どんなに努力をしても安心できない人
- yasuda010830
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親が子を愛するのではなくて親が子に愛を求めるケースというものがあって。愛を注がれるのではなく、生まれた時から愛を搾取されている子どもというのは少なくない。無条件に愛された記憶のない子は「役に立てない自分」に耐えられないため、人一倍頑張りそして擦り減っていき、生き辛さを覚え始める。
2012-07-18 07:29:38子どもの頃に搾取されてしまうと、頑張っていないと不安でたまらない、休むことのできない心の骨組みが形成される。親(周囲)に何かを提供することでしか関心を向けてもらえなかったことが尾を引いて、見捨てられ不安からの回避のため身を痩してでも必要とされる付加価値の獲得に奔走することになる。
2012-07-18 07:43:01問題なのは、彼等が努力の末に周りに求められるようになればなるほど心の空洞が拡大してしまう点。評価が高まる一方で「有能な自分」ではない「生身の人間」でいられる時間は減ってゆく。擦り減るように生きている人たちに一番必要なものは能力への賛辞ではなく生身の人間であることを受容する関係性。
2012-07-18 07:58:32褒め方について興味深い資料があります。クローディア・ミューラーによると、賢さを褒められた群と一生懸命やった点を褒められた群では、前者は失敗を恐れ自分を賢くみせようとする傾向が、後者は過程を重視し失敗要因を分析しようとする傾向が見られたそう。http://t.co/qOINIXbz
2012-07-18 08:26:22「ねむの木」の創設者の宮城まりこさんは児童が描いた絵を褒めるとき、「上手ね」とは決して言わず、「嬉しいわ」と言うそうです。比較対象を設けることで競争世界に放り込むのではなく、純粋に相手がのびのびと生きられる言葉を贈ることは、無価値感という心の傷を作らないために不可欠な視点です。
2012-07-18 08:33:54幼少期に形成された無価値感というのはいわば心のブラックホールのようなもので、それを抱えている人は生きているだけでその闇に心のエネルギーを奪われるため、大きなハンデを抱えているといえます。口にしていないだけでこの闇と戦っている人は多いので、お互いにほぐしあってゆけたら、と思います。
2012-07-18 08:45:30褒め方にはdo be haveがあります。doは何をしているか、haveは持っているもの、beはその人そのものを褒めることを指す。doとhaveをいくら褒めても、土台となるbeが欠けていると人は心のバランスを失い不安を抱きます。beを前提とした人間関係を築けた時、心は安定します。
2012-07-18 08:12:19beが満たされている場合、do haveといった賛辞も自分に統合することができるので、無価値感を抱えていない人は能力主義社会でも歩んでいけるのですが、be不足の人はdoとhaveを自分と分離して認識するため安心できず、心の健康を崩します。be+do/haveで関わるのが理想的。
2012-07-18 10:07:40人にかけている言葉が人をほどくものであるか、硬くさせるものであるかを意識すると、いかに自分がdo haveだらけの言葉を使っているかが浮かび上がってくると思います。アクセサリーを褒める時、アクセサリーそのものではなく、それを選んだ貴方のセンスが素敵だと言える人は少ないんです。
2012-07-18 08:50:03とはいえ、周囲から無価値感を補完してもらえるような環境はそうそうありませんし、自分で自分の無価値感を癒そうとしなければ根幹に作用しませんから、おすすめの方法をいくつか。一つは、子どもの頃に好きだったものにもう一度触れてみること。上手下手ではなく、好きなものに純粋に触れること。
2012-07-18 09:06:14誰かに評価されなくても好きなものと関わってよいのだという感覚が芽生えてゆきます。運動神経がよくなくとも運動を好きでいていいのに、他者と比較してのスコアがよくないだけで苦手意識を刷り込まれてしまっています。上手くなくても、実用レベルじゃなくても。評価されないことをしてもいいんです。
2012-07-18 09:13:49意味のない空白や成果をあげる以外の時間を設けることで、何かに応えるための時間だけでなく自分のための時間や過ごし方を覚えてゆき、少しずつでも他人からの評価に侵されない自分の聖域を育んでいくんです。聖域を持つことができるようになれば、心のブラックホールに蝕まれることも減ってゆきます。
2012-07-18 09:26:36@yasuda010830 beという語は限定性が強く、包括的である故に、これからの可能性を摘んでしまうことも有るのではないかと。。
2012-07-18 11:12:43@TakafumiHosono もしやbeを命令形で解釈しておられるのでは。褒められる内容を、be=その人自身や意志(陸上を愛している)、do=その人の能力や経歴(足が速く記録を有しているいる)、have=その人の持ち物(素敵なシューズを持っている)に分類できるという話なのです。
2012-07-18 14:02:45@yasuda010830 感無量です。。ご指摘のように、beを存在、義務としか捉えておりませんでした。ご丁寧にご説明ありがとうございます><
2012-07-18 14:25:37