脳の嵐（2012/06/21）：富（消費）と文化（生産）があってはじめて経済が成り立つのではないか

nomad(のまｄ) @nomaddaemon

「なぜコストをかけて文化を守らねばならないのか」ってことは明文化する必要があるんじゃないかね。俺は大事だと思うしそれが共同体としてのアイデンティティだとは思うが、そこらへんをちゃんと説明できないと文化の意義自体がないがしろにされる

犬神工房 @nokkaranoumu

@nomaddaemon はじめまして。裾野の広い文化は魅力的な職人と目利きを生み、魅力的な職人と目利きは大きな市場を作るからです、じゃダメでしょうか。もちろん文化でも市場でもコストは大前提なので、コストに見合わないとダメですけど。

nomad(のまｄ) @nomaddaemon

@nokkaranoumu 俺は「パンのみで生きるわけじゃない」ってとこらに文化の意義があると思う。アイデンティティが必要なんだと。誇りを持って「大阪人」である人生を生き、地域に住むってこと。それを橋下はどう思ってて、大阪人はどう表明したいのか。

nomad(のまｄ) @nomaddaemon

@nokkaranoumu あー、産業中心の考え方だと「音楽いらないよね」って言われたらおしまいな気が。「着物なんて金にならん。明日から韓国電気産業の下請しろ」ってなったらツライんじゃないかな。

犬神工房 @nokkaranoumu

@nomaddaemon わかります。文化は即住民の感受性を反映した営為そのものであって、歴史の源であり、それが大阪民族（大きく出ると）の誇りにつながるのだと思いますが、今大阪民族が「財があれば歴史も文化も踏みにじってよい」と追いつめられていないかとそこは懸念しています。

犬神工房 @nokkaranoumu

学問だって「何のためにあるの」と言われたら「学問は科学を支え（文学や哲学ですら科学を支えているんですぜ）、科学が技術を支え、技術がフィードバックして生活や市場を支えているのだ」くらいのことはきっと俺は言うだろうなあ。娯楽文化だってそう。

犬神工房 @nokkaranoumu

あっそうだ、「文学が何の役に立つの」という人は、モンテーニュのヒューマニズムを侮辱しているのに等しい。多分彼が散文哲学詩書かなかったら、「神の下の平等」がないから、「法の下の平等」もないし、「個人の尊重」もきっとない。そうなったら人権はイギリスの貴族の参政権だけになってただろう。

犬神工房 @nokkaranoumu

文化がなければ美や娯楽の3割は失われるし、常識や道徳も成り立たないし、生産・労働なんてありえないし、歴史も民族もない。だから文化って超大事だと俺は思っちゃう。同時に、財は消費と生産と道徳の柱で、富と文化がかみ合ってこそ素晴らしい消費と生産のサイクル＝経済が生じると思うのだ。

犬神工房 @nokkaranoumu

富があるだけでは「じゃあ消費すればいい」だけで終わっちゃう。消費に見合うだけの生産をするには、継続的な知識で何かを作る営為が絶対に必要だというか、それこそが生産であり労働だ。だから継続的な知識＝文化は必要だし、富は文化を支えて生産物を必要なだけ作ろう、という話になるのだ。

犬神工房 @nokkaranoumu

でもそういう「富の消費を支えるために生産してもらう、生産者を支えるために下地となる文化に富を投資する」という考え方はえらく迂遠で、忘れ去られたらそこで通じなくなっちゃうんだろうな。大事な人類の知恵ですよ！

犬神工房 @nokkaranoumu

だからこそ「大阪の富が東京に流れた後なので、産業としての文化は東京にあればよく、大阪の文化は滅んでよいし、大阪のかっこよさが損なわれてもよい」という意見がありうるのだとしたら、俺はそれに一切反論できない。でもそうなると、大阪にそんなに富はなくてもよい、という話にはなっちゃうよな。