「基礎水準」を配る、無条件ベーシックインカム

ベーシックインカムニュース @basicincome_j

福祉をベーシックインカムで置き換えてはいけない理由 - @fromdusktildawnの雑記帳 http://t.co/M42lYXFC #bijp #basicincome

巡礼者 @Hagiasophia765

左翼からの、無条件ベーシックインカムにありがちな批判に答えると、無条件ベーシックインカムは、あくまでも健常者を対象とした制度であるという事だ。つまり、そもそもの問題として、疾病・障害を被った人間に、無条件ベーシックインカムだけで対応すべきだというのは暴論でしかないという事である

巡礼者 @Hagiasophia765

これは、冷静に考えれば当たり前の話だ。普通の人間よりも、生活にひと手間ふた手間かける必要がある人々に、普通の人と同じだけのコストしか認めなければどうなるかは、自明の理である。

巡礼者 @Hagiasophia765

そういう意味では、福祉をベーシックインカムで置き換えるという言葉自体がミスリードといえる。＞　https://t.co/neFhZ9wV

巡礼者 @Hagiasophia765

無条件ベーシックインカムを何かとの置き換え論で語る事自体、その理念や意味合いを矮小化するので、私は好きではない。既に無条件ベーシックインカムは、ひとつのイデオロギーだからだ。

巡礼者 @Hagiasophia765

が、無条件ベーシックインカム導入で、現状の何が確実に消えるのか？と、言う疑問ならば答えることは出来る。それは、健常者に対する年金と生活保護である。

巡礼者 @Hagiasophia765

なぜ、わざわざ「健常者」に限定したかといえば、理由は簡単で、無条件ベーシックインカムは「健常でない人」＝「健常時よりも、必然的に生活コストが多く掛かる人」を対象にしていないからだ。

巡礼者 @Hagiasophia765

なので、無条件ベーシックインカムの理念を「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とするならば、方法は二つになる。

巡礼者 @Hagiasophia765

ひとつは、全ての国民に同額を支給し、「必然的に基礎給与だけで生活できない人々」には、別途現状の福祉政策を流用して追加支給し「全ての国民に一定水準の生活を保障する」という方法である。

巡礼者 @Hagiasophia765

もうひとつは、無条件ベーシックインカムが分配するものを、その根拠法において、「基礎給与」から「基礎水準の生活」に切り替えてしまうというモノである。これならば、「基礎水準の生活」とするならば、日本国憲法25条と、無条件ベーシックインカムの理念の整合性が取れる

巡礼者 @Hagiasophia765

つまり、無条件ベーシックインカムの無条件とすべき項目を、「基礎給与」ではなく「生活水準」にしてしまうというモノである。事実上、「健常者」と「健常者よりも必然的に生活コストが多くなる人」の複数階立てになる。しかし、悪平等はなくなるだろう。

巡礼者 @Hagiasophia765

ただ、この議論はあくまでも、無条件ベーシックインカムを導入したら、全ての福祉を廃止するという暴論や妄想の類に対する、一応の回答でしかない。

巡礼者 @Hagiasophia765

無条件ベーシックインカムの理念は、あくまでも豊かな国富を背景に、人々の生存権を無条件に認めること。

巡礼者 @Hagiasophia765

なので、そもそも、人々が生活できないレベルの支給額しか配られない事自体が理念に反するし、同額である事に拘って、生存できない人間を生み出す事も、無条件ベーシックインカムに反するのだ。

巡礼者 @Hagiasophia765

そういう意味では、無条件ベーシックインカムの根拠法を考える際に、福祉全てを包括的に無条件ベーシックインカムで行うか、「無条件ベーシックインカム」と「健常者以外の福祉」の二階建てで行うかは、あらかじめ決めておくべきだろう。

巡礼者 @Hagiasophia765

そして、どちらの場合でもその理念において、「同額の基礎給付」を「一定水準達成の為の基礎給付」と、書き換える必要はあるだろう。

巡礼者 @Hagiasophia765

こう書くと、行政コスト削減効果が薄いと指摘する人間も出るかもしれないが、そもそも、憲法や生存権に反してまでコスト削減を行う理由はない。削れるものは削るべきだが、それで人が死ねば本末転倒なのだ。

巡礼者 @Hagiasophia765

まずは、年金と生活保護という、厳密運用すると破綻してしまうこの二つの制度について、解決策を無条件ベーシックインカムで模索するのが良いように思える。

巡礼者 @Hagiasophia765

具体的に、スイスがこの辺りをどのように制度設計するのかは、興味深い点でもある。