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Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
マウリッツハイス美術館展@都美術館には、「元レンブラント」が出ています。レンブラントの工房の模写「首あてをつけたレンブラントの自画像」。1629年以降の作品。なんか、ひっそりと展示されていましたね。
◆マウリッツハイス美術館展◆

東京都美術館 2012.06.30 - 2012.09.17
神戸市立博物館 2012.9.29 - 2013.01.16

http://www.asahi.com/mauritshuis2012/

Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/内覧会で頂いたカタログを見てみた。29番、98-99頁。書いてあることは真っ当です。「この素晴らしい作品は長らく若き日のレンブラントの自画像とみなされてきた」
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
*適当に書いてますので、あとでまとめます。元レンブラント
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/実際、この作品は、「初期レンブラント」の代表作と長い間考えられてきました。それを代表するのが、1991年にアムステルダムなどで行われた大レンブラント展のカタログでの記載。 http://t.co/3jlL2lJV
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Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/前twで「大レンブラント展」と書きましたが、確かに大レンブラント展。1991年、ベルリンSMPK→Rijks→NGLondon。当時の「レンブラント」が51点、レンブラント「派」が31点で83点。で、アムステルダムで見ると、夜警やらユダヤの花嫁も見られるという…
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/1991年の大回顧展、運営の学術メンバーの中心にいたのは、レンブラント・リサーチ・プロジェクト。1968年にオランダ人美術史家たちで結成された研究グループ。その目的は、どれが「レンブラント」であるか白黒つけろ、というもの。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/有名なことですが、レンブラントリサーチプロジェクト(RRP)は、かなりシビアな作品判定をかましました。今まで「レンブラントだろ?」だったものが、「いや工房」「いや弟子」という具合に。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/レンブラントを持っている美術館は、調査に協力したとはいえ、大いに戸惑ったことでしょう。それまで間違いないといわれていた作品にまで、今はやりのゼロベースで作家判定をしよう、とした訳です。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/RRPは、Horst Gerson改定によるBrediusのレンブラントモノグラフの「真筆」を底本に、最初期の作品から順に、文献調査、科学調査、目視観察によってアトリビューションを再検討していきました。時には一人で、時にはRRPの複数メンバーで。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/Brediusというのは、20世紀初頭のマウリッツハイス館長でありレンブラント研究の大家。で、フェルメールのメーヘレン問題で「騙された」扱いされている人。アトリビューションって、難しいねええ…
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/RRPは、エックス線写真やら、パネルの素材である木材の年輪測定調査など、科学調査をこってりと行いながら、世界各地のレンブラントを調査していきました。で、その結果報告の第一発目が1982年、英語で刊行された「コーパス」。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/コーパスとか絵画集成とか訳したりします:”A Corpus of Rembrandt Paintings"。編集主幹は、著名なレンブラント研究者で1991年のレンブラント展@アムスなどの実質中心人物だったE van de Wetering氏。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/コーパスは、1982年から89年までで3巻までが連続発刊。その膨大な調査報告は、曖昧な姿勢を許さぬ厳しい判定基準を設定しました。A=レンブラント B=判断保留 C=レンブラントじゃない。という風に。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/RRPによる作品調査とそれに対するリアクションがよく説明されているのは、1991-92年にBunkamura/川村/山口県美で行われた「レンブラント 彼と師と弟子たち」展。図録は入手可能かと思います。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/RRPの調査結果について、割と明確な視点でまとめられているのはこちら。超有名かつ必読文献。尾崎彰宏先生の「レンブラント工房」(講談社メチエ)  http://t.co/owCTniTf
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/おっと、ステマステマ・・・ http://t.co/itOIgbir この中でも、第3章などで工房問題、RRP問題言及しております。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/前々のTwで言及した尾崎先生のレンブラント工房の書き出しは、いま西洋美術館で展示されている「黄金の兜をかぶった男」が、80年代半ばが、「レンブラント派」になったこと。この作品、それ以前は「後期レンブラントの代表作」でした。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/たった今ご同輩から突っ込みがあってかぶったのですが、学ベルリンで絶賛展示中の「黄金の兜の男」を、レンブラント作ではないと判断したのは、RRPではなく、ベルリン国立美術館本体でした。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/RRPではなくても、自館作品を再調査したり、展覧会準備でいろいろやっていたりすると、新しいことが分かったりして、それをきっかけにアトリビューションが変わる、ということは別に珍しいことではないです。横山大観の四季の雨の季節も入れ替わったりしますし。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/今このネタTwしながら、1991年の大回顧展図録を見返しているんですけど、まあ、RRPの存在意義をかけた「俺たち正しいんですけど」図録なのではあるけれど、それを差し引いても出品作凄い。例:ケンウッドハウスの自画像がある! http://t.co/4ZxocCtM
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/脱線ついでに1991年のレンブラント大回顧展@アムステルダムなど。うをっと、ボストン美術館の「アトリエの画家」もある。この作品を前にしながら、西美のレンブラント展でOzk先生とひとしきり議論というか対話したのは忘れえぬ記憶です。
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/もう一つ脱線させてください。この図録に、パリ個人蔵のマールテン・ソールマン、妻オープイェ・コピットの全身肖像画が掲載されているんだけれど、キャプションよく見ると、ともに "Not exhibited"と書いてある。ぎゃあああああ。(pp.171-175)
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/***この図録見てると、レンブラントの作品って、ずいぶん日本に来てるねえ、と改めて思います。小便たらしているガニュメデ@ドレスデンもあるし、昔はダナエ@エルミタージュまで来てるんだし(その姿を見た人は幸せ。今は表面が「溶けて」しまった。。。)
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs
元レンブラント/RRPの調査結果では、19世紀のコピーというものは殆どでなかった。主に「被害」を受けたのは、1630年代あたりのアムステルダムで肖像画をばんばん描き始めた頃の作品群。それらは、タッチ、様式からして、レンブラント以外の人間がアシスタントで入っている作品もあれば(続)
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コメント

なお @gasenetta 2012年7月17日
まとめを更新しました。
なお @gasenetta 2012年7月26日
まとめを更新しました。
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