詩人の城戸朱理氏による高橋源一郎氏批判とその反応

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城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

とりあえず、中原中也賞から派生した問題について、ツイートさせて下さい。連投になります。まったく無粋な代物で申し訳ありません。

2010-07-08 22:39:04
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

実は、高橋源一郎さんが大江さんの作品を推し、「新潮」に掲載されたのは、喜ばしいことで、問題は、源一郎さんが大江さんの作品を推奨したい一心で書いた推薦文に問題があったのは指摘した通りです。

2010-07-08 22:43:41
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

実は、私はこうした一切を歓迎すべき出来事と思っているのは、すでにツイートした通りで、本当の問題は別のところにあると思っています。

2010-07-08 22:45:28
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

高橋源一郎さんは、中原中也賞選考会前夜に自らの選考過程をツイートし、関係者の注目を集めました。私も、注視したひとりです。たいへんスリリングで、真摯に選考に臨まれていることが、よく分かりました。

2010-07-08 22:48:24
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

そのなかで、私が意外に思うとともに、まったく納得できなかったツイートが。

2010-07-08 22:49:36
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

それは、候補作に真摯に接するあまりの読み疲れから(よく分かります!)、源一郎がもらした「結局、現代詩は暗喩じゃん!」という呟きでした。これは、疲れたあげくのツイートなので、源一郎さんの本音なのでしょう。

2010-07-08 22:52:27
@bpbq

今この瞬間、どれだけの人が城戸さんのツイートを読んでいるのだろう。詩を愛する人達は今夜のツイートの行方を固唾を飲んで見守っているはず。

2010-07-08 22:53:55
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

誰も言わなかったので、黙っていましたが、実はこれには卒倒しました。いやホント。これは、小説ならば、車谷さんばりに「小説は私小説」と言っているくらいに時代錯誤な認識です。

2010-07-08 22:56:04
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

たしかに、語りがたい戦争体験を語るために、それを暗喩(メタファー)に託すのは「戦後詩」に特徴的な方法とされました。しかし、戦後詩の有効射程は、せいぜい80年代、すでに4半世紀は前のこと。

2010-07-08 22:59:24
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

しかも、それも通念で、戦後詩で双璧をなす田村隆一と吉岡実を考えると、田村さんは、直接的・明示的で「直喩」の詩人、吉岡さんはシュルレアリスティックな換喩(メトニミー)の詩人で、暗喩は必ずしも、戦後詩の特徴ではなかったと今になると言えるかも知れません。

2010-07-08 23:04:32
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

要するに、現代のみならず、つねに、詩は暗喩として語られるものではないのです。しかし、詩を暗喩と単純化してしまう高橋源一郎がいる。

2010-07-08 23:07:36
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

それは、要するに若いときに触れた戦後詩の通念を、そのまま問い直すことなく、受け入れているということでしょう。それが、問題なのです。日本的な小説が私小説ばかりではないように、暗喩は詩の方法のひとつではありますが、詩は暗喩でありません。それは、ステーキが牛ては限らないようなものw。

2010-07-08 23:11:31
高橋源一郎 @takagengen

@Kido_Shuri 忙しいので、詳しくは明日、ツイートする予定だったが、あまりに誤解が甚だしいので、ひとこといっておく。「結局、現代詩は暗喩じゃん!」っていうのは、「暗喩頼みの、いわゆる『戦後詩』っぽいもの」ばかり読まされてたので、うんざりして言っただけ」。まったく逆だよ。

2010-07-08 23:16:16
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

実は、源一郎さんが「暗喩じゃん」ツイートをしたときに、私は、物心ついたときに触れたのが「戦後詩」であった世代の、詩の理解の世代的な限界を痛感しました。

2010-07-08 23:16:21
@bpbq

高橋源一郎さんからの返答が!

2010-07-08 23:18:25
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

さらに言うならば、韻文(広義の詩ですね)の対立概念が散文。小説は、散文の一ジャンル。その違いも感じました。散文は意味を伝達するのが主眼になります。

2010-07-08 23:19:10
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

ところが、言語というものは、形・音・義、つまり、文字という形と音声と意味の三要素から成っているわけで、意味伝達を主眼とする散文に対して、詩は形象と音声にも深く関わっています。

2010-07-08 23:22:09
おぴさん @Opi

城戸さんのこのツイート以降の連投がとても興味深いんだズボン。RT @Kido_Shuri とりあえず、中原中也賞から派生した問題について、ツイートさせて下さい。連投になります。まったく無粋な代物で申し訳ありません。

2010-07-08 23:26:16
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

極論すると、文字の視覚性だけ、あるいは音声だけでも成立する詩があるわけで、それが小説家の朗読よりも、詩人の朗読のほうが観客を集める理由であり、欧米の前衛芸術を扱うギャラリーやミュージアムで北園克衛や新国誠一が伝説になる理由でもあるわけです。

2010-07-08 23:26:59
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

ところが、詩が暗喩という源一郎さんの世代的な思い込みは、結局、言葉の形・音・義のうち、「意味」のみに、さらには、その限られた権能にしか留意するものでしかない。

2010-07-08 23:29:06
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

はっきり言いますが、その認識で今日の詩を読むことはできません。無理。

2010-07-08 23:30:46
ns @asebami

短歌作品を全て暗喩的にとらえるので、その「意味」性にばかり捉われ、韻律や言葉の美しさなど、他の美質を見逃してしまう人は多い

2010-07-08 23:34:16
ns @asebami

@Kido_Shuri 「今日の詩」だけではないと思います。暗喩を解読すればそれでハッキリと意味が分かる、なんていうのは散文のコミュニケーションと同じじゃないですか。

2010-07-08 23:36:44
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

私が不思議でしょうがないのは、源一郎さんが、ときどき(本当にときどき!)詩に言及されることがあって、しかも、それが、たいがい批判的なものなのに、源一郎さんが、詩の理解者だと思っている連中がいることかも。はっきり言っておくが、おまえら、ただのアホだ。

2010-07-08 23:38:04
置物 @9201kanako

@asebami わたしも、もちろん自作の至らないせいかもしれませんが、暗号に挑むように読まれると、違うんだけどなあと思うことがあります。

2010-07-08 23:40:42