ヒッグス関連私的ノート

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Hal Tasaki @Hal_Tasaki

「Higgsが水飴のように運動をとめる」とか「Higgs粒子に次々とぶつかる」という理由で「他の粒子の質量が生まれる」という説明は、そもそも質量の意味の誤解にもとづいているように見える。おまけに「Higgsの水飴」が定める特殊な静止系(エーテル!)があるというさらなる誤解を生む。

2012-07-04 18:45:58
Hal Tasaki @Hal_Tasaki

@itaimecom 水飴なら、粒子はいずれは水飴系に対して静止するだろうから、慣性質量とも違うような。ぼくにはどう説明していいのかわかりません。「場の量子論を知らないとわかんない(知ってても、真面目に考えると難しい)」じゅあ不合格ですよね・・> なんて言えばいいのか教えて下さい

2012-07-04 19:08:46
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

僕はむしろ空間に電場がかかってる状態(背景場)とか、偏光板とかを説明に使うことが多い。RT @irobutsu: さっき @HalTasaki_Sdot さんも言ってたけど、『「Higgsが水飴のように運動をとめる」とか「Higgs粒子に次々とぶつかる」という理由で。。。

2012-07-04 19:20:12
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

偏光板は割りと筋のいい例えのような気がする。というのは、水飴やぶつかり合いだと運動量をやりとりするけど、真空期待値のヒッグスはそんなことしないから、そこが大きく似非説明と現実のずれている処だと思うんで。 @Mihoko_Nojiri @HalTasaki_Sdot

2012-07-04 19:25:53
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

そういう意味では光の屈折率の説明の方が、まだヒッグス現象に近いかな。あれも運動量のやりとりはないけど、周りからの二次波との干渉で速度が遅くなる(ってああこれも一般向けじゃないのか)。@irobutsu @Mihoko_Nojiri @HalTasaki_Sdot

2012-07-04 19:32:16
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

これが以前科学セミナーでやった時のスライド。 http://t.co/pNLIwx9d

2012-07-04 19:40:57
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

質量の元というと、重力の元と誤解される。。。重力はエネルギーと関係していて、質量だけと関係しているわけじゃないのよ。

2012-07-04 21:04:04
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

水中で光が遅くなるのは、光つまり電磁波が水分子を揺らして、その水分子が出した光(電磁波)が元の電磁波に重なることで光の波長が短くなっちゃうからなんですが、その「他と相互作用してできた波のせいで運動状態が変わる」ってところがヒッグスに類似なわけです。@kahukanoochan

2012-07-04 21:19:33
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

たとえば電場とか磁場とかを空間に「かける」ことはできるんだけど、それをやると同時に空間に向きもつくのね。ヒッグスっていうのは空間に向きをつけないで、0じゃない値をもてる粒子なわけ。@mirokuharp06

2012-07-04 22:16:25
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

ところがこのヒッグス粒子は空間には向きもってないけど内部空間には向きをもってて、内部空間に方向をつけちゃう。これを対称性の破れっていうのね。 @mirokuharp06

2012-07-04 22:17:40
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

対称性を破らないと質量を持てないというか、対称性を破るということと質量をもつということがほぼ等価というか。RT @maesar7: 向きをつけない→質量を与えられる?

2012-07-04 22:19:38
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

HIggs 粒子というのは標準模型で唯一つのスカラー粒子で、でも内部自由度についてはスカラーではないのです。。。。(真面目に説明しているのか自分)

2012-07-04 22:21:30
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

もちろん、標準理論ではヒッグス粒子は光子とは相互作用できません((対称性が破れない方向のゲージ粒子が光子なので)。標準理論で質量を持つのは他の粒子で、それがヒッグスとの相互作用のおかげ。@kahukanoochan

2012-07-04 22:21:33
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

たとえば電子とニュートリノっていうのは、内部空間の中で、逆方向をむいてるんです。ニュートリノは上向きで電子は下向きみたいな。でヒッグス場をかけると片方がもう一つより重くなる。RT @t31415926535: えっ?(・・?) (もうわからんね…。)

2012-07-04 22:25:21
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

「内部自由度」は物理が得意な人でもわかりにくいと思う…。 「陽子と中性子は同じ粒子の別の状態で〜〜」みたいな処から始めないと。@Mihoko_Nojiri :HIggs 粒子というのは標準模型で唯一つのスカラー粒子で、でも内部自由度についてはスカラーではないのです。。【略】

2012-07-04 22:26:52
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

たとえばHIggs がなかったら、電子とニュートリノは実は区別がつかない。ヒッグスが真空期待値をもつと別の粒子になる。

2012-07-04 22:32:20
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

外部空間っていうのは我々の済んでる空間のこと。でなにもない空間を考えたら、上も下も右も左も区別つかないじゃないですか。これを空間の回転対称性、っていうんだけど。。。

2012-07-04 22:36:04
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

内部空間っていうのは素粒子の場がはる空間で、素粒子の相互作用をみると、ヒッグスがいないと電子とニュートリノの区別がつかないようになっている @ping_chang

2012-07-04 22:37:31
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

で空間に上があるとか下あるとか思ってるのはなんでかというと地球があって重力があって、家があってっていろいろ「向きをつけてくれるもの」があるからじゃないですか。で、電子とニュートリノの区別をつけてくれるものがヒッグス粒子。

2012-07-04 22:38:41
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

で、陽子と中性子を取り替えても、電荷がなかったら物理法則が変わらないよね、っていうのが内部空間の対称性なの。実際には電荷があるから陽子と中性子を取り替えても同じ原子核にはならない。で、なんで電荷というものが定義できるかというとヒッグス場が真空期待値をもっているから。

2012-07-04 22:50:09
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

陽子と中性子がx軸とy軸といった時に、紙をひっくりかえしたら、陽子と中性子がひっくりかえっちゃうじゃないですか。で、ひっくりかえさないためには、紙の表と裏を区別しないといけないわけです。その向きをつけてくれるのがヒッグス粒子。

2012-07-04 22:53:59
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

ニュートリノと電子はそれぞれ違う方向のベクトルだけど、ヒッグスがないと紙を裏返すと入れ変わってしまって区別がつかない。こっちが紙の表って決めてくれるのがヒッグス粒子。RT @awaroba:

2012-07-04 22:56:00
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

考えたらヒッグスてすごいよな。電荷の起源って言えばいいのに。

2012-07-04 22:57:15
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

しかしまぁ、ヒッグスがあるから電荷のあるなしの区別ができる、というのはヒッグスの意義のわかる、いい説明だと思う(^_^;)。@Mihoko_Nojiri

2012-07-04 23:02:54
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

今まで説明してたのは<ヒッグス場の真空期待値>でヒッグス粒子はその上の振動みたいなもの。静電場が真空期待値で、電磁波がヒッグスと思えばいい。真空期待値は静電場と同じで運動してない。電磁波は動いている、ヒッグスも動いている。 @tabi_katu

2012-07-04 23:04:08
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