2012年7月7日

【ゾンサバ小説】軍人サークと小さな夢【5日目】

診断メーカーのゲーム「ゾンビサバイバル」の結果を元に勢いで書いた小説です。 ソロプレイですがNPCとイチャコラしております。 【最初】1日目~2日目:http://togetter.com/li/330602 【前話】3日目~4日目:http://togetter.com/li/331254 続きを読む
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5日目

へっぽこぴーすけ @hpsuke

【5日目】今日のhpsuke:【アクシデント】床が抜けそうな廃屋に逃げ込む。今が12~23時なら安全に休め、HP+5。それ以外なら5のダメージ! いずれにせよ食糧:-2 http://t.co/Tpp89I0U 【体91食90】セーフの時間帯でした

2012-07-03 23:27:02
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「それであいつらと来たら、俺とミートパイの区別もつかないでやんの。やんなるスね。どうせ食われるならお姉ちゃん!俺はお姉ちゃんがいいっ!」蔦が絡まり、打ち捨てられて永い月日の経過した廃屋の中。サークはぼろぼろの床にあぐらをかき、合流したボブに左腕の治療を受けていた。 62

2012-07-03 23:28:36
へっぽこぴーすけ @hpsuke

例の屋敷で再会した後、サークの傷を見たボブは、すぐ近くの仮の拠点に医療キットを置いてあると申し出た。左腕は少し肉が切れた程度だが、背中の火傷はとても無視できない。サークはその申し出にありがたく乗ることにした。ボブの拠点は屋敷のすぐ近く、町外れの林の中にあった。 63

2012-07-03 23:30:12
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「隊長もそう思わないスか?うまい具合に理性の飛んだ美女と、こう」「思わん。向こうは殺す気だぞ」「美女に殺されるなら本望でしょうよ!」ボブはサークの部下の若者である。それなりに腕は立つが、とにかく口が軽く、マシンガンのように言葉を浴びせてくる。流石に声は潜めているが。 64

2012-07-03 23:31:45
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「少なくともくっさい軍服着てアバーとか言ってる連中にだけは食べられたくないッスよ!あ、腕はこんなもんでいいんじゃないスかね?んじゃ次は背中ッスね」サークは言われるがままにアンダーウェアを脱ぐ。ボブの治療の腕は決して悪くない。現に左腕の痛みも随分和らいだ。任せて大丈夫だろう。 65

2012-07-03 23:33:55
へっぽこぴーすけ @hpsuke

上半身裸になったサークをしげしげと眺めてボブは呟く。「ウホッ、ナイスハリツヤ!なんて言うと思ったッスか?思わないスね。野郎のおっぱいは無駄おっぱい!それにしても背中…、これ何があったんスか」「爆風が直撃した」「最近のゾンビは爆弾使うんスか?時代も変わったッスねー」 66

2012-07-03 23:35:49
へっぽこぴーすけ @hpsuke

サークは武器庫の出来事を思い出した。そういえば多くの武器が残されたままだった。軍に、基地に何が起きていたのか。それを問うと、ボブは手を動かしながら「そうッスねー、かいつまんでまとめるとこんな感じだったんスけど」と前置きして、長い話を語り始めた。 67

2012-07-03 23:38:14
へっぽこぴーすけ @hpsuke

事は最初の最初から悲惨の一言だった。まず、大量の兵士が一度にゾンビ化を発症。大パニックに陥ったが、一旦は戦況を立て直しかけた。ところがゾンビ化の治療薬がどこからか発見され、その奪い合いで内輪揉めが勃発。混乱に乗じて多くの部隊が勝手な行動を取り始め、完全に秩序が失われた。 68

2012-07-03 23:40:47
へっぽこぴーすけ @hpsuke

ゾンビの進撃に対して統制の取れた反撃ができたのは最初だけで、以降は救命ボートの醜い奪い合いが繰り返されたらしい。そのうちゾンビの攻勢を抑えることができなくなり、軍は崩壊。兵士はほとんどがゾンビ化したか、食われたか、仲間割れで殺された。生存者がどれだけいるかは不明だ。 69

