木曽崇氏が語る、公営競技のあるべき姿
話は全く代わるが、美原さんは相変わらずアンチ国家官僚なんだなぁと感じた次第。公営競技、とくに昨年の競輪事業再編に関しては、僕の見立てでは残念ながらそういう構図じゃない。
2012-07-05 07:22:58「今の状態を維持するのは無理なんだから、もうそろそろ観念しようよ」と言った経産省に対して、地方公務員側が既得権を捨てられずにさらなる延命策を主張。これが実際の構図です。
2012-07-05 07:27:05ただし、そのキッカケとなったのはJKAに対する事業仕分けであるのは確か。仕分け対象としてターゲットとされ、再編を余儀なくされ、また国家公務員にとっての旨みが減った。だから、再編論ってのは事実だとは思うが。
2012-07-05 07:29:11公営競技の制度改革に関しては、国家公務員ももちろん利権構造の中には居るのだが、最大の障害は地方公務員だよ。自治労(地方公務員による労働組合)の中に全競労評議会という組織があって、ここが必死に既得権を保守しようとしている。
2012-07-05 09:07:14ちなみに全競労評議会ってのは、前身を全国競走労働組合に持つ公営競技場職員の集まる組織ね。公営競技場職員は準公務員扱いという事で今は自治労の一組織として組み込まれた。自治労は選挙において一定の組織票を持っているから、地方自治体の首長さんも改革に手をこまねいているのが実態
2012-07-05 09:10:40地方自治体にアンケート調査を取ると、自治体が赤字事業たる公営競技上を存続させる理由として、いつも「従事員の雇用確保」ってのが出てくるんだ。公営競技ってのはそれを特定産業振興もしくは自治体の財源とする事が本来の「目的」として設定されているハズなのに…(続く)
2012-07-05 09:19:03なぜか「従事員の雇用確保」の為に続けるなんて、何にも法的根拠のない主張がまかり通っているんだよ。雇用確保ってのは、すなわち公営競技場職員の職場を守るためってことね。本来は法に定められた目的が達成できないのならば、廃業してしかるべきなのにね
2012-07-05 09:21:15で、僕がこれはずっといい続けていることだけど、すべての公営賭博はもう民間企業への運営委託に移行すべきなんだよ。賭博ってのは国が一定の統制を行うべき事業では有るが、一方で他のエンタメ業と競争がある分野。ここの運営を準公務員や公務員がやるって事自体がナンセンスなんだよ
2012-07-05 09:25:36また、今の公営業態だと賭博事業から赤字が出た場合は、その主催者たる地方自治体等がその赤字をまる抱えしなければならない設計になっている。そんなリスクを自治体が丸抱えするなんておかしな話でしょ
2012-07-05 09:27:17一方で、実は制度上は民間企業の資金力やノウハウを活用した上で事業リスクそのものも民間に預ける方式(包括的民間委託方式)ってのが、すでに整備されている。公は一番上の「蛇口」部分だけをコントロールして、そこから先の運営もリスクも全部民間にお任せしますってこと。
2012-07-05 09:29:57今はまだ黒字の公営競技も含めて、すべての公営賭博はこの方式に集約してゆくように動かして行くのが一番現実的なんだよ。どうせ今は黒字でもその内厳しくなってくるんだから。
2012-07-05 09:32:52そういった民間委託によって何とか事業存続が可能となった事例も、ボチボチと出てきている。例えば浜松オートね。参考:http://t.co/FRmS9zIW
2012-07-05 09:37:11ところが民間運営委託の導入にも自治労は反対するのさ。民間が入ると既存職員はクビになっちゃうから。「民間委託反対、委託するにしても既存雇用者は同条件で雇用しなおせ」。完全に公営競技が合法とされている正当性を見失っている。お前らの雇用確保のために公営競技があるわけじゃねぇぞと
2012-07-05 09:40:28