鳥コンおじさん小説(実話)
このつぶやきでインスパイアされた。
みなさま、はじめまして!『トリガール!』著者の中村航です。これから8月10日の新刊発売に向けて、つぶやいてまいります。ひとまず2012年、鳥人間コンテストを応援しています!
2012-06-15 06:34:58鳥コンに打ち込むおじさん達も小説化しようよ。とある国を代表して来たはいいが、人が足らなくて頓挫しかけていたプロジェクトを、名古屋のおじさん達が立ち上がって救うっていうさ(実話
2012-06-15 21:03:31今回のこれは正にプロジェクトX的な感じだよなぁ。人はギリギリ、時間もギリギリ。名古屋の工場のおじさんとかの横のつながりで、驚くべき速さで機体の部品が出来てくるしさ。
2012-06-15 21:07:47@masupiano ほんとに。レーザーで発泡スチロール切ったりしてるし。それもかなりの精度で。それもおじさん達の知り合いだったりしてさ。
2012-06-15 21:12:13プロローグ的な。
とある国の代表として鳥人間コンテストに出場を決めたはいいが、
人が足らず、プロジェクトは棄権の危機。
そこに名古屋の地元工場のおじさん達が立ち上がって、
横のつながりを活かした連携プレー。
人もギリギリ、時間もギリギリ。
起死回生のプロジェクトは、成功するのか!?
果たして琵琶湖の空を舞うことが出来るのか!?
※実話です
(プロジェクトX風)次に立ちはだかったのは、言葉と、文化の壁。 毎日のように議論を重ねた。 外国の学生設計者から出てくる言葉は、決まっていた。 要らない。十分強い。 しかし日本人は、そう思っていなかった。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:04:42(プロジェクトX風)ワイヤーが多すぎて3面図では共通認識が出来ていない。 S氏は、1/100の模型を作ってみた。 先に形にすることで、新たな問題も、みつかった。 共通認識も、出来た。#鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:04:55(プロジェクトX風)リブはNCマシンで切る予定だったが、断られた。 クランプ出来ない。 薄すぎた。 一枚ずつ型を作り、電熱線で切るしかないと思った。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:05:01(プロジェクトX風)レーザーなら、切れるかもしれない。A氏は思った。テストの結果、断面が斜めになってしまい、ダメだった。しかし、H氏がレーザーカッターのメーカーに掛けあってくれた。なんとか、ならないか。調整をしてあげてくれ。もう一度切ってみた。結果は、完璧。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:05:41(プロジェクトX風)レーザーカットは、速かった。 たったの2日で全てのリブカットが終わった。 これは、いけそうだ。 少し、時間に余裕が持てた。 しかし、圧倒的に、人が、少ない。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:05:50(プロジェクトX風)他チームから、申し出があった。 毎回作業場に来るのは時間がもったいない。 自分たちの作業場で作らせてくれ。 尾翼は全部、やる。 願ってもない申し出だった。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:06:00(プロジェクトX風)S氏は、人不足解消をTwitterにかけた。広く募集をした。 ものすごい数の、リツイートがあった。 反応も、あった。 これで人不足が解消するかもしれない。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:06:09(プロジェクトX風)その頃M氏は、翼を運ぶための木の枠組み設計に着手していた。 本業の合間になんとか時間を作りながら、設計した。 翼は1本6mある。4トンロングワイドのトラック、ギリギリだ。 最新の注意を払って、製作に取り掛かった。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:06:23(プロジェクトX風)前縁プランクを貼るには、熱で曲げなければいけない。 D氏は、そのための装置を作った。 F氏は自分が持っている電気パーツを持ってきた。 温度管理は、ばっちりだ。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:06:30(プロジェクトX風)N氏は、後縁材を作っている最中に気がついた。 材料が、足りない。 このままでは翼2本分まるごと足りない。 S氏に連絡をした。 材料のやりくりをして、なんとか間に合わせた。 本当に、ギリギリだ。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:06:39(プロジェクトX風)土日は少し人が確保できる。 S氏は、機体の作り方マニュアルを、書いていた。 専門性がない作業は、土日に回そう。 作業員の一人であったS氏は、既に全体をまとめる立場にいた。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:06:49(プロジェクトX風)問題は、まだ山積みだ。 コクピットフレームの接合をどうするのか、駆動系をどうするのか、 まだ明確な図面が、ない。 S氏は設計者の学生に詰め寄った。 君にしか出来ない作業をしてくれ。 …言葉の壁は、厚かった。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:06:57(プロジェクトX風)H氏は、ワイヤー加工のプロである。 本業を夜に回し、鳥人間の部品作りに注力した。 会社には続々と仕事の依頼が来ている。 パンク寸前だった。しかし彼は、寝ずに部品を作り上げた。 これで、眠れる。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:07:04(プロジェクトX風)機体の完成予定は、6月いっぱい。 その後は調整が、必要だ。 間に合うかどうかを聞かれた。 S氏は、こう答えた。 間に合わせるしかない。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:07:13(プロジェクトX風)作業場を提供してくれている工場から、 作業机と大型扇風機が届いた。 これで、暑い夏を乗りきれる。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-16 19:07:19(プロジェクトX風に) 下から来るチェーンを引っ張る力は90kgfだという。軸を支えるのは、木製の板二枚。木目は、縦だ。S氏は思った。これは、もたないかもしれない。補強を提案した。しかし、断られた。S氏は、A氏に頼んで同じ板で試験をしてもらうことにした。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-18 21:50:02(プロジェクトX風に) チェーンの引っ張り90kgfを試験した板が返って来た。吊ったそばから、丸穴が楕円になってしまった。これは、ダメだ。S氏は更に提案をした。カーボンクロスを貼って補強して、もう一度、試してみよう。ダメなら、アルミにしよう。 #鳥コンおじさん小説
2012-06-19 21:15:20