日本の英語教育の問題点

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Kei Nakayama @cosphere

日本社会で暮らして来て、我慢できなかったものが住居制度と教育。本当はこんな低レベルではない形が可能なのに、どうしようもない状態が放置されている。特に英語教育に関しては、何とかそのやり方に自分なりに対抗して来たけど、今日もある新規英語塾の講座を体験して来て、話にならん、と思った。

2012-06-19 21:03:48
Kei Nakayama @cosphere

なぜバイリンガルによる教育ではなく、ネイティブ講師を使い続けるかわからん。バイリンガルの人間の確保が難しいから?。妙な「正しい英語」信仰を捨てて徹底的に実質にこだわれば、完全ではないバイリンガルからでも日本語・英語(西洋言語)の構造的違いを意識しながら表現を学ぶ方が絶対速いのに。

2012-06-19 21:06:18
Kei Nakayama @cosphere

英会話学校のネイティブ先生はしかも優しすぎる。話を聞いてくれて、褒めてくれるのは完全にサービスなのに。あれで慣れて、自分で相手にどんどん訴える感覚を持ってないと、いきなりアメリカに放り出されて、空港の係員たちの強気さにおされ、一瞬で白旗モードになる。もっと闘い方を教えないと。

2012-06-19 21:08:05
Kei Nakayama @cosphere

高校生くらいの頃から、英語教育を、これは「自分の文化を背負っての闘いなんだよ」と、リアルを教えてもいいのに。極東の片隅の日本の文化とか暮らしを、必ずしも興味を持ってない人に伝えるのは、正にこじ開ける感覚だ。英語を第二言語とする人達とは、同じ不自由さを深く共感できるのだけど。

2012-06-19 21:13:42
Kei Nakayama @cosphere

映画が字幕なしで見られてすごいー、みたいなよくわからない憧れを聞くけど、カルチャーの詰まった映画の理解は英語習得の難壁で、実はそんなに意味がないようにも思う。完全にすべてを理解できなくても、字幕の日本語と話す英語の違いを楽しむくらいは、TOEIC700も超えればできるようになる。

2012-06-19 21:16:34
Kei Nakayama @cosphere

映画に出てくる英語の超濃厚なスラングとか学ぶのに労力を使うより、自分に関係する単語を100個くらい覚えて練習して、刀を研ぐ方が大事だと思う。英語も、アメリカ英語とかイギリス英語とかを学ぶなら別だが、世界を相手にするならグローバル英語でいい。もちろんなまっててもよし。内実があれば。

2012-06-19 21:20:33
Kei Nakayama @cosphere

実質上の支配言語である英語を学ぶ喜びは、比較的馴染みのある英語圏の文化とはまったく違うイスラムとかアフリカとか、遠いと置い文化の人間と視点が交換できること。その人たちとの会話に、アメリカのスラングはむしろ交信の障壁。そっちの実質を見てれば、米語も英国語もひとつの方言に見えて来る。

2012-06-19 21:22:50
Kei Nakayama @cosphere

だから、やたらアメリカ人ばっかとか、イギリス人ばっか採用してる英会話学校見てると本当、幻想的だなぁ、と思う。NY行った瞬間にタクシー運転してるのはバングラディッシュ人なんだから。温室育ちの英語能力じゃ、ベンガル英語には対応できない。

2012-06-19 21:25:35
Kei Nakayama @cosphere

初めてのイギリスでキツかったのは、英語と思えないほどのイタリア人English。イタ語を勉強してみたら、すごくよくわかるようになった(笑)。通訳しててもアラビア語なまり、アイスランド語なまり、いろいろ大変。TOEICほどシンプルじゃないし、しかしだから彼らの母語に興味が湧くのだ。

2012-06-19 21:28:17
Kei Nakayama @cosphere

そして、相変わらず本当に学校の英語って高いんだよなぁ。半年で25万とか35万とか払わせておいて、一回あたりグループだと40分で6000円、マンツーだと8500円とか、ありえない。一体いかほどの価値を提供してるの?と聞きたい。もちろん高校の英語の授業にも聞きたいけれど。

