未来を築く常温核融合

Jed Rothwell氏の書いたPDF書籍「未来を築く常温核融合」 http://bit.ly/ogQ5Dl から引用しました。興味を持たれた方は是非原文をあたってみてください。
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浅学俊郎 @sengakut

1)未来を築く常温核融合 http://t.co/G9uPstKQ から引用:ノーベル賞受賞者ジュリアン・シュウィンガーが常温核融合の論文を米国物理学協会の学会誌に出版しようとしたら、ノーベル賞受者なら出版する自由裁量権が認められているのに、断られた。

2012-07-01 01:59:45
浅学俊郎 @sengakut

2)シュウィンガーはこれに抗議して学会を辞めて、次のように言った:順応主義に従えという圧力はすごくある。私も圧力を経験している。匿名の審査委員会の悪意に満ちた批評を理由として、編集者に私が提出した論文を拒絶された。検閲が公明正大な批評に取って代わると科学の死となる。

2012-07-01 02:00:09
浅学俊郎 @sengakut

3)シュウィンガーが亡くなって数年後、私は学会の上部の人にこの事件について尋ねた。「シュウィンガーは気が狂ったに違いないから、彼の威厳を守ろうとして学会は論文を発表させなかった」と説明した。

2012-07-01 02:00:27
浅学俊郎 @sengakut

4)注目すべきは科学者の大部分は中立の立場だということだ。興味を示さない人もいるけれど、主な科学者は偏見がなくて好意的に受け入れている。これまでに数十万人が常温核融合のホームページの論文をダウンロードした。

2012-07-01 02:00:49
浅学俊郎 @sengakut

5)論文は難しくて、専門知識がなければ分からないから、読者の大部分は科学者だと推定できる。問題は、研究者は新しい発表を一々検討する時間がないからネーチャー誌、サイエンティフィック・アメリカン誌か、新聞などの評価をそのまま受け入れる。

2012-07-01 02:01:09
浅学俊郎 @sengakut

6)あいにく、常温核融合に反対している派閥は少数の人なのにマスメディアに対して大きな影響力があって、偏見に満ちた報告を出版して、一般の人にも科学者にも偏見を植えつけた。派閥の中心はネーチャー誌の前編集者ジョン・マドックス、サイエンティフィック・アメリカン誌の前と現在の編集者二人

2012-07-01 02:01:37
浅学俊郎 @sengakut

7)続き・・1989年の米国エネルギー省の常温核融合評価委員会、会長ジョン・ハイゼンガである。他の反対派にはエネルギー省の指導部、特にプラズマ核融合の研究員がいる。米国物理学協会のロバート・パークは特に了見の狭い、罵倒に満ちた攻撃をする。

2012-07-01 02:02:00
浅学俊郎 @sengakut

8)彼[ロバート・パーク]は 1991 年にワシントン・ポストで常温核融合の結果は「愚行か虚偽」だと非難して、その発言を2002年に繰り返した。常温核融合の主要研究者はパークに論文のコピーを送ると申し出したが、断られた。

2012-07-01 02:02:24
浅学俊郎 @sengakut

9)1999年に私[ジェト・ロスウェル]は米国物理学会でパークに会った際、論文のコピーを渡そうとしたが、彼は見向きもせず、手に取ろうともしなかった。それどころか床に落として部屋を出て行った。

2012-07-01 02:02:39
浅学俊郎 @sengakut

10)未来を築く常温核融合 http://t.co/G9uPstKQ から引用:常温核融合は理想的なエネルギー源と考えられる。公害を出さない、燃料は無尽蔵にある、従来のエネルギーより何千倍も安くなる、エネルギー密度も出力密度も高い。

2012-07-01 02:16:41
浅学俊郎 @sengakut

11)すなわち、小さな装置から膨大なエネルギーが高い馬力で出てくる。重水1グラムのエネルギー量は石油、石炭など化学燃料と比べて約百万倍ありそうだ。わずかな量の重水燃料は何十年も持つ。

2012-07-01 02:16:51
浅学俊郎 @sengakut

12)出力密度はウラン核分裂炉心ほど高いが、核分裂炉は危険なので遮蔽された大型の発電所でしか利用できないのと違い、常温核融合はどこでも使えて、ガソリンエンジンと同じぐらい小型で軽い。

