日本フィル・シリーズの歴史
7月の東京定期では、これまで日本フィルが邦人作曲家へ委嘱した作品ばかりが登場します。指揮は下野竜也マエストロ。彼ならではのこだわりの選曲を是非お楽しみください! http://t.co/nnemZ8hD #japanphil
2012-06-20 11:57:00これから7月東京定期の本番まで、歴代の「日本フィル・シリーズ」作品をご紹介してまいります。過去39作にわたる「日本フィル・シリーズ」の歴史をtwitter上でご案内!作品一覧はこちら→http://t.co/eslOrYXM #japanphil
2012-06-20 12:01:10【日本フィル・シリーズの歴史】記念すべき第1作は矢代秋雄の「交響曲」。初演は1958年6月9日の第9回定期演奏会でした。指揮は渡邉曉雄。当時28歳の若者が、いきなりシンフォニーという大作で勝負、ということ自体、今では驚きですね。再演率も高い傑作です。 #japanphil
2012-06-20 12:33:49写真は初演時のプログラム誌。ベートーヴェン「8番」とフランクの「交響的変奏曲」がカップリングされた実に大人なプログラミング。中には矢代青年の大きな写真と、当時ライヴァルとも言える三善晃さんによる賛辞が掲載されてます。 #japanphil http://t.co/Jq9FATb1
2012-06-20 12:38:20矢代秋雄作曲「交響曲」は、現在でも数種類のCDが販売されていますが、今回は渡邉&日本フィル・コンビの演奏をご紹介。今回の7月定期同様、1981年に行われた「日本フィル・シリーズ」だけで構成された公演ライヴの録音です。 http://t.co/rKJKP3yz #japanphil
2012-06-20 13:05:28【日本フィル・シリーズの歴史】第2作は間宮芳生「ヴァイオリン協奏曲」。初演は1959年6月24日の第16回定期演奏会。指揮は渡邉曉雄、ヴァイオリンは松田洋子。プログラム誌には若き日の間宮さんの写真が掲載されています。 #japanphil http://t.co/tR93qDIy
2012-06-20 13:10:19当時の間宮さんは29歳。矢代作品同様、若き青年作曲家の意欲作です。そして改めて渡邉曉雄の先見性に驚かせられますね。カップリングはシューベルトの5番やストラヴィンスキー《ペトルーシュカ》等。これまた実に凝った選曲。 #japanphil http://t.co/PhtTLV5H
2012-06-20 13:13:54【日本フィル・シリーズの歴史】第3作は入野義朗の「交響曲」。初演は1959年12月8日の第20回定期演奏会でした。指揮は渡邉曉雄。日本作曲界における12音技法の先駆者としての入野の側面をこの曲でも知ることができます。 #japanphil http://t.co/D5mMiX5G
2012-06-21 15:20:06当時のプログラム誌には、38歳頃の入野氏の写真と、小倉朗氏(作曲家)の賛辞が掲載されています。「交響曲」の音源は以前もご紹介したこのCDに収録されています。→ http://t.co/rKJKP3yz #japanphil http://t.co/yxJU7f9Y
2012-06-21 15:24:53【日本フィル・シリーズの歴史】第4作は三善晃「交響三章」。初演は1960年10月14日の第26回定期演奏会でした。指揮は渡邉曉雄。矢代秋雄の「交響曲」と並んで再演率の高い日本フィル・シリーズが生んだ傑作の1つです。 #japanphil http://t.co/pJcoCeyf
2012-06-21 15:51:40当時のプログラム誌には超美青年の三善先生の写真が掲載されています。当時27歳。当初は1960年春の初演予定が、作品完成に時間要し秋に延期になりました。参考音源はこちら→ http://t.co/iKD5lhXT #japanphil http://t.co/WmOC3NOO
2012-06-21 15:52:33【日本フィル・シリーズの歴史】第5作は柴田南雄「シンフォニア」。初演は1960年12月12日の第28回定期演奏会でした。指揮はこれまた渡邉曉雄。参考音源はこちら→ http://t.co/KAtHKS3X #japanphil http://t.co/qWZGFRyU
2012-06-22 13:02:34柴田南雄「シンフォニア」は来年7月の東京定期で取り上げます。指揮は広上淳一マエストロ。演奏会情報はこちら→ http://t.co/x3PzTSgR #japanphil
