斎藤環先生の毒母に関するツイート

自分用ですが公開します。先生の発言だけまとめました。 追記:まとめた直後にもっと詳しいまとめを発見してしまいました(汗 http://togetter.com/li/325244 ←興味のある方はこちらをおすすめします。
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東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

すべての母は「毒母」であり、すべての母娘関係は支配関係である。違いがあるとすれば、支配を自覚するか否かだけだ。支配関係にはいくつかタイプがある。一卵性母娘、奉仕型支配、過保護過干渉、生き直し希求…

2012-06-15 00:37:14
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

厄介なのは「日本型ダブルバインド」が絡むタイプ。罵りながら抱きしめる。条件つきの承認と無条件の愛情の組み合わせ。かくして母の細胞は娘の細胞と入れ子になり、「母殺し」は不可能になる。

2012-06-15 00:39:44
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

「毒」にならない母親は存在するか? わからない。いないかもしれない。いや、存在する。それは「血縁のない母親」だ。細胞が融合し合わない母親。思春期を過ぎた娘たちが「社会」の中でふと出会うであろう第2の母親。

2012-06-15 00:42:05
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

母が繰り返した「あなたは綺麗じゃない(謙虚であれ)」という「サバイバルの言葉(薬)」が、「私は醜い」という「呪いの言葉(毒)」として娘の人生に陰をおとすこと。

2012-06-15 07:16:15
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

たぶん「毒母」はタイプ分類が可能だ。近距離パワー型(過保護過干渉もしくはオラオラ)、遠隔操作型(ネグレクト+搾取)、遠隔自動操縦型(呪いの言葉で支配)…

2012-06-15 10:16:37
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

ついでながら先週の「毒母」ツイートをしょうしょう「解毒」しておきます。「彼女たち」は、ある世代(「団塊」と呼んでもそうはずれではない)の価値観の被害者でありうるということ。

2012-06-20 22:16:01
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

戦後民主主義というタテマエと、男尊女卑というホンネのギャップが極大だった時代に、ねじれた抑圧をうけ続けた女=母たち。母娘問題のラスボスは実は父親なのだ。みずからの罪に無自覚なラスボスたち。

2012-06-20 22:17:33
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

この世代の男性の多くには結婚生活における「関係性のメンテナンス」という発想がとことん欠けている。家庭のことは妻に一任し「仕事に逃避」し続けること。この「労働への逃走」が高度成長の何割かを支えていた。「俺が食わせてやっている」というセリフが辛うじて許容され得た最後の世代。

2012-06-20 22:19:24
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

結果、母親は妻であり続ける不毛に耐えかねて育児へと逃走する。 そんな感じで全体重をかけられたら、そんな母親が娘にとって重いのは当然で。しかし娘は母親を振り切れない。すでに「洗脳」されているから。

2012-06-20 22:20:36
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

密室内の二者関係は洗脳の温床。どんな理屈も感情操作で木っ端微塵にされる空間。逃走予防のために「罪悪感」という足枷がもれなくついてくる。そう、「罪悪感は洗脳のしっぽ」とはそういう意味です。

2012-06-20 22:22:35
東畑開人×斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

母親がそれぞれ独自の抑圧観に基づいて、ブリコラージュ的に編み出した必死のサバイバル戦術を、それこそ一子相伝的に娘に伝達しようとする。その配慮が、その必死さが、ことごとく「毒」化するやるせなさ。

2012-06-20 22:23:51