2012-06-19 21:31:30
Kei Nakayama @cosphere

それでビジネスがこれだけ隆盛してるからすごい。人は実質的じゃないものにもここまでお金を払えるのか。東京の高すぎなワンルーム住居しかり。でも実際の海外はもっとタフだから、もはや「日本の英会話教室」というもうひとつの優しい外国が存在していると考えるべきなんだろう。

2012-06-19 21:33:49
Kei Nakayama @cosphere

通訳の知り合いで、一人だけ、英会話学校にお世話になった、という人がいる。けっこうみんな驚いていた。通訳って帰国子女じゃない人もすごく多く、かつある程度までは独学で自分のやり方を深めて来た人が多い。それにたとえ留学しても、こじ開ける力がなければ日本人だけで群れて終わりなんだから。

2012-06-19 21:36:08
Kei Nakayama @cosphere

そういう何というか、ガッツというと体育会系だが、もっと日本にいる時に死ぬ程負荷をかける英語教育が必要なんじゃないかと思う。少なくとも、全員の参加を優しく気遣ってくれる日本にいる時よりは、言葉を獲得しないとただの貝殻として黙殺される圧力は強いんだから。

2012-06-19 21:38:38
Kei Nakayama @cosphere

この流れでいくと宣伝っぽくなってしまうけど、そういう想いで最近ちょこちょこ「闘う英語」を学ぶお手伝いをするようになりました。希望が集まれば、我が家を使って私塾もやろうと思っています。興味ある人はどうぞ。 - 「編集者による英語セッション」http://t.co/uDBKlY1A

2012-06-19 22:02:55
Kei Nakayama @cosphere

これだけ周りに煽られ、多くの人々は英語習得に忸怩たる思いを持っているんだと思う。英語ぺらぺらでうらやましー、みたいに外野からは見える帰国子女やハーフの人も、話を聞くと別の類の哀しい経歴が出て来ることも多い。異文化間を往復して生きるのって、とかく強くないとやってられないのですよね。

2012-06-19 22:37:24
Kei Nakayama @cosphere

でもこれは最近思うけれど、英語を本気で習得したのって、次にやるフランス語であれ中国語、スペイン語であれ、その次の言語学習のハードルを圧倒的に下げるためだったのではないかとすら思う。本当に、似ているから。逆に、日本語を使いこなす英語圏の人には頭が上がらない。

2012-06-19 22:39:35
Kei Nakayama @cosphere

アメリカの大学院に入る時に必要なGREというクレイジーなテストがあるのだけど、TOEFLで満点近い友人も、Verbal(言語)のテストでは、半分とれたら御の字だという。外国人でハイスコアなのは、英語の多くの言葉の語源であるラテン系の言葉にも素養がある人。ちなみに数学は中学レベル。

2012-06-19 22:41:45
Kei Nakayama @cosphere

今までの製作・編集系の仕事も、英語でパンフレット作ったりスペイン語で映像作ったりして来たが、そのたびに、世界のあらゆる言語を自在に操る友人の翻訳者たちに助けられた。訴えるべきものがあれば、対南米でもイスラム世界でも、あらゆる言語で発信する手伝いはできる。

2012-06-19 23:03:09
Kei Nakayama @cosphere

某英語塾を見に行ったのも、単なる英語力じゃなく知性や対話力をどう磨くか、という教授法の視点が自分と同じだったから。でも結局普通の学校と変わらず、それを伝える先生を育てるには、一朝一夕のマニュアルトレーニングでは難しいと思ったのが正直な所。先生はナイスガイで世間話が楽しかったけど。

2012-06-19 23:20:37
Kei Nakayama @cosphere

英語を使って、言語そのものでなく、歴史やら化学やらをネイティブの先生に学ぶのはとってもありだ。でも文法や表現を学ぶのはバイリンガルのがいい。どうしたらネイティブのようにしゃべれるようになりますか。という問いには、他言語を高いレベルで習得していないただのネイティブは絶句するだけ。

2012-06-19 23:27:22
Kei Nakayama @cosphere

多くの通訳の人たちに共通するのは、毎日次から次へと湧き出て来る知らない単語と出会ってて、自分の英語力の不完全さに謙虚であること。忸怩たる想いを持ちながら学んで、結果ネイティブレベルという人が一番その問いにはリアルに答えられるのだと思う。

2012-06-19 23:33:57