zero-one

広田修(@osamuhirota)がtwitterで呟いたテキトーなレビュー集。文学・音楽・映画・美術等。保存用です。
2

alchemist @allplusnothing

twitterで詩を書くと言っても人それぞれだから一概に良いとも悪いとも言えないね。影響力を行使しようとする人もいる。孤独かつストイックに鍛錬の場・習慣づけの場として作品的完成度を高め、かつ残そうとする人もいる。連詩という形で祝祭的に互いに影響し合う人もいる。メモとして使う人も。

2014-01-14 10:59:45
alchemist @allplusnothing

twitter詩について思うことといえばある程度腕に自信のある人でないと難しいよねってことかな…即興で書いても一定以上の質を生み出せる自信のある人。twitterの即時性や即興性が作品を素直で鋭利なものにする特長もあるのでまあ皆さんに議論はお任せして私は興に応じて書いていきますよ

2014-01-14 06:03:05
alchemist @allplusnothing

Web発表を前提とすると、冒険がしやすい反面安易な作品になりやすい。つまり当たり外れが激しい。安定した書き方を望む人には向かないでしょうね。バクチみたいな感覚で書いている人には向いているのかな。

2014-01-12 18:40:05
alchemist @allplusnothing

現代詩文庫『続・飯島耕一詩集』(思潮社)読了。「マイペースだな」と思わせるような速度に対する気遣いがある。様々な人名や地名を織り込むのは一種の引用であって、固有名の齎すイメージや文脈を存分に引き込んでいる。彼の作品もまた世界中の引用の網の目の中へと入りこむようで、純粋さに拘らない

2014-01-08 07:13:02
alchemist @allplusnothing

現代詩文庫『大手拓次詩集』(思潮社)読了。奇怪なものも匂わしいものも情動を興奮させる意味では等価に扱われている。一つのものから豊かに沢山のものを引き出す技術は、彼の思想に基づいているようだ。官能的でありながら思想的な厚みもある。彼の詩論である「私の象徴詩論」はとてもよかった。

2014-01-08 05:13:54
alchemist @allplusnothing

ウェブに作品を発表するのは、単純に承認欲求を満足させるためではないです。それだったら親友に読んでもらった方がよっぽどマシ。ウェブでは悪い反応も返ってくるし、何より残酷な無反応というのもよくある。ただ反応の速度が違うだけ。だから賭けや試験として発表するというのが実情に近いかな。

2013-12-17 18:36:51
alchemist @allplusnothing

まあ詩や小説を書く人は人生の鑑賞者みたいなところがありますからね。芸術作品じゃなくても自分の人生とか他人の人生の面白い所を面白いと感じて描き出すような種類の人たちは居る。それで今の所私はその「人生の鑑賞者」を一度極めたいのですね。だから高村光太郎であり井上靖なのです。

2013-12-16 18:14:56
alchemist @allplusnothing

現代詩文庫『三好豊一郎詩集』(思潮社)読了。戦争の無慈悲さ・冷酷さを完全に内面化して、そこから発される感情なきニヒリズム・シニシズムを陰惨かつ硬質な言葉で書きつけている。暗澹たるイメージを用いながらそこには思想や哲学がしっかり染み込んでおり、思考で悲惨さを救っているかのようだ。

2013-10-29 15:48:34
alchemist @allplusnothing

田舎丸出しの作品を書いてみたいと思っている。「田舎丸出し」は言葉が悪いので、「地方に根差した」作品というべきか。方言を使うとかそういうのではなくて、田舎の因習であるとか、田舎の考え方であるとか、田舎の生活空間であるとか、そういうのを直接反映しているようなのを書きたい。

2013-12-09 14:31:49
alchemist @allplusnothing

永山則夫や石原吉郎などの存在を「世界でたった一人のかけがえのない孤独で苦労している私」というイデオロギーを強化するために使用することに私は賛同できない。むしろそこに貴重にも顕在化している人間の普遍的な在り方をとらえてそこから「孤独で苦しい私」を相対化するために用いることに賛同する

2013-12-02 18:28:24
alchemist @allplusnothing

現代詩文庫『吉増剛造詩集』(思潮社)再読了。ひたすら自由に言葉を操っていて、そこにはあらゆる旋律とリズムと和音が存在するかのような豊かさがある。反様式的であり、とらえどころのない必然性に駆動されており、詩の端々から苦しみも喜びも強度のものが伝わってくる。北川透氏の解説参考になった

2013-11-26 16:39:38
alchemist @allplusnothing

暁方さんの詩集を読み返してみて、「せかい」「世界」という言葉が気になった。悪い意味ではなく。ここでは哲学が始まっているんだなあ、という素朴な感想。そういう視点で読んでみると哲学的な語彙が随所にあり、たいへん興味深い。

