『ギルガメシュ叙事詩』副読本を読む その4 梅原猛『ギルガメシュ』
※本書は原作『ギルガメシュ叙事詩』をもとにした現代の創作物です。
このまとめは、物語としての本書の感想と、
原典からの変更点に着目して、その表現意図について考察するなどした、個人による読書メモログです。
まとめ中に重大なネタバレを含む場合があります。ご了承ください。
梅原猛『ギルガメシュ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4103030097
#ギルガメシュ叙事詩 冒頭の例の暴虐は、すべてキシュのアッガ王(「ギルガメシュとアッガ」での敵役ですね)の仕業になっている。ただギルガメシュがそのような王になることを危惧して部下が訴える、という流れ。ギルガメシュ自身は最初から普通に名君。
2012-07-17 12:22:18#ギルガメシュ叙事詩 まあ、男を働かせまくるのはともかく初夜権行使しまくりの件は、現代語化したらちょっと主人公として擁護しかねるよね……苦肉の策だよなぁというかまあうまく話を作っていると思った
2012-07-17 12:23:55@segawa リプ失礼致します。最初からいい人なギルガメシュ…?(゚д゚)とリアルにぽかーんとしてしまいました。梅原版ではエンキドゥとの少年漫画のお約束的ドンパチはどうなってしまうのでしょう? 私も梅原版読んでみたくなりました。
2012-07-17 12:28:16@zion_ametista いつもギルガメ話見ていてくださっているようで嬉しいです! やや不穏な誇り高さはあるのですが普通に自省と思いやりのある名君なのです……決闘はなんかこう、男たちの熱い血潮!みたいな……?w
2012-07-17 12:30:33@segawa いつも参考にさせて頂いております! 最初から名君というのは新しい(?)ですが、確かに初夜権の話は擁護のしようが…(´・ω・`) シュメール伝承ではギルガメシュが妹持ちというお話にも吃驚でしたw 色んな本を読めば読む程新しい発見がありますね。私ももっと本を漁らねば…
2012-07-17 12:49:28@zion_ametista 少なくとも名君たろうとしているので、とても処女を犯しそうにはない……愛妻家だし……冒頭の所業はどう説明したもんだか難しいですねw 私こそ全然勉強不足なので、頑張らねばです(`・Θ・´)
2012-07-17 13:26:04#ギルガメシュ叙事詩 聖娼はただの哀れなあばずれ女で、エンキドゥはほとんど以上獣で片言で話し、二人の間には普通にロマンスが発生する。神々は五柱で会議を持ち、人間の傲慢と自然破壊の罪について繰り返し議論する。大分分かりやすいなぁ
2012-07-17 12:45:33#ギルガメシュ叙事詩 イシュタルのキャラクターは非常にすっきりしている(無茶苦茶だし大仰なのだが、ある意味一番分かりやすい人物像である)し、天の牛の辺りの話の込み入り方もうまく処理しているとれ思う。
2012-07-17 12:47:08#ギルガメシュ叙事詩 ギルガメシュはそんなにエンキドゥに対して友情を抱いていたっけ??とは思うけど、アレンジとしては面白いかもなぁと思い始めた
2012-07-17 12:48:00#ギルガメシュ叙事詩 ギルガメシュは繰り返し、初めて文明(都市や文字)を作り出した存在なのだと語られる。人間の傲慢や、人間が様々なものを征服し家畜化していくこと(他の動植物や森や神々も)が神々の語るテーマであり、ギルガメシュはそれを一人で体現しているので、エンキドゥと対等ではない
2012-07-17 13:01:18@segawa '88年だと,素で前進と進歩を信じてた人はあまりいなさそうだけど,好況はもうちょっと続くと思ってたのでは.ソース私.
2012-07-17 13:19:46@awajiya なるほど……。 人間は開拓の努力を続けるべきだし続けていく存在なのだ、というような価値観の人間が登場するのですが、どうもこれは今だったらもうちょい説明が必要なキャラクターではないかな、と思ったり。
2012-07-17 13:24:04#ギルガメシュ叙事詩 ギルガメシュは最後に、開拓と文明は間違いであったと明言する。亡者たちとの対話は、戦うこと、征服すること、そもそも生きることに対して疑問する内容である。ラストシーンで「都市を見よ」とは言わないギルガメシュ。
2012-07-17 13:18:48#ギルガメシュ叙事詩 第二部までの、神々が繰り返し議論する場面の積み重ねがあるのだから、単にそういう一面的な結論というわけではないのだろうけど
2012-07-17 13:21:19