2012-07-03 23:42:25
へっぽこぴーすけ @hpsuke

サークの部隊については、崩壊寸前の基地にゾンビの群れがなだれ込んできた際の混乱で離散。バラバラになり、何人かとは連絡が取れなくなった。ボブは同じく部下のエイミと共に基地を脱出、町で民間人の生存者を逐次発見し、避難所に誘導してきたという。今は30人程をかくまっているそうだ。 70

2012-07-03 23:44:03
へっぽこぴーすけ @hpsuke

だが備蓄の非常食も徐々に減り始めてきた。そもそもいつまでも隠れ潜んでいるわけにもいかない。状況を打開するため情報収集に出たところ、サークがあの屋敷の門に仕掛けたトラップに偶然気付き、まさかと思って声をかけると愛しの隊長が出てきてびっくらこいた。以上がボブの話である。 71

2012-07-03 23:45:27
へっぽこぴーすけ @hpsuke

エイミは本来通信兵であり、戦闘力はサークやボブに比べて低い。ゆえに避難所の守りには若干の不安が残るところだったが、ボブは抜けているところがあり、ミスも多い。失敗が許されない現状、冷静で抜け目のないエイミを残してきたのは妥当な判断だとサークは思った。 72

2012-07-03 23:46:55
へっぽこぴーすけ @hpsuke

治療を終え、サークは立ち上がる。「かなり楽になった。悪いな」「いーえー。さっきエイミに隊長のことを連絡したんスけどね。早く行かないといろんな意味で性格変わっちゃいますよアレは」今にも床の抜けそうな廃屋を出る。目的地はエイミが民間人を守っている避難所だ。 73

2012-07-03 23:48:35
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「そういえば隊長」ボブが小銃をぶんぶん振りながら尋ねる。「隊長は連中とどれくらい遭遇したんスか?」「それなりには遭遇したな。少なくとも生存者よりは多くのゾンビとかち合った」「マジッスか!武器ないんスよね?ひぇー。ほんとよく生きてましたよね。まさか何匹か倒しちゃったり?」 74

2012-07-03 23:49:59
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「34…いや、35体か」サークはあの男の子のことを思い浮かべる。あの子の死も背負いたいと思った。一方、ボブは表情を凍らせる。「さん…え?もっかい聞きますが、丸腰ッスよね?」「連中は体が脆い。蹴りで首を飛ばせば一発だ」「なんで俺の5倍も倒してるんスか!なんなんだよこの人!」 75

2012-07-03 23:51:41
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「流石に一度に3体も4体も相手にすると難しいがな」「当たり前っスよ隊長!大体ゾンビっスよゾンビ!力もやたら強いし、噛みついてくるし!接近戦を挑む相手じゃないッスよ普通に考えて!」「動きは鈍い。コツを掴めば十分いけるさ」「もうやだよォー!変だよこの人!おかしいよ!」 76

2012-07-03 23:53:10
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「口を閉じろ」サークはボブに手をかざす。ボブも軍人である、ぴたりと軽口が止まる。「200メートル先。いるな」「そうスね」道端で横転している車の陰に、ふらふら揺れる人影が見える。「どうします? ここから狙いますか?」「いや。無駄弾を使うな。ここは任せろ」 77

2012-07-03 23:54:52
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「任せろって…」サークはボブの口に手を当て、ここにいろと合図する。サークは足元から大きめの石を拾うと、自動車を使ってゾンビから死角になるよう腰をかがめて接近する。滑らかに自動車の陰へと到達すると、石を上に放り投げた。石は空高くまで上がり、垂直に落下。ゾンビの頭に直撃! 78

2012-07-03 23:56:11
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「ゥグォッ!」頭上からの衝撃にゾンビがうろたえ、うつろな視線が上に揺らぐ。その瞬間にはサークは腰を落としてゾンビの足元にいる!ゾンビの脚を刈り取る強烈なローキックを一撃!体勢を崩してゾンビが転倒した瞬間、全力で頭を踏み潰す!二度三度の痙攣ののち、やおらゾンビは沈黙した。 79

2012-07-03 23:57:29
へっぽこぴーすけ @hpsuke

「あー。隊長隊長」遅れてやってきたボブが呆れたような目でサークを眺める。「次からセガールお兄ちゃんって呼んでいいスか?」「却下だ」「それで、何してるんスか」「誰を殺したのか、できるだけ覚えておきたいからな」死体の身分証を取り出しながら、サークは無造作に答えた。 80

2012-07-03 23:58:54

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