP
6月10日付け琉球新報29面記事の寸評はだいたいこれで終わり。配備機数の割りに総飛行時間が意外と少ないというか、もっと飛んでると思ってた。100機どころか200機くらいは生産されてたと思ってたけど…200機居たら年間4~5万飛行時間くらい飛んでる筈だよなぁ。
JSF @obiekt_JP
Through FY2010, a total of 216 V-22s have been procured—185 MV-22s for the Marine Corps, and 31 CV-22s for USSOCOM. http://t.co/Hl5g5Z8C PDF
JSF @obiekt_JP
この資料だと2010年会計年度までにオスプレイ216機を調達済みとある。216機…そんなに居るのか。
JSF @obiekt_JP
The U.S. Marine Corps and Air Force have a combined 110 V-22s in service as of January 2012. Most are used by the Marine Corps. 110機という資料が…
JSF @obiekt_JP
オスプレイ配備 着目すべき米軍の即応力強化 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/Q5ZAIjmp 「現在、海兵隊だけで130機以上が世界に配備されている。」…じゃあ空軍型を含めて全部で150機くらいか…
JSF @obiekt_JP
フォーカス台湾:空軍ヘリが蘭嶼沖で墜落、5人行方不明(2012/03/27) http://t.co/u4NPIGuE 海自のSH-60が落ちる一ヶ月前に台湾空軍のS-70Cが落ちてたんだ。じゃあブラックホーク系の墜落事故は今年に入ってから米軍のアフガンでの2件を入れて計4件…
ooi@n_m @JDSDE214
@obiekt_JP 機数多いから事故件数は増えますけどね…
JSF @obiekt_JP
@JDSDE214 ブラックホーク系はザッと数えても2000機くらい在りますから、事故率を10万飛行時間当たり2件で計算しても年間10機大事故を起こして平均的という…
JSF @obiekt_JP
「機長操縦ミスの可能性」 海自ヘリ事故 - 朝日新聞 http://t.co/fFEcguLQ そういえばSH-60は4月の墜落事故の他に2月に横転事故もあったっけ…この横転事故もクラスA相当の事故だし…

コメント

Simon_Sin @Simon_Sin 2012年6月14日
欠陥機という印象で報道されちゃう可哀想な子、オスプレイはじつはそれ程駄目な子じゃないという話。
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