ヒッグスが質量のもとっていうけど、ヒッグスの質量はどこからきたの

答えはありません。
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🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

で、この質問の答えをかくまえに、なんでヒッグスは質量の元か RT @9umech: ヒッグス粒子が質量の元ってよく聞くけどヒッグス粒子が質量の元だとするとヒッグス粒子に質量があるって….. http://t.co/jxriYoEA

2012-07-06 06:15:29
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

まず物質の運動や性質を表すのに質量以外にどういうパラメーターがあるか考えてみる。まず光の速度 これは 299792485m /s 。あとはプランク定数 6.626068 x 10-34 m^2kg/s この2つが1という単位系を発明すると長さ、時間 が質量の単位でかけるようになる

2012-07-06 06:21:47
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

(これを自然単位系っているのね。みじかなものを自然単位系で表すのはあとでやるから)

2012-07-06 06:22:28
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

この単位系で表すと電荷は単位のない量になる。つまりただの数字。素粒子は三つの相互作用をもっていて(強い相互作用と弱い相互作用と電磁相互作用)どれも固有の力(電荷)であらわせるんだけど、それは単位のない量。

2012-07-06 06:30:35
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

実はヒッグスが真空期待値をもつまでは、素粒子の相互作用をあらわす方程式の中に質量の単位をもった量はヒッグスの質量しかない。

2012-07-06 06:32:23
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

もっと正確にいうとこれは ヒッグスの質量じゃなくて、ヒッグスの質量変数といういう。ヒッグスの真空期待値(何度か説明)はヒッグスの質量変数の関数。ほかの粒子の質量は、ヒッグス粒子と物質の相互作用の強さを表す「湯川相互作用」で決まっていて 湯川相互作用xヒッグスの真空期待値が質量

2012-07-06 06:37:28
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

質量の単位をもってる量がヒッグスの質量しかないので、素粒子標準模型で質量の単位をもった量(粒子の質量を含む)を計算すると必ずヒッグス真空期待値ー>ヒッグスの質量が出てくる。

2012-07-06 06:38:49
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

で、もとの質問に戻ってヒッグスの質量変数はどこからきたの、って問題は答えがよくわからない。これを研究している理論屋さんもいる。

2012-07-06 06:40:05
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

実は質量の単位をもってる量は「素粒子標準模型」の枠を出るともう一つだけあって、それは「重力定数」(重力の強さを表す量)これは 6.67384 x 10-11 m^3 /(kg s^2)とかいう量でこれを自然単位系になおしてプランク質量という量が作れる

2012-07-06 06:45:57
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

プランク質量は 1.221 x 10^19 GeVつまり陽子の質量の 10^19 倍とか何これという感じの量。プランク質量は相互作用の強さを表すより基本的な量だし、きっとこれが本物だよね、ヒッグスの質量変数をこれで計算してみようね、とか考えるとうまくいかないので困る。

2012-07-06 06:49:58