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fukugansai
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昨日の坂本龍一の「たかが電気のために命を危険にさらすなんて」発言 http://t.co/bq8pUmhl は、二重の意味で象徴的だと思う。ひとつは、命と電気が対置されていること。今の日本社会では両者は二者択一ではなく、「命は電気の上に乗っている」。病人に限らず誰もが。(続く)
2012-07-17 22:46:14
(続き)PCやネットに限らず、ぼくらの着ているものも食べるものも、すべて電気がないと生産も流通もできない。文字通り、ぼくらの命は電気と一体になっている。だけど、このような社会基盤技術は、人々の意識には上りにくい。停電しないのが当然で、停電すると皆怒る。(続く)
2012-07-17 22:49:08
(続き)「たかが電気」発言は、そのような現代社会のあり方を端的に象徴していたと思う。もうひとつは、生活の基盤である電気が、単に意識にのぼらないだけでなく、「たかが」と軽んじられる存在になっていること。なぜ音楽家やスポーツ選手や(一部の大学教授?)は脚光を浴びるのに、(続く)
2012-07-17 22:53:12
(続き)生活のインフラを支える職業は脚光を浴びないのか。文化や学術や金融操作は、そんなに大層なことなのか。専門的技能が高く評価されるべきだというなら、基盤技術の管理維持も、町工場の職人技も、みな専門的技能ではないか。自分自身が大学の教師をしていてこんなこと言うのもなんだけど(続く
2012-07-17 22:57:07
(続き)世の中ちょっと不公平と格差が大きすぎやしないか。自分の職業が社会的に高く評価されるのは、それはうれしいしありがたいことだが、それに見合った働きを自分がしているかどうか、いつも大変気になっている。坂本龍一は大好きな音楽家だし、社会貢献もずいぶんしている方だと思うが(続き)
2012-07-17 22:59:19
(続き)その彼にしてからが、ああ、そういう認識なのか、と思ってしまった。電気や水道、食品流通など、日常の生活から「見えない」基盤技術を、もっと日頃から体感する機会が、きっと必要なのだろう。ちょっと想像力を働かせれば分かりそうな気もするけど・・・。とりあえず、以上。
2012-07-17 23:03:03