「ネットとマス・メディア、どっちを信じたらいいの??-USTREAM 高橋容疑者の逮捕現場中継騒動-」
今回は「高橋容疑者の逮捕現場をUSTREAMで流す」という騒動について。 「ネットはマスメディアを越えた!」と騒がれました。 結局これは間違った情報だったのですが、これについて「騙された!」と思う人が見られたようです。
2012-06-19 02:22:036/15(金)、日付が変わったころ、ツイッターに公式RTで「高橋容疑者 これから逮捕 川崎」というUSTREAMのURLが流れてきました。
2012-06-19 02:22:55その放送にはあっという間に10万人ほどの視聴者が集まり、ツイッターにも何千というツイートがされ、2chにはスレがいくつも立ち、ニコ生ではミラー放送が乱立しました。
2012-06-19 02:22:59USTREAMの配信に10分、20分遅れて報道機関も到着していました。 現地では野次馬で大混雑、ネットでも大騒ぎになりましたが、しかし結局、その目撃情報は間違いでした(警察はマンション?の部屋すべてを当たったとか)
2012-06-19 02:23:14『【今回のまとめ】 誰かが高橋似の誰かを通報↓ 念のため警察が大量に出動↓ それにつられ野次馬沢山↓ 警察、後に引けない↓ 配信が始まる↓ 2ch, Twitter「ネットはマスメディアを越えた!」↓ 遅れてテレビ局や新聞社が到着↓ やっぱりガセネタでした↓ (゚д゚)<え…』
2012-06-19 02:25:20では本題に入ります。「ネタにマジレス」にはなりますが、実際に「騙された!」と憤る人もみかけたので。 疑問は2点。「ネットはマス・メディアを越えた!」という反応と、「騙された!」という反応についてです。
2012-06-19 02:27:21インターネットは、情報がとにかく早く手に入る。ほぼリアルタイムで情報を取得することができる。 しかし、発言の責任の所在がはっきりせず、また、間違いや、意図的に流された「ガセネタ」「釣り(嘘)」「根拠のないうわさ」なども数限りなくあふれており、情報の真偽確認と取捨選択が必須となる。
2012-06-19 02:28:42マス・メディア(ここではおもにテレビを想定しています)は、公共性があり、責任の所在がはっきりとするため、明らかな「嘘」などの取捨選択は予め行われている。
2012-06-19 02:28:52ネットはいつでも必ず、「自分で情報が正しいかそうでないかを判断する」ということが必要になります。逆に、マス・メディアの場合は、その作業が先におこなわれているということになります。
2012-06-19 02:29:00しかし最近は、そのマス・メディアが「信用できない」「ネットの方がいい」というものをたくさん見かけますね。もちろんそれはネット上で、ですが。 それはこういうことではないでしょうか。
2012-06-19 02:29:16マス・メディアは欠点としては、発信される情報に、「誰の意思・意図」が反映されているかがわかりにくく、また、一般に公共性があるとされるため、「誰かの思惑」があっても意識されにくい、ということがあるのではないでしょうか。
2012-06-19 02:29:27マス・メディア自身の利益になるような商品・流行の情報が選択されていたり、問題を取り上げるときの論点が選ばれていたりする。 「間違いない情報を視聴者に与える」という前提がある故に、普通に生活していると、情報を無批判に受け入れ、納得してしまうというものがあるのではないいでしょうか。
2012-06-19 02:29:39反対にインターネットでは、一個人が発信した情報もみることができるので、マイノリティの情報や意見まで拾えることがあります これは、社会的な立場が弱い人の意見まで見ることができるということであり、数や権力で封殺されてしまうような意見を見つけることができる優秀なツールになりえるでしょう
2012-06-19 02:30:57