20120622 #NHK 震災ドキュメント2012「ふるさとは奪われた~原発事故 双葉町の選択」

福島県双葉町は、原発事故の後「より安全な場所へ」と、1400人の町民と町役場が一緒に、埼玉県加須市の廃校に避難した。1年以上たっても、戻れるめどはたたず、全国最後の一次避難所となった校舎。職員室が町役場、校長室には井戸川町長が住み込み、約200人の住民が各教室で暮らす。町民は福島県内と県外に二分して、ばらばらに暮らす状態となった。これからどう生きていくのか、決断を迫られている町民の姿を見つめた。 https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20120622-21-10869
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ほんのこ @shbttsy74

#NHK 震災ドキュメント2012「ふるさとは奪われた〜原発事故 双葉町の選択」旧埼玉県立騎西高等学校。震災後、全国で唯一残っている一時避難所。校舎の一角に行列。1日3回の弁当の配給。福島県双葉町の町民200人あまりが暮らす。洗濯物は駐輪場で。職員室に町役場。

2012-06-22 22:01:42
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 1年F組に4家族10人が暮らす。渡辺マサさん92歳。避難の中で体調を崩し寝たきり。福島県内と県外とで対立が起こっている。避難所での生活さえ揺らぎ初めていく1年F組の家族。決断を迫られる。「はたして自分の人生は幸せだったのかな。もっと道はなかったのかな」

2012-06-22 22:04:35
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 去年3月からほとんど変わらない生活。マサさんと娘の三重子さん。マサさんは部屋の人気者。「おしゃべりできるのはいいですよ。一人で黙っていてはね、憂鬱です。『笑顔がいい』って褒められるのが嬉しい」避難してしばらくは落ち込んでいたという。

2012-06-22 22:07:14
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 介護用ベッドが目立つ1年F組。朝川福家さん81歳。夫の要さん82歳。若い世代は早くに借り上げ住宅などに移っていった。残った人達は家族のようになって暮らしていた。いつも決まった人が弁当を運ぶ。元トラック運転手の飯野正一さん61歳。日に3度弁当を届けるのが日課。

2012-06-22 22:09:03
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 飯野さん、なぜここで暮らしている?「どこに行くにもみんなバラバラ。福島の仮設住宅に入る人もいる。ここにいるのは全部双葉町だからね」双葉町の全域は今も警戒区域。放射線量が高く、帰宅できる見通しは立っていない。テレビのニュースを食い入るように見る1年F組。

2012-06-22 22:11:06
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 三重子さん、政府が公表した帰宅の予想図を持ってきた。朝川さん夫妻、代々受け継いできた田畑の場所を確認。「早くて10年だな」「90くらいになるもん。そんなに生きられない」孫の栄作さんは高3。原発事故の前は農家を継ぐつもりだった。「あきらめですね」埼玉で就職か。

2012-06-22 22:13:09
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 「孫がかわいそうだ。私らは構わねえと思ってるけど、高校を出ても家がない。どこにもいけない。風来坊だ、いつまでも」井戸川町長、町ごと移住するという異例の決断。7000人の町民が県内県外に分かれる中、埼玉県と福島県を往復する毎日。仮の町を設けたい。実現メド立たず。

2012-06-22 22:15:18
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 福島県内で3500人あまりの町民が暮らす。ふるさとの近くに戻りたい。仕事を得るため。福島県内に暮らす人との対話集会。町長に対し、町を分裂させた責任を問う厳しい声が。福島県でも仕事が見つからない人、仮設住宅で孤立する人も。「双葉町は日本から消えてなくなりますよ」

2012-06-22 22:17:38
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 井戸川町長、校長室に住み込み避難生活。原発事故の際には避難誘導のため町に残り、多くの町民とともに被曝したという。「あの(爆発した)音を今でも忘れません。本当に静かに降りてくるんですね。死の灰だなと思いました」新原発の誘致を進めていたが、事故後埼玉へ避難決めた。

2012-06-22 22:19:19
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 平野復興大臣が高校へ。井戸川町長「きょう何があるんですかね…(先方からは)特別ない」平野大臣到着。仮の町などの取り組みが早く進むことを期待する町長。しかし賠償問題も、仮の町も、大きな進展はなし。原発事故から1年以上が過ぎていた。

2012-06-22 22:21:17
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 高校の中に町議会を設置。議員ら、アンケートの準備を進める。町役場を県内に移すことを前提に、町民に移転先の希望を問う。1年F組。「決断するのは、今はちょっとできないな」福島県内の候補地を書けずにいた。「今も放射能高いでしょう?」結局、双葉町以外思い浮かばない。