2013-11-25 14:51:33
alchemist @allplusnothing

現代詩文庫『谷川俊太郎詩集』(思潮社)再読了。「人を感動させ人を生かすことにより自分が生活できる」詩人のあるべき姿をそのように提起する。そのために彼の使った詩法は、現実と虚構のせめぎ合いにより詩のリアリティーのを作り出し、そのリアリティーによって一層せめぎ合いを強化することだろう

2013-11-22 15:49:08
alchemist @allplusnothing

光冨郁埜氏の新詩集のゲラが届く。孤独や傷や愛といった人間の基本的なテーマを扱っており、語りの淡白さに比べて内容はなかなか重い。こういう詩を書きたいという気持ちに私はとても共感するが、これについて何かを書くというのは結構難しい。まあ何かひねり出しますけれど。

2013-11-17 11:31:38
alchemist @allplusnothing

現代詩文庫『堀川正美詩集』(思潮社)読了。当時は他者や社会が詩の問題として大きなものだったらしく、彼はそれに反発して、社会から切り離された好事家として詩人の位置を見出す。実際、彼の認知スキーマは非常に複雑で豊かであり、その豊かさを増していくゲームを単に好きでプレーしてた感じがする

2013-11-10 14:03:44
alchemist @allplusnothing

現代詩文庫『片桐ユズル詩集』(思潮社)読了。基本的におしゃべりなのだが、おしゃべりがリズムを獲得してフォークソングになった感じ。アメリカに留学しているだけあって文明に対して敏感であり、文明のなかの民衆の哀歓やユーモアを綴っている。外に向けられた言葉ばかりであり、テンポがとてもいい

2013-11-10 13:28:52
alchemist @allplusnothing

吉岡実の詩って、今読み返すとやたらと行為や運動で満ちているんだね。物質性とか触覚性みたいなことはよく言われるけれど、彼の詩の衝撃は行為・運動の衝撃であるだろうし、彼の詩の拒絶的態度も行為や運動によってもたらされているのではないかな。この辺もう少し考えてみたい。

2013-11-09 15:59:39
alchemist @allplusnothing

カニエ・ナハ『オーケストラ・リハーサル』。思想が幻想を生み幻想が思想を生む、という関係が厳密には成立しておらず、思想と幻想が重なり合うところと重なり合わないところの隙間、そこに詩が発生しているように思えた。紙でまとめて読ませてもらうと、カニエさんの雰囲気がつかみやすくて楽しかった

2013-11-06 07:06:55
alchemist @allplusnothing

小林坩堝『でらしね』(思潮社)。時間―歴史―伝説、というように時間が徐々に大きく高まっていくとするならば、その時間の各層の蓄積、その重さを担い愛しながら、それであるからこそその重みを唾棄せねばならない。いつでもどこかに流れている多様な相を見せる時間との接続を忘れない稀有な詩集だ。

2013-10-28 17:06:55
alchemist @allplusnothing

最近作品書くのにも読書が必要なのかなと思ったりしている。批評は確かに何冊か読まないと書けないけれど、詩もまた多少読んどくと面白さが増す気がする。実際、労働について作品書きたいのだが、鷲田清一『だれのための仕事』読んでるし。小原信『孤独と連帯』、宮城音弥『愛と憎しみ』くらい読もう。

2013-10-26 07:12:30
alchemist @allplusnothing

伊藤悠子氏より「左庭」26号。自然や共同体と同化した主体による語りがとても気持ちになじんでくる。生活には、そして人間には、こんなにも自然や共同体による大きな広がりが開かれている。こういった視線は年齢を重ねないと身につかないのかもしれないが、今の私にはとてもアクチュアルだ。

2013-10-25 14:00:28
alchemist @allplusnothing

だが最近になると高齢の方々のネット進出が進み既存の詩の共同体の内部にいた人も進んでネットに詩を発表するようになった。だから参加者の点ではネットと紙の差異化はあまり意味をなさなくなっている。それでも表現内容の方、小手先の装飾ではなく人生経験に根差した実存的な詩の可能性は生きている。

2013-10-23 05:48:16
alchemist @allplusnothing

ネット詩が一つの文学運動だったとすると、主に二つの契機があった。参加者と表現内容。ネットという媒体は初め既存の詩の共同体に入っていない若い実力者を取り込む可能性があった。そして技術偏重ではなく、人間存在や人生をよく見つめた内容を、当時の「前衛的」な詩へのアンチテーゼとして提示する

2013-10-23 05:45:35
alchemist @allplusnothing

米袋の運搬というヘビーな肉体労働を終えた。こういう肉体労働を一番作品化したいんだよな。体の動き、その感覚、心の動き、汗、大地を踏みしめること、共に働く人との協同、社会との連結、経済のなかでの役割、労働の蓄積、労働の準備、労働のあとに飲むもの食べるもの、そういうのを深めたい。

2013-10-18 14:30:03
1 ・・ 29 次へ