東方風自作曲についての、ちょっとした雑記。
- L_O_Nihilum
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東方海獄楼の1面道中曲とされている東方風オリジナル曲のリズム部分の音源、これは鳥船形式の編成なんだが、じつは鳥船が発売される前なんですよね、この1面道中曲。これが凄いのは、ZUNの動向、性格、性分がかなり高い精度でリュウオウさんの中にあるという事
2012-06-24 22:51:13原作東方のメロディやコード、リズムや音源の要素の基本を明確にしつつ、それを「よりZUNらしく」拡張する場合と、「ZUNの外部を照らすように」そのZUN性じたいの拡張を目指す場合とあって、リュウオウさんや桐生さんが前者、FDさんやNOUAさんが後者としての魅力の代表者だと思う。
2012-06-24 22:53:24ZUN風音楽の「ZUN性」の拡張がリュウオウさんたち。ZUN風音楽の「外部」を拡張するのがNOUAさんとか。NOUAさんの場合凄いのは、いろいろな曲を紅魔郷音源の範囲だけでやろうとするっていう遊び方。一見すると音源不足に感じる紅魔郷音源をカラフルに彩る。
2012-06-24 22:55:53音源の使い方が鮮やかであるというよりは限られているのが蓬莱~紅魔郷だったんだけど、実はその狭い中でいろいろと音をやりくりしているのがあって、そのやりくりを我流に拡張しているんだよなぁ。NOUAさんの場合。
2012-06-24 22:56:47なんというかそれが凄い。己だけの領域をZUN風の中から見つけ出すって言う人がいること。これはすごくいいこと。「ZUNらしさ」がファンの中で拡張されてて、尚且つそれがジャンル自体の発展になる、という一番の例。
2012-06-24 22:57:37リュウオウさんやFDさんの場合、その方向からとらえるとすると逆コンセプトを行く。つまり、NOUAさんらと違って、寧ろ「オリジナル曲を作るけど、いかにZUNが作りそうなもののなかであらゆることを表現するか」ってやろうとする
2012-06-24 22:58:53この努力が凄いのは、その努力の過程~結果として、「あ、これは東方で絶対使われてるな」って思えるカリスマ性(ひとくちにカリスマといってもいろいろなカリスマがあって、ここではZUN的カリスマ性)のある旋律を然りと見つけていること。
2012-06-24 23:00:22正直言って「じきじきにゲームに使えそう」な旋律と展開がリュウオウさんらにはある。というかリュウオウさんの場合実際に自分たちの二次創作ゲームに曲を使おうとしているのでそういう意識が特別強いんだけど、その意識の強さが並ではない。…その分、製作スパンもすごく長いんだけどね。
2012-06-24 23:01:51で、リュウオウさんとの比較を明確にするためにまたNOUA型の系に話を移すけど、NOUAさんらのように「ZUN風の要素を引き継ぎつつ外部を晒す」型を突っ走る最極端にいるのが、春疾風さん…こと、現・深蒼弩さん。
2012-06-24 23:04:09(以下、ソードさんと呼ぶ、敬称略)ソードさんの場合はホントにその極端系。ZUN曲の要素、ZUNの作曲癖をとても大きく拡大解釈している。そのため、ZUNの作曲のなかでも訊いたことのないほどの高速テンポだったり、高速ビートだったり、長大ループだったりする。
2012-06-24 23:06:03『百花繚乱』がその最たる例。というかだいたいソードさんについていえるのは、「ボス系」と思われるハイテンポな曲はループが長く、展開がメチャ長く、どこまでも高く高く調が移動しては、最終的に曲がコーダするところまで突っ走っていく。ZUNでもそこまで音速で突っ走らないw。
2012-06-24 23:07:36完全にあれは彼の領域。ソードさんの曲を聴くと、もはやこれは彼だけの領域だな、と思わせられる曲がいくつもある。「薄命なる少女」(動画でのAfterExtraテーマ使用曲)や「ラポルトコメンスメント」(同じくAEX曲、雲山ボス曲)等いずれにしても彼だけのテンションに至る。
2012-06-24 23:09:12彼はいったん彼だけの領域を見出していて、そこまで広げてからZUN風の再現拡張型(さっき言った桐生-FD-リュウオウ型)をいくつか提出している。道中風「悔恨の洞穴」や「嘲りの輪舞曲」などがそうで、コレの出来がなかなか味わい深い。屈指の名曲になっている。
2012-06-24 23:12:22以前までの「ハルマゲドン」や「薄命なる少女(旧版)」等とはうってかわって、これら2曲は凄く落ち着いている。それどころか、ドカドカととにかく押し寄せてくる高速8ビートのソードさんスタイルが廃され、コテコテの幻想郷曲(※例:原作で言えば風3面や神3面の曲風)になっている。
2012-06-24 23:15:17基本となる節の提示をして、それに第二メロディをつけて強調して、聞き手をひきつける。そのあと、AメロなくすぐBメロに移って、じらしにじらしてからコードの変転とともに印象的で開放的なサビを描き、それをリフ&転調して盛り上げ、コーダに持ち込む。
2012-06-24 23:18:20コーダが大団円に至ったあとの余韻、次ループに入るまでのつなぎをピアノで思い切り踊る。そしてループ部分に差し掛かる前の提示部を少し薬味をつけて演奏し、すっと第二ループに入って、F.O.。
2012-06-24 23:19:32【オリジナル】 嘲りの輪舞曲 ~ sneer of woods (4:14) #sm15810549 http://t.co/9OYC3eIk 今言ったのは、この曲の事である(笑)。見事にコテコテの風景的な曲を描き出している。この曲は、Yuke氏の動画でも使われている
2012-06-24 23:20:41【オリジナル】 悔恨の洞穴 ~ regret and confession (5:34) #sm16259517 http://t.co/ZGAGHVFA コテコテと紹介したのはこの曲も同じ。提示部→展開部Bメロ→サビ→サビ展開⇒コーダ⇒ピアノ挟んでループ→2ループ目→コーダ
2012-06-24 23:25:52さっきのコテコテの内容説明は「嘲り」を使って説明したのでちょいズレを感じると思うが、要するに「悔恨」は「嘲り」の形式の2ループ拡張版である。
2012-06-24 23:28:55まずピアノと決まったリズムを提示する提示部。そこからこの曲の場合はAメロから入り、重音リフをした後Bメロ2リフを展開。勢いがあり優雅なグリッサンドを挟み、切ないサビに移行する。この寂を、繰り返しながら転調し、主旋律外のパートを豊かにしながら1ループ。
2012-06-24 23:31:29