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Кукурзник @kukurznik990
身も蓋もない「戦略的縦深の拡大」の解説: この図の通り、敵軍が目標に達するまでに踏破しなければいけない距離の長さを戦略的縦深と言う。この距離が長いほど、敵軍は途中で迎撃を受けたり、故障したり、燃料切れでエンストして戦力を失っていく。 http://t.co/gez3JLWH
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Кукурзник @kukurznik990
前図では、モスクワに到達するまでに、日本軍はソ連軍の迎撃を撃破し、シベリアの道無き道を走り抜けなければいけない。ソ連軍は勝手知ったるシベリアで自在に補給を受けられるが、日本軍は慣れないシベリアでまともに補給さえ受けられずに消耗していく。
Кукурзник @kukurznik990
疲弊していく日本軍に対し、ソ連軍はどんどん戦力を増していく。しかるべき結果としてソ連軍は逆襲に転じ、日本軍を日本海に追い落とす。
Кукурзник @kukurznik990
そこで、「戦略的縦深の拡大」だが、要するに敵が目標に到達するまでの距離を長くするだけだ。例えば、ポーランドのような第三国を侵略してドイツ本国—モスクワ間の距離を長くしてしまう、兵器工場をシベリアまで疎開させ、やはりドイツ本国―兵器工場間の距離を長くしてしまう戦略を言う。 おわり
Кукурзник @kukurznik990
暇だから今夜はドイツ軍の「電撃戦(独:ブリッツクリーク、英:ライトニング・ウォー)」について語っちゃう。 まず、電撃戦の呼称について。なんか格好いいこの名前はドイツ人ではなくイタリア人が考え出したんだ★ イタリア語での呼称はグエッラ・ランポ。ダセエww
Кукурзник @kukurznik990
高速な戦車隊で敵前線を突破し、後方に侵入する。それと同時に敵前線兵力、後方兵力、司令部などに空襲を行うことで混乱を引き起こす。そして、戦車のぶち抜いた穴から、低速な歩兵や砲兵が侵入し、まともに動けない敵軍を包囲、殲滅する。
Кукурзник @kukurznik990
この図はフランスの例。空襲とともに侵攻したドイツ陸軍は戦車隊の突破口からフランス領内へ雪崩れ込んだ。フランス軍司令部はドイツ軍先鋒部隊のあまりの速度に対応出来ず、適切な指令をほとんど出せなかった。 http://t.co/UG08nfhB
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Кукурзник @kukurznik990
図の通り、指令を与えられず、身動きの出来ないフランス軍は抵抗もままならないうちに撃破されていった。 ちなみに、司令部のボケてそうなオッチャンはガムラン将軍。見た目通り、梅毒で頭が逝っちゃってるナイスガイだ。
Кукурзник @kukurznik990
戦車隊は敵を排除して後方部隊の為の進路を確保しつつ、目標を確保するとともに、敵の補給線などを遮断。補給を断たれて戦闘不能となった敵兵力を後方から来た部隊がおいしくいただく。これが電撃戦の神髄だ。
Кукурзник @kukurznik990
ソ連軍の戦術をやろうと思ったが、全縦深同時攻撃からの第一梯団の無停止進撃による敵前線兵力の殲滅。次いで第二梯団の機械化波状攻撃による戦果の拡大、とどめに空挺部隊の後方進出による包囲の完成および予備兵力による殲滅とか、いろいろ段取りがあって説明がめんどい。
Кукурзник @kukurznik990
ソ連赤軍の特異な戦術の特徴は第一次世界大戦的な火力戦と、近代的機動戦とを融合させたところにある。歴史的背景を述べると、火力戦は日露戦争から、機動戦は若き日のスターリンらが指揮したツァリーツィン(現ヴォルゴグラード)の戦いまで遡らないといけない。
Кукурзник @kukurznik990
ツァリーツィンの戦いは街を確保しようとする白軍と、スターリン、ヴォロシーロフ(後の国防相。最初の5元帥の1人)らの指揮する赤軍の戦いであった。そこでもっとも活躍したのが(後の国防相。最初の5元帥の1人)ブジョンヌイ率いる独立騎兵隊である。
Кукурзник @kukurznik990
あ、ブジョンヌイは国防相にはなっていない。とりあえず、ブジョンヌイは軍の実力者トロツキーの反対をスターリンの後押しではねのけ、機動戦力の集中運用をやってのけた。ドイツ軍に先んじること10年。ブジョンヌイの活躍もあり、赤軍は白軍に大勝する。
Кукурзник @kukurznik990
赤軍がこの勝利に影響を受けたことは間違いない。最初の赤軍の理論的指導者トゥハチェフスキー元帥にしろ、その後に登場したジューコフ(彼はブジョンヌイの騎兵隊出身である)にしろ、当時としては先鋭的な機動戦を主導した。
