平川君と大竹さんとのUST 鼎談だん。帰りに味噌煮込みうどん食べて(美味)、平川君の御嶽山のおうちを見せてもらいました。「豪華な学生下宿」という風情でたいへんカンファタブルでした。鼎談の最後は三ヶ月後の政局予測。
2012-06-12 23:43:17自民と民主の増税・再稼働派が連合。小沢・鳩山派が分裂。両方が維新の会に秋波を送るが、どちらがおいしいポストを提供するか「競り」にかけられる。安倍晋三が「僕の後なら」、石原伸晃が「僕が次なら」とラブコールのつばぜり合い。国民は深い憂鬱に沈む…というのがウチダの予想です。
2012-06-12 23:49:25おはようございます。今日は病院で定期検診。それから民主党の機関誌のインタビュー。今となっては民主党に言いたいこともないのですけど。「政治主導」が意味を持つためには「官僚がダメだから」ではなく「政治家の方が見識が高いから」を論拠とし、それを証明すべきでしたね。
2012-06-13 08:12:52今の日本の政治家たちは「相手の主張が間違っていること」を言い立てることには熱心ですけれど、「自分の主張の正しさ」を情理を尽くして説くことにはほとんど熱意を示しません。こればかりしていると、だんだん顔つきが剣呑になります。食いつきそうな顔をした国家指導者に人がついて行くでしょうか。
2012-06-13 08:20:24人の政治的主張の誤りを指摘していると弁舌切れ味よく、賢そうに見えますが、「自分がどんな社会を作り上げたいのか」を語ると、たいていの場合あまり賢そうには見えなくなります。
2012-06-13 08:27:07というのは「来るべき理想の社会」については、その萌芽的形態のものを、どれほど慎ましい規模のものであっても、すでに自分の回りで実現していて、「はい、これです」と言って、差し出すことができなければならないからです。
2012-06-13 08:29:32政党のありようはその党が実現しようとしている社会の先駆的、萌芽的形態を映し出してしまうものだだと僕は思っています。非民主的な仕方で組織されている政党が「少数意見が尊重される民主的な社会を実現したい」と言っても僕は信じません。
2012-06-13 08:40:21党派の現状はその党派が実現しようとしている未来社会の萌芽的形態であるというのは、1970年にある党派活動家が教えてくれた言葉です。「え、じゃあ、あなたがたは『こんな』底意地の悪く、辛気臭い社会を作り出したいの?」と喉元まで出かけた言葉を飲み込みました。
2012-06-13 09:53:22でも、その言明そのものは正しかったと思います。(現に、その党派はいかなる未来も実現できずに消え去りましたから)。凱風館は、僕にとっての「日本の未来」の先駆的形態です。「はい、これ」とお見せできます。その不具合も、できの悪さも全部込みで。
2012-06-13 10:00:10昨晩の大竹まこと、内田樹両氏との鼎談なんだか居酒屋政談の風情でしたが大変重要な論件が含まれていました。すべての権威を引きずりおろしてしまうと世界はどうなるのか。
2012-06-13 12:24:37身内に天才なし。「権威」は白日の下に晒してしまえば通俗性だけが表面に浮かび上がってきてしまう。それを真実だと、多くのひとびとは誤解する。「権威」は、貨幣に似ている。
2012-06-13 12:27:08皆がその万能性を信じているがゆえに貨幣は流通可能だが、ハイパーインフレーションのなかでは一瞬にしてこの信憑が崩れ去る。これが、レーニンが言った貨幣の「堕落」。
2012-06-13 12:30:26貨幣に対する信憑、権威に対する信用は、それがまさに流通し、機能しているがゆえに絶えず更新される。流通できなくなり、機能しなくなった貨幣も、権威もただの屑になってしまう。
2012-06-13 12:39:04権威の失墜を後押ししたのは、メディアであり、インターネットであり、既得権益者という言葉で権威を批判するわたしたち自身だったわけだ。
2012-06-13 12:41:39一旦失墜した権威を再構築することはほとんど不可能だ。日本の中央政界でそれが起きている。貶められているのは特定の政治家ではなく、権威そのものなので、誰が政治家になっても同じことが繰り返される。
2012-06-13 12:44:54このアポリアをどうやって切り抜けるのか。俺は、単独者としての個人の立ち位置に戻る以外にはないだろうということを『小商いのすすめ』に書いた。
2012-06-13 12:47:26