2012-07-01 02:17:02
浅学俊郎 @sengakut

13)こんなすばらしい有利な点ばかりあるから人は「なんとなく話がうますぎる」と思うだろう。しかし、常温核融合に特別な長所があるわけではない。表2.1に示すようにこの利点は他のエネルギー源にもある。

2012-07-01 02:17:12
浅学俊郎 @sengakut

14)<中略>論理的な議論はさておき、技術の観点から考えると常温核融合は他のエネルギー源と比べてユニークな特徴はない。温度が炎より高くなることもないし、エネルギー密度が高いわけでもない。核融合の燃料の重水は無限で値段はただ同然だが、これは太陽光にも同じことが言える。

2012-07-01 02:17:23
浅学俊郎 @sengakut

15)化学燃料より千万倍長くもつが、ウランもそうである。確実に安全だが、太陽光や水力、風力にも同じことが言える。しかし、この表 2.1 にみられるようにたくさんの有利な特質を兼ね備えたエネルギー源は常温核融合だけだ。

2012-07-01 02:17:37
浅学俊郎 @sengakut

16)それに危険な性質はなさそうだ。熱核爆弾のように巨大な爆発を起こすことはない。核分裂炉のように有害な放射線をまき散らすことはない。しかし最近これは疑問になってきた。第12章を参考。

2012-07-01 02:17:50
浅学俊郎 @sengakut

17)未来を築く常温核融合 http://t.co/G9uPstKQ から引用:もし常温核融合が本当に商品化されたら、すべての人の日常生活があらゆる面で革命的に変わる。

2012-07-01 02:36:07
浅学俊郎 @sengakut

18)平凡な熱源として使うことができる。平凡だからこそ望ましい。安全と清潔だからすぐれている。化石燃料のかわりに使えるから、このまますぐ応用できる。【常温核融合】

2012-07-01 02:36:26
浅学俊郎 @sengakut

19)常温核融合がもたらす変化は最初のうちは平凡なものだ。エネルギー革命のまえぶれは驚くべき未来的な応用ではなくて、むしろ日常生活のひっそりした変化に現れるだろう。今より多くの人が自由に使えるエネルギー、清い飲み水、公害のない生活空間を得ることから始まる。【常温核融合】

2012-07-01 02:36:45
浅学俊郎 @sengakut

20)ずっと後には、地下磁気浮上列車だの、何百万人が無重力を楽しむ宇宙ホテルだの未来的なものを導くかもしれないが、最初は何十億人に飲み水をもたらす。まず販売される機械はポンプ、モーター、電灯、暖房、冷房、温水器、自動車など、小規模のものだ。【常温核融合】

2012-07-01 02:37:00
浅学俊郎 @sengakut

21)これを先に製造する理由は三つある。1.これらは最も必要で広く使われる。2.小規模ではあるが、総合的に大部分のエネルギーを消費する。巨大な機械、すなわち鉄道機関車や飛行機や溶鉱炉などは感銘を与え、それぞれ膨大なエネルギー量を消費するが、数が少ない。【常温核融合】

2012-07-01 02:37:12
浅学俊郎 @sengakut

22)3.小さい機械は大体安いから、普通の人が近くの店で買うので、変化の速度は消費者の行動で決まる。【常温核融合】

2012-07-01 02:37:23
浅学俊郎 @sengakut

23)未来を築く常温核融合 http://t.co/G9uPstKQ から引用:飛行機の歴史をみると常温核融合とよく似ている興味深い点がある。1908年まで専門家の大部分と新聞の編集者のほとんどは飛行機は存在していないと思い込んでいた。

2012-07-01 02:48:26
浅学俊郎 @sengakut

24)ライト兄弟は1903年に初めて飛んで、1904年と1905年にデートン市で一般市民の前で毎週数回飛行を繰り返し、最後に 40分間続いた記録的な飛行をしたが、新聞と科学誌では専門家はライト兄弟を非難して、デートン市まで旅して、自分で見てみようとしなかった。【常温核融合】

2012-07-01 02:48:42
浅学俊郎 @sengakut

25)1908年8月にウィルバー・ライトはフランスで大勢の専門家の前で飛んで、あっと言わせた。ヨーロッパの新聞は熱狂的に報道し、やがてヨーロッパ全土がウィルバーを賞賛した。【常温核融合】

2012-07-01 02:48:54