狂人演説(2010/07/13):いかに荒木飛呂彦は能力バトルを掘り下げていったか
- nokkaranoumu
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よく言われるんですけど、スタンドの出てこない第一部・第二部と、スタンドの出てくる第三部以後は違うんですけど、まずは第一部・第二部について書いてみようと思う。
2012-07-13 15:38:37第一部・第二部は生物と宇宙と地球の話なのです。第1部の「人類より強いが太陽光に弱い吸血鬼」という、吸血鬼ものとしては常識的な話ですが(中南米の石仮面で変身するというのはショッキングでしたが)、(続く)
2012-07-13 15:41:00第2部は「吸血鬼は上位種族が雑草たる人類から栄養を効率的に集めて肉として食うための家畜だった」「上位種族もやっぱ太陽光には弱いので、地球の生み出した神秘たるエイジャの赤石の力で太陽光を克服しよう→した」(続く)
2012-07-13 15:42:42「エイジャの赤石が地球の力の極みである火山の力を増幅してラスボスを宇宙に吹っ飛ばした」という、「えっ吸血鬼の話からこうなっちゃうの」というすさまじい話になります。この頃から既に荒木飛呂彦はすごかったんだなあ、という感じですね。
2012-07-13 15:43:25第3-6部の「物理力はとても強い、回復力は頼りになる、空間能力はすごく怖い、そしてラスボスは時間能力」というスタンダードは素晴らしい。あれ思いついただけで本当に超偉い。時間能力を突き詰めてニーチェ化した神父は、もう少年漫画のカテゴリじゃなくなったので、まあ打ち切られちゃったけど。
2012-07-13 15:44:05で第7部はさらに「ラスボスがパラレルワールド能力だったらもうどうしようもない、でも最強は強運の能力」という結論に達したので俺はもう勝てないと思いました。
2012-07-13 15:44:47第6部でも強運の能力のヤバさはドラゴンズ・ドリームで触れられていましたが、もーラスボスがラブトレインを手に入れたときは愕然としたことを覚えています。そして漁夫の利を得たポコロコてめえちょっとそこ座れ!
2012-07-13 15:45:14第8部ではどうなるのかと思っていましたが、敵から何かを奪うというもので、何か第四部のボーイIIマンを思い出します。多分これ強いんですけど、詳しく読んでないから何とも言えません(やっぱウルジャンは立ち読みできないからな)。
2012-07-13 15:48:04あと、第8部ではラブコメしかもギャグ多めを始めたので死ぬかと思いました。そういや能力バトルがラノベに与えた影響はすさまじく、今ラノベの8割はラブコメ要素のあるジョジョというか、ジョジョ要素のあるラブコメなのでした。
2012-07-13 15:49:42ラノベ作家として西尾維新が威信にかけて放り出したジョーカード・「なかったことにする」「自分と同じ最弱にする」という、実体関連図で言うと実体&属性能力者とも言える球磨川禊は素晴らしかったが、荒木先生は大人気なくさらに「深き者」を呼び出してこれを叩き潰すのか。興味は尽きません。
2012-07-13 15:52:04ラノベとジョジョの関係を鑑みるに、第8部が完成したあかつきにはラノベ業界はさらなる発展を遂げるのか、あるいは倒せない金字塔として立ちふさがってラノベは滅びるのか。
2012-07-13 15:50:19しかし、関連・実体・属性という実体関連図は、ある意味で存在を表現できる最も単純な形であり、その中の最も根本の要素である(と書くと語弊があるが)属性いじり能力である「却本作り」よりさらに「深い」領域となると、どういうのがあるんだろう。ちょっと想像がつかないな。
2012-07-13 15:54:48まー荒木先生のことだから何か考えるだろう。というわけで、ジョジョとその派生作品は能力バトルとしての一つの大きな流れなので、これをリアルタイムで見られる俺は恵まれているなあ、と思います。多分山田風太郎読者だったら当時似たようなこと言ってたかも知れんけど(荒山徹? うn)。
2012-07-13 15:57:53