素晴らしき無条件ベーシックインカム社会への展望

橘玲さんが、良い記事を書いてくれたので、それについて補足説明を加えてみました。 スイスやブラジルの試みを視野に入れて、この問題を捉えなおすことで、ベーシックインカムを導入しようがしまいが、日本は自滅への道をひた走っているという事が理解できると思います。
コラム 維新の会 強制労働 ベーシックインカム bijp 超監視社会 無条件BI 橘玲 鎖国 橋下
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スイスとブラジルの例を交えた無条件BIのススメ
まとめ 無条件ベーシックインカム と 負の所得税 の違い ブラジルでは2004年の大統領公示として官報に記載され、スイスでは今年に入って国民発議によって、公に議論され始めました。 特にスイスでの議論は、建設的かつ、無条件ベーシックインカムを、他のノイズを交えずに議論しているので、興味深いです。 日本にも、我田引水せずに、無条件ベーシックインカムのみを徹底分析解説してくれる、情報発信力のある学者さんが登場して欲しいと思います。 8264 pv 10 3 users
日本になぜBIが不可能なのかを簡潔かつ克明に書いたブログ
橘 玲 @ak_tch
「素晴らしきベーカムの未来」をアップしました。 http://t.co/gKQK4ETk 『週刊新潮』に寄稿したもので、維新の会の生活最低保障制度について論じています。

この指摘は重要。日本の有権者は「働かない事を正義と認めない」と言う指摘。この事実というか価値観が覆らない限り、BIが導入されようとされまいと、現代社会は強制労働を伴う超監視社会にまっしぐらである

実際のところどうなの?

ブラジルは、すでに強制労働と超監視社会を実現し、それにともなう鎖国も行っているのだろうか?

たぶん、答えはNoである。

そんなマネをすれば、北米とEUのエコノミストや市場原理主義者が黙っていないだろう。

私に、堪能な語学力と豊富な渡航資金でもあれば取材に行きたいところだが、そんなものはないので行けないのが、残念といえば残念である。

日本人は、他人に「穴を掘って埋める作業」をさせるのが好き

橘玲氏の記事は正しいだろう。
そう、日本人は、他人に「穴を掘って埋める作業」をさせるのが好きなのである。
この一点において日本ではBIは不可能である。鎖国や超監視社会はこの一点の問題の延長線上でしかない。

そして、無駄な労働の結果、自分の取り分が増えるか減るかなどは気にしないのが、日本人のダメな習性なのである。

ちなみに、冷静に考えれば、捨扶持を払うよりも他人に無駄な労働を強制する方が、コスト高なのは当たり前である。無駄な労働を、何もせずに強制できるなら良いが、実際はそうではない。そこには、労働環境・監視者・労働放棄者や労働脱落者に対する処置「鞭を打つ、処刑、死体処理、体調管理」などのコストも発生する。
無論、無駄ではない労働従事者ならば、それらは自費で賄えるのだが、問題は無能な人間にそもそも「無駄ではない労働」をさせる事は不可能なのである。

そして、もう一個重要な話がある。もしも、「穴を掘って埋める」という形態以外で「有能な労働者に混ぜて」無能な労働者を働かせたり、「必要な労働に混ぜて」無駄な労働を行うと、有能な労働者や必要な労働の邪魔になる。
という事である。

まあ、この辺りは自明の理である事も多いので、指摘するだけに留めておきます。もしも、誰かに聞かれて、その人に説明するのが、面白そうならば、続きを書きたいと思います。

最後に(追記)

一個、ポストし忘れていることに気づいたので追記。
以前に、別のまとめでちょろっと書いたのだが、実はベーシックインカム導入には、必要条件というモノが存在する。

まあ、資本主義や共産主義というものが、「大量生産」「労働組合」という概念無しに成り立たないのと同じ話である。

まず、ベーシックインカムだが……。無条件ベーシックインカムとそれ以外は、たぶん確実に別物なので、ここでは無条件ベーシックインカムだけを問題にする。

で、無条件ベーシックインカムの必要条件なのですが……。以前に書いたものを転載しておきます。
-以下転載-

1.文化文明に、地政学的な拡大の余地がなくなる。
(開拓可能な空き地があるなら、そもそもBI必要ないですからね)
2.大量生産大量消費を推し進め、大衆文化が円熟する。
(そもそも、食うや食わずの国家にBIは不向きです)
3.実施する文化文明の経済圏が完結している
(自給自足できない文明にBIは無理です)

まあ、オレが素人考えで思いつく範囲はこの程度です。まあ、文明はそもそも完結しているものなので、3は必要ないかもしれません。どちらにせよ、今の日本は2の条件に当てはまらないので、BIの実施は不可能です。3.11前ならば、ギリギリ可能性はあったと思いますが……。ここまで、世界経済が逼迫していると、制度変更のコスト(このまとめで揶揄した状況)を乗り切るのは不可能でしょう。

―転載終了―

ブラジルは、極度の社会破綻に対する回答としてBIを選んだと思う。
スイスはたぶん地政学的な行き詰まりに対する回答として、検討し始めたのだと思う。

私は、絶対に無条件BIを導入しろとは言いません。
しないのだったら、しないなりの、展望を示して欲しいのです。
それは、地政学的な行き詰まりに対して、さっさと答えを出す事と、大量生産大量消費文明とどう向き合うのか?の回答を出すことです。

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