2012-06-22 22:23:31
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 「本当に、難破船に乗ってるようなものだ。どこに着くかわからない」1年F組で異変。弁当を運んでいた飯野さん、一日のほとんどを車の中で過ごしていた。仕事が見つからない。「楽しみ?なんにもないね。話はするけど」自宅を失ったことへの賠償金がいつ出るかもわからない。

2012-06-22 22:25:16
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 飯野さん「結局、国で決めた10万円、すぐになくなってしまう。実際働かないとなんない。オレの場合は目が悪いからね。病院に2ヶ月に1回かずつ。仕事を探すとなかなかないよね。あってもいろいろあるからな」間もなく、飯野さんは姿を消した。行き先も告げずに。

2012-06-22 22:26:43
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 朝川栄さん、NHKスタッフに高性能の線量計を見せる。会社では用意しない?「別だよ。個人のものだよ」休業補償が切れ、勤め先から仕事への復帰を求められた。原発に近い場所で、仕事用の車に給油する仕事。家族と離れ離れになる。家族が生活に困らないためにも資金がいる。

2012-06-22 22:28:01
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 「後ろ向きになったってしょうがない。前進のみだからね」旅立ちの日。会話はなかった。「オレいわき行くから。だからウチのジジババよろしく」栄さん、息子の栄作さんに思いを伝えていた。「祖父母を引き取るから、あとは自由に生きていけって」複雑な思いの祖父母。

2012-06-22 22:30:21
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 祖父の要さん、原発の敷地内で塗装の仕事をしていた。その原発が全てを奪っている。「先祖がためてくれた土地もなにも、草もうもうの状態になってる。まったく先祖には申し訳ないと思っている」「東電はお金になると言って、みんな東電にお勤めしてたけど、最後こうだもんなあ」

2012-06-22 22:31:47
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 原発から4kmのガソリンスタンド。栄さんが防護服に身を包み働いていた。給油していたのはすべて、福島第一原発で作業する車両。会社が用意したアパートに住み込み、職場に通う。更に放射線量が高い場所で働くこともある。敷地内に入ることも。「どんどん入りますよ、オレは」

2012-06-22 22:33:23
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 「いま3号機の根っこで1300μSv/時。そこにも行ってるからね」ここで働いて金をため、ふるさとに近い町に両親を呼び寄せたい。

2012-06-22 22:34:19
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 飯野さんの居場所がわかった。埼玉県の県営住宅に一人で暮らしていた。「こうやってみんな苦しくなっていくんだろうな。金のないヤツはどうにもなんない。オレみたいに。(取材スタッフに)そのネクタイ置いていけよ。ここで首くくるから。手頃だろ、長さ」

2012-06-22 22:36:38
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 原発を有する自治体が集まる会議。細野大臣、枝野大臣も。議題、原発の運転再開について。井戸川町長、被害者への関心が薄れつつあると感じていた。「皆さんのほうを向かせてください。細野大臣は皆さんに優しいことばを言っているが、とんでもない。棄民。捨てられた国民」

2012-06-22 22:38:52
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 双葉町議会、町役場の福島県内の移転先についてのアンケート、回答期限が迫る。体育館に住民が集められた。町議会との対話集会。三重子さん、1年F組代表で参加。アンケートへ疑問の声が相次ぐ。「福島県内と限定している。あれはダメだ」みな被害者なのに、対立する町民たち。

2012-06-22 22:41:00
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 三重子さん、新たな仮の町を実現してほしいと訴える。「早く、2〜3年かかるでしょうが、仮の町を早く実現しないと、皆さん朽ち果ててしまう」アンケート、移転先の1位はいわき市。町議会、一致して役場を福島県内に戻すよう訴えていた。町長「冷静に見させてもらいたい」

2012-06-22 22:43:02
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 町長「国に、安全宣言を出してくれと言っている。もっと責任を明確にしてくれと」ふるさと近くに帰るべきか、安全に慎重であるべきか。井戸川町長、厳しい安全基準が守られれば、役場を福島県内に戻したいと。町民はもう一度ひとつにまとまれるのか。

2012-06-22 22:44:29
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 高3の栄作さん、将来について考えていた。祖母の福家さんと、ふるさとの田畑をどうするか話す。「帰られねえからな…」「継がなきゃまずいとは思ってるから。オレの代で止めるわけにはいかねえから。継がなきゃしゃあない」俯いて泣く福家さん。

2012-06-22 22:46:24
ほんのこ @shbttsy74

#NHK マサさんが歩行訓練を始めた。いつか高校を出ていく日には、自分の足で歩いていきたい。ふるさとにあった全てを奪われた双葉町の人達。過酷な運命を背負わされながら、歩んでいた人生を取り戻そうとしている。

2012-06-22 22:47:53