バナナ論、1ベクレルでも嫌は気にしすぎ論、メガベクレルまでOK論、などの仮説とその応答

順次更新していきます。 目次:(1)バナナ論(カリウム40を考えれば心配ない説)(2)1ベクレルも嫌というのは気にしすぎ論 (3)メガベクレル単位(百万ベクレル単位)までは大丈夫論 (4)ゼロリスク志向は非現実的な信仰であるという論 (5)実効線量に換算(ミリシーベルト換算)するとこんなに低い値です論 (6)原発事故で注目されている甲状腺癌はもともと意外に多い論
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森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

よく、『1ベクレルでも避けたいという言葉は気にしすぎ』という、主に事故後の放射能汚染を許容しようという趣旨の方の表現を見かけますが、@study2007さんのまとめを見るとその意見もよく理解できること.. http://t.co/2ISiQE9Q

2012-06-16 22:57:44
彫木🌗環🧷✂️✏️(オミクロン株にはガッカリだよ) @CordwainersCat

@Todaidon @study2007 「1ベクレル」って言う単位を1か0か、1ベクレルの下は完全な0しか無いかのように勘違いしてるのかも。 その下に0.1ベクレルも0.01ベクレルも0.001ベクレルも測る量としてあり得ると言う点はうっかりしやすい気も。

2012-06-16 23:31:06
森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@CordwainersCat なるほどですね。『原発事故後の放射能汚染を受け入れましょう』という趣旨の発言の代表例(バナナ論、ほうれん草論、1ベクレルも嫌なのは気にしすぎ論、メガベクレルOK論、)などをTwでまとめてみましょう。漸次公開します。@study2007

2012-06-16 23:40:12

以下、代表的な仮説とそれに対する反対意見をまとめます。

(1)バナナ論(カリウム40を考えれば心配ない説)

(例)バナナ1本には自然放射能同位元素カリウム40が20~30ベクレル含まれており、セシウム137はカリウム40とほぼ同じ動態を示すと考えられているので、そのくらいの値は問題ありません、という説。

Masaki Oshikawa (押川 正毅) @MasakiOshikawa

ICRP勧告では食品中の天然K40はuncontrolableなので防護の対象外。原発事故による放射性Csが同様の扱いなら、防護の必要が全くないことに。 RT @toshi_fujiwara: 事故で放出されてしまった後のセシウムであるとかは…やはりUncontrolable

2012-06-16 00:28:27
Masaki Oshikawa (押川 正毅) @MasakiOshikawa

食品中のK40などuncontrolableな放射線源による被曝は別にして、制御可能な被曝は小さいほうが(ゼロに近いほうが)良いと何度も申し上げているとおりです。RT @toshi_fujiwara: 放射能について「ゼロリスク」はそもそも…ということからしてあり得ない

2012-06-16 00:17:40
CAVU @cavu311

@BB45_Colorado 少しでも子供の被曝を抑えようとする人達を「ゼロベクレル信仰」などとK40やバナナを持ち出して揶揄する人達がいまだにいます。しかもTogetterなどに集団で現れ,非常に攻撃的というかなので,せめて「カリウム星人」「バナナ星人」と呼ぶくらいは良いかと。

2012-06-15 10:45:30

(2)1ベクレルも嫌というのは気にしすぎ論

(例)『原発事故前から、大気圏核実験などの影響で、セシウムはどんな食品にも微量ながら含まれています。このため、1ベクレルも避けたいというのは極論です。」という説。

まとめ 「食材1Bq/kg」でも10倍妥協してるんですけどね(苦笑) まとめました 73407 pv 5484 29 users 108
まとめ 朝日新聞 食品セシウム検査報道(中央値4ベクレル、最大17ベクレル) それぞれの見解 Hayano先生、Hayakawa先生、Kentaroさんの見解から始まり、『(対象データから母集団を想起する)ハインリッヒの法則について』、「事故前の食品セシウム含有量の推移』、『代表値の選択(中央値か平均値か)』『17ベクレルの食事を摂取する懸念』、『食品の真空凍結乾燥保存』、『新聞の電子版と紙版でグラフが異なる件』、などのTwを収録しています。 さまざまな見解がありますが、最終的な判断は一人ひとりに委ねられると思います。貴重なデータを作成・公開していただいた先生方や朝日新聞に感謝しています。有難うございました。o(_ _)o 30067 pv 437 24 users 14

(3)メガベクレルくらいは大丈夫論 

(例)病院では100万ベクレル単位(メガベクレル)で放射性医薬品の診断薬を投与しているからメガベクレルまでは大丈夫という、ネットで見かけた説。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

確かに放射性医薬品で370万ベクレルを診断のために投与する例はありますが、それらは製薬会社による厳密な臨床試験を経た結果であることと、それ以外のセシウム137など体に摂取する医薬品は存在しないことから、単純にメガベクレルまでOKと考えるのは適当でありません。

2012-06-17 00:22:10
彫木🌗環🧷✂️✏️(オミクロン株にはガッカリだよ) @CordwainersCat

@Todaidon チェルノブイリで甲状腺ガンの原因となったのが、本当にI131なのか、まだ議論の余地があるらしいですものね。 分かっているのはI131の被曝量と甲状腺ガンの発ガン率に相関があると言う事だけらしい。 実はさらに寿命が短い核種が原因とか、他の核種との合わせ技とか。

2012-06-17 00:41:52

(4)ゼロリスク志向は非現実的な信仰であるという論

まとめ 『ゼロリスク志向』に関する、押川先生と忌避論者との対話 押川先生の視点を中心に、ゼロリスク志向を避けるべきという忌避論者との対話をまとめました。 14901 pv 261 13 users 1

(5)実効線量に換算(ミリシーベルト換算)するとこんなに低い値です論

確かにICRPでは内部被曝も外部被曝も同じ実効線量であれば等価と考えている。ただし、以下のピットフォール(落とし穴)がある。

①実効線量換算係数は、新しいデータがあれば随時改訂されている。日本の原発事故のデータでも今後改訂される可能性があり、特に事故前の体内や食品中の放射性セシウムのデータが豊富に存在する日本のデータは貴重であると考えられている。

②ICRPとECRRで、実効線量換算係数はセシウムの経口内部被曝で約5倍異なり、またECRRでは公衆被曝の上限を0.1mSv と定めている。ICRPの方が広く受け入れられているが諸説あることは留意しておく必要がある。

CAVU @cavu311

コメント欄の「BqでなくSvで」というのも相変わらずです。 .@Todaidon さんの「バナナ論、1ベクレルでも嫌は気にしすぎ論、メガベクレルまでOK論、などの仮説とその応答」をお気に入りにしました。 http://t.co/VNZatwQe

2012-06-17 07:33:19

(6)原発事故で注目されている甲状腺癌はもともと意外に多い論

確かに、成人以降、高齢者に甲状腺癌は多く認められる。病理解剖でも生前は発見されていなかった甲状腺癌が見つかることが多い。

ただし、以下のピットフォール(落とし穴)がある。

①15歳以下の小児甲状腺癌の頻度は成人と比べて、極端に低い。国立がんセンターの疫学調査では、100万分の1~2。つまり、1億~数千万円の宝くじに当たる確率。

https://twitter.com/Todaidon/status/201342489767055360/photo/1/large

②上記の疫学調査は、福島県で行われているような4万人規模の全例調査と比較にならないという意見もネット上である。しかしながら、全例調査自体の限界(数が4万人や、事故後1年後の調査)もあり、40年近く毎年調査が行われる国立がん研究センターの調査はそれでも貴重で、事故後の影響を比べる上で参考になる。