2012-06-22 13:05:56【日本フィル・シリーズの歴史】第6作は武満徹「樹の曲」。初演は1960年12月12日の第28回定期演奏会でした。指揮は渡邉曉雄。凄いですね~アケ先生。参考音源はこちら→ http://t.co/YAAjdjiX #japanphil http://t.co/o2eeAVOx
2012-06-22 13:29:50《樹の曲》は既に「日本フィル・ シリーズ再演企画」で取り上げました(2009年7月定期 指揮は広上淳一氏)。ウェーベルン風の点描的な響の中にも、武満作品ならではの抒情が香り、宇宙的な拡がりをも感じさせる不思議な作品。 #japanphil http://t.co/M6AI0WmP
2012-06-22 13:38:26【日本フィル・シリーズの歴史】第7作は別宮貞雄「交響曲第1番」。初演は1962年1月18日の第39回定期演奏会でした。指揮はやはり渡邉曉雄。参考音源はこちら→ http://t.co/wg29nKMc #japanphil http://t.co/YA0Ixevz
2012-06-25 19:35:50別宮氏は残念ながら今年逝去されましたが、この交響曲に刻まれた旋律の数々は永遠のもの。特に冒頭のメロディは実に美しい!初演時には各楽章に「あこがれ」「たたかい」「なげき」「そしてまた」といった表題がつけられていました。 #japanphil http://t.co/DizRLbbG
2012-06-25 19:40:17【日本フィル・シリーズの歴史】第8作は欠番。林光氏(1931-2012)に委嘱したものの、「創作上のある飛躍をかけた」作品を満足のゆく形に仕上げるため「根本的な改作の時間」が必要、ということで初演が延期になりました。 #japanphil http://t.co/TWuB9Fri
2012-06-25 19:53:32その後、林氏は1974年に「日本フィル・シリーズ 第24作」として「ウィンズ」を発表することになります。この曲についてはまた後日ご紹介いたします。 歴代の同シリーズ作品の中には、「初演延期」という事態が何回か発生しています。作曲家の苦闘が生々しくうかがえますね。
2012-06-25 19:57:19【日本フィル・シリーズの歴史】第9作は今度の7月東京定期演奏会でも演奏する黛敏郎作曲「弦楽のためのエッセイ」。初演は1963年1月30日の第57回定期演奏会でした。指揮は渡邉曉雄。参考音源はまたまた登場このCD→http://t.co/rKJKP3yz #japanphil
2012-06-25 20:07:10初演時のプログラムには黛さんとアケ先生による対談が掲載されています。当時作曲家は33歳。「ニューヨーク・シティ・バレエ」「バランシン」「ポルシェ」といった言葉が出てきます。黛さん、カッコ良すぎ(笑)。 #japanphil http://t.co/irWnMCdY
2012-06-25 20:11:22今回演奏される「エッセイ」は、同じ黛作品で尾高賞を受賞した「BUGAKU」や「弦楽四重奏」にも類似したノン・ヴィブラートによる疑似雅楽のような響が特徴的です。演奏時間は9分くらいですが、流れる時間は実に濃密。 #japanphil http://t.co/g4ZTOvlG
2012-06-25 20:15:20黛氏はもう1曲日本フィルのために「フォノロジー・サンフォニック」という楽曲を書いてます。初演は「日本フィル・シリーズ」制度が生まれる前のこと。スコアを見る限り、かなり「鳴る」曲です。いつかプログラミングしたいなぁ…。 #japanphil http://t.co/adwYitk6
2012-06-25 20:23:22【日本フィル・シリーズの歴史】第10作は山本直純作曲「和楽器と管弦楽のためのカプリチオ」。初演は1963年6月27日の第67回定期演奏会でした。指揮は渡邉曉雄。1965年に作曲家自身によって再演されています。今回の定期で唯一、記録録音も残っていない幻の1曲。 #japanphil
2012-06-26 12:28:48初演時はタルティーニ、イベール、R.シュトラウスとの組み合わせでした。凄いプログラミングですね…。とにかく音源が残っていないことと、後から作曲が付け加えられた痕跡があったり、と今回の復活蘇演には準備に時間を要しています。 http://t.co/eKSYiKrG
2012-06-26 12:33:16