穂口雄右氏による「繰り返し聴いても聴き飽きないメロディー」のつくりかた

キーワードは「プロポーション」。 どなたでも編集できます。 追加したほうがよいと思われるツイート等、 ご自由に加えてください。
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前置きなど

ゴン九条 @ackycha_bot

@Yusuke_Hoguchi キャンディーズを始め70~80年代の歌謡曲(と言われているもの)は構成や詞、メロディの組み立てとかですごく興味深いと思い後追いで聴いているのですが、穂口さんが思われるその時代の楽曲群の優れているなというポイントを教えていただけないでしょうか??

2012-07-01 10:44:37
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

個々の楽曲で見ると、昔の曲が特に優れているとは思えません。しかし現在は、会議での作品選考が類似楽曲の多発を招き、結果として飛び抜けて印象的な作品が出ないようです。また、生演奏が減ったこと、過剰オートチューンでの無個性化、歌詞の劣化、などが気になります。@ackycha_bot

2012-07-01 11:10:18
kazuya@TEAM WB 🇯🇵 BANZAI JAPAN @ykazubouzu

@Yusuke_Hoguchi @ackycha_bot 恐らく作品に対するスタンスが昭和と現在とでは180°変わったんでしようね。この歌手、グループを売る為に開く会議から売れる作品を選ぶ会議へと、人に対する思いが利益への思いに。

2012-07-01 11:26:23
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

同感です。音楽産業が正業とされるようになって、きちんと利益を追求するようになってから、冒険心のないリリースが増えたように思います。@ykazubouzu @ackycha_bot

2012-07-01 15:08:26
木谷百里 @330could

冒険心のないリリースはたまにあってもイイですが、収益すら上がっていないのが、最大の問題ですね。RT @Yusuke_Hoguchi: 音楽産業が正業になり、利益を追求するようになってから、冒険心のないリリースが増えたように思います @ykazubouzu @ackycha_bot

2012-07-01 15:25:11
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

同意です。どうやっても売れないんですから、もうミュージシャンに全部まかせて、好き勝手にレコーディングしてもらった方が、良い結果になると断言します。会社員プロデューサーは不要ですね。@330could @ykazubouzu @ackycha_bot

2012-07-01 17:18:25
syu @syu808

@ackycha_bot @Yusuke_Hoguchi 多分作り手の中身が無いんですよ。空想ばかりで、毒が無い感じですか。

2012-07-01 12:21:13
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

同感です。作り手より、制作会社スタッフの毒が足りません。その点、あの天才プロデューサー酒井政利氏などは毒の塊で、半端な気持ちで近づくと即死です。いえ、命までは取られませんが作家として即死決定。今は反対にスタッフが毒見て逃げ出す印象です。@syu808 @ackycha_bot

2012-07-01 15:35:36
ゴン九条 @ackycha_bot

@Yusuke_Hoguchi 後追いですと昔の優れたものだけが残って耳に届くのでそのような印象(偏見?)を持ってしまいます。親がキャンディーズ世代で子どもの私や周りの友人も穂口さんの楽曲も口ずさめるのですが、逆にその時代の音楽が印象的(に今でも聴こえる)理由は何でしょうか?

2012-07-01 11:45:22
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

なるほど、印象的にするための要素は多々ありますが、一言で言うとプロポーションです。音楽の成立に必要なあらゆる要素を学習し、人間の短期記憶との関係を考慮しながら、その時代や未来に向けての均衡を熟考します。プロポーションがリピート可能な新体験を創出します。@ackycha_bot

2012-07-01 13:07:18
ゴン九条 @ackycha_bot

@Yusuke_Hoguchi 詳しいご回答ありがとうございます!プロポーションとはとても興味深いです。そこでもう一つお伺いしたいのですが、穂口さんが作られたキャンディーズの楽曲で人間の短期記憶との関係を考慮し、その時代や未来への均衡を熟考した例はどの曲のどのような点でしょうか?

2012-07-01 13:22:25
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

はい、一応全曲で試みました。しかしまだ未熟な二十代だったので本当の完成にはほど遠いと思っています。また、プロポーションは作品全体の問題なので、部分を取り出して解説することはできません。一部を変更すると全体の均衡が崩れ、全体を再調整する必要が出てきます。@ackycha_bot

2012-07-01 15:49:38

作曲のABCが始まりました。

穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

作曲のABCです。メロディーをフレーズに分解すると、小節の頭で始まるフレーズ、小節の頭を休むフレーズ、小節の前から始まるフレーズの3つ分類できます。そしてこの3つを1曲の中に適切に配分してプロポーションを調えると、繰り返し聴いても聴き飽きないメロディーになります。

2012-07-04 15:39:05
菰地 美ゆき @YoshiyukiKomoji

@Yusuke_Hoguchi なるほど!「夏が来た!」のAメロはこの通りになってますよね!

2012-07-04 15:43:42
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

なるほど、きちんと守ってますね。その他にもプロポーションを調えるための要素はいろいろあり、メロディー全体でいろいろな要素のプロポーションを調えます。@YoshiyukiKomoj(再)

2012-07-05 08:53:57
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

作曲のABCです。メロディーをフレーズに分解すると、フレーズの最後の音に上向して終止するフレーズ、下向して終止するフレーズ、同音で終止をするフレーズの3つ分類できます。この3つを1曲の中に適切に配分してプロポーションを調えると、繰り返し聴いても聴き飽きないメロディーになります。

2012-07-04 15:48:00
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

作曲のABCです。フレーズには、16分音符、8分音符、4分音符、2分音符、連符、などの各々の音符を中心としたフレーズあり、これらを1曲の中に適切に配分してプロポーションを調えると、繰り返し聴いても聴き飽きないメロディーになります。なお、1曲に全てを使用する必要はありません。

2012-07-04 17:46:26
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

作曲のABCです。メロディーをフレーズに分解すると、1小節、2小節、4小節、8小節、2拍、1拍などの各フレーズに分類できます。そしてこれらを1曲の中に適切に配分してプロポーションを調えると、繰り返し聴いても聴き飽きないメロディーになります。なお、1曲に全てを使う必要はありません。

2012-07-04 17:52:32
yamadatarojiro @tarojiro3260

@Yusuke_Hoguchi なんだか、広告や講演、営業マンなどの伝える仕事全般に役立ちそうな話で関心しました。

2012-07-05 16:26:57
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

見事な洞察です。音楽理論や作曲理論は、あらゆる芸術どころか、人生の全てに応用できると考えていますが、それも当然で、作曲に限らず、人間が感じる全ての事象は、その全てが人間の本質によって齎されます。音楽の研究は人間の研究と同じです。変化と自由が大切です。@tarojiro3260

2012-07-05 17:09:05
穂口雄右 @Yusuke_Hoguchi

作曲のABCです。ここではノウハウをお伝えしていますが、ノウハウの前にまずは自分自身の感覚を優先することが大切です。そして、自分が発想したモチーフに自信をもって下さい。なぜならモチーフに善し悪しは無いからです。モチーフをバリエーションとノウハウで展開すると必ず良い曲になります。

2012-07-05 18:27:30

[Q&A]

増島正巳 @koinorinjinews

当方、頭が悪くてちんぷんかんぷんなのですが、フレーズの最後の音に上向、下向~についてのご説明を、たとえば「春一番」の歌詞で教えていただくことはできますか?@Yusuke_Hoguchi

2012-07-04 19:28:37