20120720九州北部豪雨 #2012NKHR

九州北部豪雨、激甚災害指定へ　首相、あす被災地視察
　野田佳彦首相は19日の参院社会保障と税の一体改革特別委員会で、九州北部豪雨による災害について「激甚災害も含め、被災自治体への財政支援などを早急に実施したい」と述べ、復旧事業への国の補助率を引き上げる激甚災害に指定する方針を表明した。

　首相は被害状況を視察するため、20日に福岡、熊本、大分各県を訪問。熊本県阿蘇市などで河川の氾濫や土砂崩れの被害状況を見て回るほか、同県の蒲島郁夫かばしま・いくお知事らから復旧などに関する要望を聞く予定だ。

　九州北部豪雨による死者・行方不明者は計32人に上っている。中川正春防災担当相は13、14両日に熊本、大分両県を訪れ被害状況を視察した。

　首相は16日に出演したテレビ番組で「想像を超えた雨だ」として激甚災害指定を含む政府対応を急ぐ考えを強調し、現地視察に前向きな考えも示していた。

OBSnews農林水産業被害まとめ [17:35]
１９日までに判明した農林水産業の被害総額は６３億５０００万円あまりとなりました。。農業関連では日田市・中津市・竹田市で水稲の被害が拡大しています。竹田市ではトマトやトウモロコシに被害が出ました。また各地で畑の崩壊や用水路など、農業施設の破損が相次ぎ、農業被害額は４３億１６００万円に上っています。林業関連では県内２４８か所で林道が崩壊したほか、山の崩落によって杉林などに被害が出ました。林業の被害額は１５億３０００万円となっています。漁業関連では中津市と宇佐市の漁港５か所で土砂が堆積し、船が航路を通過できなくなったほか、アサリなどの貝類に大きな被害をもたらしました。被害額は５億９００万円に上っています。きょう正午現在、農林水産業の被害総額は６３億５４００万円となっていて、今後さらに増加する見込みです。

OBSニュース 2012年 7月19日
日田市避難勧告続く [18:28]
日田市の山間部では土砂災害の被害が深刻となり、現在も３３世帯１００人に避難勧告が継続されています。花月川上流域の日田市釜ケ瀬地区。７月１４日の豪雨の影響で河川沿いで土砂災害が相次いでいます。地区では山に土砂が溜まり、これが河川を伝って土石流となり、下の集落を襲う恐れがあります。このため、土砂災害を知らせるセンサーを山に設置して集落に危険を知らせる警報機の取り付けを急いでいます。日田市ではセンサーが設置されるまで釜ヶ瀬地区など３３世帯１００人に出されている避難勧告を継続する方針です。一方、日田市大山町では１４日、民家のそばを流れる川で土石流が発生。川沿いの民家に大量に岩や土砂などが押し寄せました。今も川には、岩が散乱していて住民は再び川が氾濫することへの不安を募らせています。