加藤昌治「考具」書評
加藤昌治「考具」感想をば。タイトルを見るに固そうだな、難しそうだなーと思いましたが、序章において作者もはじめは「ただの人」で今からでも遅くはない、とあり、ホッと安心させてくれる書き口から始まります。
2012-06-29 10:03:11今まで学校で「○○のことを考えましょう」とは言われても、どうやって考えればいいのか、具体的に教えてくれるということはないまま過ごしてくる人が多数なわけですが、それを教えてくれるのがこの「考具」。
2012-06-29 10:03:30はじめに、既存のモノの組み合わせからアイデアが生み出されると語られています。ゼロから生み出すものではないと確認できただけでも著者と同様に気が楽になります。
2012-06-29 10:03:58また加藤氏は「どんな下らないことでも何でも全部紙に書いてみてください。」と、実現出来る出来ないにしてもそれは自分のアイデアであり、それが知的成果だと教えてくれています。
2012-06-29 10:04:12恥ずかしいから提出しない・話さないということは誰しもあるかと思います。しかし表現者であるならば、一歩踏み出して自分をさらけ出す覚悟が必要であるということでしょう。
2012-06-29 10:04:30「カラーバス」:色を決めて、行き先までにその色を含むものを見つける。→新たな結びつきを発見することができる。何気なくブラブラ歩いていくよりも意識することがアイデアの発見につながるようです。
2012-06-29 10:05:02「七色いんこ」:誰かになりきることで違う世界が見える。・・・七色いんこ、大好きな作品のひとつなので反応してしまいました。代役専門の役者でありますが、実は泥棒というキャラクターで、道化師にもなれば和尚にもなる、年齢問わず演技をしてみると、違った視点からの発見ができます。
2012-06-29 10:05:19昔、家庭科の授業で高齢者の体験をしようとのことで、腕に重りを付けて、階段を上り下りするというのがありました。手すりがないと辛いということを身を以て体験できました。・・・と脱線。
2012-06-29 10:05:30「マンダラート」:9マスの中心にテーマを書き、その周りに思いついたことを書いていく手法で、その1マスからまた展開させていってどんどんアイデアを集める方法。既存の要素を引き出すことで、新しいアイデアを生みやすくすることができると述べられています。
2012-06-29 10:05:42「ブレーンストーミング」:他人のアイデアを聞いて、新たな視点を得るチャンスにする。以前やったことありますが、なかなか一人だと出てこない問題や話題がポンポン出てきて刺激的ですよね。そういう場に限らずどんなときでも吸収することを忘れず心がけていきたいものです。
2012-06-29 10:05:54「企画書」:誰が読んでもイメージをつかめるように。とのことで、ちゃんとした企画の書き方って学んでいなかったので、とても参考になった項目でした。改めて言葉の表現というのは大切なものだと再認識できました。
2012-06-29 10:06:07全体的にとても読みやすく、アイデアを生み出すにはどうしたらいいのかを分かりやすく伝えてくれる、はじめに手に取る1冊として良いのではないでしょうか。
2012-06-29 10:06:28そして最後に「あなたにとっての最大の問題は、「読んで、分かって。やらないこと」。」と加藤氏。・・・ハイ、実践していきます(汗
2012-06-29 10:06:39