Кукурзник @kukurznik990
ちなみに嫁さんを生贄にして粛清をちゃっかり生き延びたブジョンヌイはお馬さん好きの老害として1973年まで生きたとさ。シベリアに嫁さんを送ってすぐに別の人と再婚したそうな。後にシベリア帰りの嫁さんと友人になったらしいが。
Кукурзник @kukurznik990
次は独ソ戦後期を例にしたソ連軍の攻勢戦術を述べる。「全縦深同時攻撃」「無停止進撃」「機械化波状攻撃」「包囲の完成と殲滅」という4段階を踏む、かなり周到な戦術である。
Кукурзник @kukurznik990
「全縦深同時攻撃」  赤軍の攻撃は全縦深同時攻撃から開始される。赤軍の砲兵部隊は量、質ともに比類なきものであった。第一段階においての主役は彼らである。彼らの砲撃は空軍とともに敵の前線部隊から後方の補給部隊や予備兵力までをも同時に襲う。 http://t.co/tTatjDXH
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Кукурзник @kukurznik990
最大の特徴が攻勢正面の広さだ。電撃戦では攻勢は広くてもせいぜい10kmの幅しかない。しかも戦車隊の開く突破口の幅はせいぜい数百メートルである。 しかし、ソ連軍の攻勢は幅50kmから大きい時は200kmにわたる幅で同時に開始される。 http://t.co/RZC9wtgo
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Кукурзник @kukurznik990
一般に10-30%の戦力を失ってすら戦闘は不可能である。しかし、ソ連軍の砲撃は敵戦力の6割を「破壊」することが目的である。そして、砲撃により「破壊」された敵に対し、ソ連軍は第二段階に入る。
Кукурзник @kukurznik990
「無停止進撃」  全軍が前進を開始、第一梯団が砲撃による弾幕の数十メートル後ろを進撃、敵軍を蹂躙する。反撃を受けても前進するのみ。とりこぼした敵は続く第二梯団や予備隊が叩きつぶす。 http://t.co/UylTHb6g
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Кукурзник @kukurznik990
「機械化波状攻撃」  第一梯団がある程度は健在な第二の防衛線に直面した。また、攻勢開始からずっとの戦闘により第一梯団は補給を受けていない。第一梯団は問答無用で停止せざるを得ない。 http://t.co/Bybengs0
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Кукурзник @kukurznik990
しかし、ドイツ軍が安心したのはつかの間。補給を受けつつ前進していた第二梯団が第一梯団を追い抜き、第二の防衛線を粉砕する。
Кукурзник @kukurznik990
「包囲の完成」  第二梯団も物資の欠乏で停止する。しかしドイツ軍は総崩れ。全速力で撤退を開始する。だが、逃走は不可能である。空挺部隊がその移動力をもって背後に降下する。包囲された敵を空挺部隊と第二梯団を追い越した予備隊が粉砕し、完了する。 http://t.co/4Mb4jbnn
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Кукурзник @kukurznik990
ちなみに、このソ連軍の攻勢を打ち破るのは非常に困難で、冷戦期はソ連軍を西ドイツに引き込んで核攻撃で粉砕するというのがNATOの作戦であった。もちろんそうなると、西ドイツの国民だって無事ではいられない。
Кукурзник @kukurznik990
もう一つ、この戦術を破る為、1980年代に生み出されたのがエアランドバトル戦術。現在も西側各国軍の公式戦闘教義だ。動き始めた第一梯団や第二梯団に空陸からの同時攻撃を行い、腰砕けにするというものだ。ぶっちゃけ、全縦深同時攻撃と大きくは変わらない。
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コメント

hilowmix @hilowmix 2012年6月24日
「第一梯団を第二梯団が追い越す」時ってどうやるんだろう。戦闘の最中に効率良く交通整理ができるんだろうか。
防人因果@ラズパイドラレコ @IngaSakimori 2012年6月24日
大変参考になりました。マミさんが「グエッラ・ランポ…ちょっと語呂が悪くて使えないかも…」と言っていますが、気にしていません(・∀・)
扶桑委員会@C97は落ちました @fussoo_moe 2012年7月4日
わかりやす過ぎて嫉妬するレベル
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