芝村裕吏(@siva_yuri)さんによる新作紹介「ウォーゲーム日本史14号「ゆけ!信長家臣団」」
さて、ゆけ!信長家臣団の紹介。 このマルチプレイゲームは家族で遊ぶことを想定していない政治のゲームです。 一応1人から遊べますが、本領発揮は3人以上で遊ぶ場合です。
2012-06-22 22:54:16政治。普段何気なく使う言葉ですが、何気なく使いすぎて定義がされていない言葉です。ゲーム用語としての政治は特にそうで、(ゲームにおける)政治とは何かを定義するところからこのゲームは始まっています。
2012-06-22 22:59:05政治とは人間が三人集まったら自然発生するような存在で、敵と味方で割り切れない関係各位への対応対処と利益の分配を言います。ゆけ!信長家臣団では、プレイヤーは信長の家臣として、他のプレイヤーと政治ゲームを繰り広げます。
2012-06-22 23:03:36具体的には信長という希代のワンマン社長のもと敵でも味方でもない同僚である他のプレイヤーと力を合わせたり裏で足を引っ張ったり結託したりして出世競争を行います。
2012-06-22 23:05:53政治のゲームであって抗争のゲームではないので、最初から敵対的プレイングをしていると直ぐに行き詰まります。 と言うのも、たまに全員協力しないと織田滅亡の危機が訪れるためです。 かくて笑顔で表面上協力しつつ、信長の死後を見据えて駆け引きが行われます。
2012-06-22 23:09:28このゲーム、最後の一ターンで一点差で勝つのが望ましいゲームです。 というのも、序盤で抜け出すと他のプレイヤーが組んで追い落としに入るためです。 時にはライバルに利益供与して派閥切り崩し、バランスを取りつつ笑顔で目立たず、それでいて勝てる態勢を目指します。
2012-06-22 23:12:59はい。もうお分かりですね。このゲームは陰険なゲームです。家族で遊ぶことを想定していないのはこのためです。 家族で遊ぶ時はご注意ください。
2012-06-22 23:14:23逆にこのゲーム、勝ちを目指す人間力が高く頭のいいプレイヤーと遊ぶと大変楽しくなります。チェスに似た知的格闘技として点数計算や派閥の動きで頭を使う、言葉の裏を考える、そんなゲームになります。
2012-06-22 23:17:44で。シミュレーションゲームであり歴史に沿ってるので、この家臣団出世競争では秀吉絶対有利です。 故に秀吉は史実のように良い人プレイをしなければならない必然に陥ります。 なぜだかわかるかな? (分かる人はこのゲーム向きです)
2012-06-22 23:20:40@siva_yuri 強いといっても、あれですよね、過半数取れてない与党みたいなものなので、強権発動するとあっという間につぶれますよねぇ
2012-06-22 23:27:39政治の世界において明確な有利は明確な対応と対処で遇される。イギリスの政治学で教わる言葉です。 秀吉の絶対有利は必然として秀吉包囲網を作ることを意味するわけです。 曹操やサラディンなどがあくまで一歩引いて良い人ごっこするにはそれなりの政治的理由があるとするゲームデザインなわけ。
2012-06-22 23:29:21@siva_yuri 有利だと全員にばれている+実際有利だからその余力分泥をかぶって、差し引き他のプレイヤーととんとんであると示し続け、自分の余力を他者に分け与えて自分より有利な人を見せかけ上でも作る必要があるから、でしょうか。(その助力を終盤で打ち切ることで差しきる?)
2012-06-22 23:28:25@siva_yuri 絶対有利ということは皆に目をつけられるということなので、それでもなお「こいつは当面仲良くしておいてやるか」とギリギリまで思ってもらわないと、皆が史実を知っている以上「秀吉は最初に潰しておかないとね」という判断を皆が下すから、でどうでしょう。
2012-06-22 23:29:38