西洋的な二元論の構造的な矛盾に対して、ヘーゲルの不完全性定理やデリダの脱構築、ローティーのアイロニズムなどがオルタナティヴを提示してきたが、失敗しているのも確かだ。しかしそれは、二元論というある意味で暴力的な他者の排除に、「多様性」でもって対抗している点で尊重すべきものなのだ。
2012-06-22 13:47:18資本主義と民主主義が継続すると仮定するならば、ドゥルーズ=ガタリが「分裂病」と呼んだ、自己の複数化が今以上に進行するだろう。つまり人格の多重化である。
2012-06-22 13:52:19テクノロジーと消費によって、選択が極端に増加した現代において、いまそうではないがそうであったかもしれないこと、つまり「幽霊」を克服し、自己同一性を超越論的に担保するのは、少なくとも一元論でなく、多様性であることは自明である。
2012-06-22 13:56:39多様化した、つまりバラバラになった公共性をまとめるのは、万人に共通する一元論的超越性ではなく、そのバラバラを肯定しながらも人々が自己を保てる思想でなければならない
2012-06-22 13:59:02だいたい(自給自足生活をおくるひとはともかく)「消費」を中心に普通の生活をおくる現代人が、極端な自然一体主義を主張するのは、自己矛盾きわまりない。ならばコンビニを捨て、PCを捨て、消費を捨てなければならない。思想とはそういうものだ。いま、自然一体主義者であるあなたは何ができるのか
2012-06-22 14:03:14しかし、リーマンショックやギリシャからみる金融の失敗と、原発事故からみるテクノロジーの傲慢からみるに、その新たな思想が消費至上主義でないこともまた確かだろう。次の思想が人を救うものだとするならばそれは、極端な西洋的でもなければ、極端な東洋的でもないものである
2012-06-22 14:08:18@socrates_xx まぁ、一元論者には一元論者の理論があって現代を生ききることは出来るんだよ。でもそこには確かに、多様性の積極的拒絶があるのと、消費社会の悪徳を舐めながら生きなければいけないという涙を伴う運命があるのは間違いない。
2012-06-22 14:37:52@socrates_xx けれども、現代社会を生きる上での二元論の適用的優位性を示したところでそれが前提としての二元論の正しさを証明する根拠にはならないし、まして背理的に一元論を否定することもできないはず。まぁそこは理解しているかもしれないけど。平行線は距離を保ったまま進む。
2012-06-22 14:38:32過去の詩人達が穢れながら生きて行くことを魂から哭いていて、僕もそれに共感してその精神を以て穢れながら生きていくだけだよ。ここに矛盾は存在しないよ。
2012-06-22 14:44:35素晴らしいタイミングだニーチェbot RT @Nietzsche_Words: 君は言う「善行のためには戦いを犠牲にせよ」と。私は言う「善戦のためには万物をも犠牲にする」と。
2012-06-22 14:46:01適用優位性を認めることが正しさを認めることにはならないってのはわかるが、それでは思想が死んでしまう。いつまでも無限の他者を相手にしていては
2012-06-22 15:10:45@socrates_xx それは言ったじゃんこないだ…。腑に落ちるまで頭の片隅に置いていてくれたらいいって。僕は、そう簡単にはいかない事を理解しているだけで、本心は寄り添ってくれたらいいなと祈っているに決まっているじゃないか。ただ叫んでも通じないのはわかってるよ。
2012-06-22 15:12:50@kiruan12 「寄り添う」ってのはいいのかもしれない。寄り添えばいつか腑に落ちると思ってる君に対してぼくは、否、腑に落ちるとは限らん、と思っていることからの違い。そしてずっと言っているように僕は、そのいつまでも腑に落ちないことを肯定するよ
2012-06-22 15:18:39