広島教採塾さん「場面指導能力の付け方」のツイート。

大事なことは「的確かつ明確な指導目標を設定すること」と「適切かつ効果的な指導方法を考案すること」なんですね。場面指導能力は瞬発力がなくてはいけません。
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レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

お待たせしました。今日のツイートを開始しますね! 今日は、場面指導能力の付け方について考えていきましょう。

2012-03-26 22:51:18
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

場面指導能力の付け方で何よりも大事なことは二つです。1.的確かつ明確な指導目標を設定すること。2.適切かつ効果的な指導方法を考案すること(実演すること)。

2012-03-26 22:54:24
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ひとつめの的確かつ明確な指導目標を設定することというのは、場面指導において最も重要なことです。指導目標が定まらなければ、指導方法も考案できません。指導目標がなければ指導もできませんし、指導の効果もありません。

2012-03-26 22:57:59
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

具体例で考えてみましょう。 「あなたが担任をしている生徒(仮に高校生にしましょう)が煙草を吸っているところを目撃しました。(学校外でも学校内でも構いません。) どのように指導しますか。」 さあ、指導目標は何にしますか?

2012-03-26 23:01:25
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

もちろん、「その生徒が煙草を吸わないようにする」ということになるのでしょうが、そうは簡単にはいきません。高校生くらいになると、煙草を吸う生徒は結構、長年吸っています。数年間吸っている子もいるかもしれませんね。ならば、もうそう簡単にはやめられませんよね。中毒なんですから。

2012-03-26 23:04:32
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

だから、「20歳までは煙草は吸ってはいけない」とどんなに口を酸っぱくして言ってもダメですよね。そんなことは分かっている、でも、もう止められない。大人と一緒です。体に悪いと分かっていても煙草をやめられない大人は何百万人もいますよね。法律に触れると分かっていてもやめられないのです。

2012-03-26 23:06:11
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

だから、指導目標の設定には深い洞察が必要です。先程の例なら、指導目標は、例えば、「吸い始めや遊び感覚の喫煙ならただちに喫煙をやめさせ、喫煙常用者になっているなら禁煙の方法を理解させ、禁煙の努力をさせ、禁煙に導く」ということになるだろう。

2012-03-26 23:12:04
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

そして、この指導目標を設定するのならば、指導方法は、まず、その生徒が、喫煙の初心者(まだ中毒になっていない)なのか、あるいは、喫煙の常用者(中毒になっている)のかを確認する問いかけ・会話が必要ですよね。

2012-03-26 23:14:52
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

だからといって、喫煙をしている生徒に、喫煙を認めるような物言いもできない。これが教師としての適切性の原則なのです。最初はもちろん、、その場での喫煙はやめさせる声かけが必要です。その場ではただちに喫煙をやめさせるのです。そして、そのあとに、喫煙の常用者かを探る会話をするわけです。

2012-03-26 23:17:12
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

指導目標が適切であっても、指導方法が適切で効果的でなければ、場面指導は上手くいきません。指導方法の適切さとは、指導者(受験者)の人間性や教師としての適性を表すことになります。

2012-03-27 20:03:35
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

例えば、宿題をしてこない生徒に宿題をやってこさせるという指導目標を立てたとします。でも、指導方法が、「宿題を忘れたら、廊下に立たせるぞ」では、人間性も教師としての適性も疑われますよね。それに加えて、体罰や教育を受ける権利を奪うことにもなりかねません。指導方法の適切さは重要です。

2012-03-27 20:06:02
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

教採における場面指導で高評価を勝ち取る秘訣は、できるだけスピーディーに指導目標を設定し、そして、できるだけ教師らしく、なおかつ、効果が上がりそうな適切な指導方法で指導を行うことです。この一連の流れを数秒から1分くらいで考案しなければならない。これには慣れとトレーニングが必要です。

2012-03-27 20:10:28
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

数秒から1分で考案するのは無理なんて言わないでくださいね。実際の学校現場は場面指導の連続です。生徒はケンカを始めるかもしれませんし、煙草を吸うかもしれない、宿題を忘れたり、掃除をサボったりします。その度に教師が、「指導目標と指導方法を考案するから1時間待ってろ」とは言えません。

2012-03-27 20:13:46
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

だから、場面指導とは、本質的に、「瞬間での勝負」なのです。言い換えるなら、場面指導とは、その瞬間をとらえてその瞬間、場面で指導し、それを子どもの永続的な行動変容(成長・学び)につなげるということです。場面指導が上手くできる人は、いい教師になれる蓋然性が高いということが言えます。

2012-03-27 20:16:46
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ここで、押さえておかなければならないことがあります。それは、場面指導には答えが一つとは限らないということです。つまり、指導目標も複数あり得ますし、もちろん、指導方法も複数存在し得ます。同じ場面でも教師によって対応が違うということも実際、ありますよね。それはそれでいいのです。

2012-03-27 20:22:16
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

場面指導には対応方法が複数個あり得るからこそ、場面指導で集団面接や集団討論ができるわけです。だから、対応方法の工夫の仕方などで競うこともできます。まあ、競うというより、自分なりの適切かつ効果的な対応ができればいいのです。

2012-03-27 20:24:48
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

ただし、あまり油断してはいけません。対応法には上手なもの、下手なもの、効果的なもの、そうでもないものがあります。独りよがりにならないで、冷静に指導目標と指導方法を考案することが重要です。

2012-03-27 20:25:55
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

場面指導に関しは、これからも時折、具体的な出題例をあげながら、解説をしたりしていきますね。この次に場面指導のツイ―トをするまで、皆さんに宿題(笑)を出しておきましょう。「担任しているクラスの子どもたちは、最近、忘れ物(教科書、体操着、筆記用具等)が目立ちます。どう対応しますか?」

2012-03-27 20:32:41
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

このツイ―トの読者の皆さんで議論していただいても構いませんし、私に直接ダイレクトメッセージをくださっても構いません。頭の中でこっそり考えておくというのでもOKです。1週間後くらいにどう考えたらいいのかについてツイートしますね。それまでの宿題(微笑)です!!

2012-03-27 20:34:49