「日立イノベーションフォーラム 2012」における、マイケル・E・ポーター氏講演の @kicker_tricker さんによるまとめ
Michael E. Porterの講演: philanthropy(募金、ボランティアetc)からCSRへと企業の社会に対する貢献は遷移してきたが、依然として寄与率が低く効果が低い。
2012-07-22 09:14:01Michael E. Porterの講演:これからの企業のありかたは、いままで満たされてこなかった社会的ニーズ(従来は政府/NGOが実施してきた分野)を満たすために事業を拡大することだ。
2012-07-22 09:17:15Michael E. Porterの講演: 例えばNovo Nordisk(製薬会社)のように裕福ではない人を対象に薬品を提供する、またNestle(食品会社)のように栄養に関する全体を取り扱う、Nike(スポーツ用品会社)のように健康全体を取り扱う対象にする例などがある。
2012-07-22 09:19:13Michael E. Porterの講演: これまで、環境問題などの社会的便益を企業が図ろうとするとコストがかかり、経済的便益を満たすことが出来ないとされてきたが、先に上げた企業では、その両方を実現している。
2012-07-22 09:22:44Michael E. Porterの講演: Company Profitability & Growth と Social & Economics Development はtrade-offの関係ではなく、synergyの関係にある。
2012-07-22 09:26:32Michael E. Porterの講演: 現在、innovationは停滞の時期にあるが、先のsynergyを実現しようとする方向にinnovationは生まれうる。
2012-07-22 09:29:51Michael E. Porterの講演: Creating Shared Value(CSV:公益の創造)という概念が次世代に生まれる概念だ。shared valueを高めるには、1.product, 2.value chain, 3. local clusterが重要となる。
2012-07-22 09:35:44ことをIT業界に転じて考えると、cloudの登場により、ITの世界はsimpleでlow costになるだろうと言われています。それにともない、労働集約的な業態は解消され、必要な人員は業界全体を通して少なくなるだろうという予想があります。果たしてそうでしょうか。
2012-07-22 09:47:12私は、Michael E. Porterの公演をきいて、まだITは社会的ニーズ、公益の創造に十分に答えていないのではないかと感じています。
2012-07-22 09:51:13すなわち、とりかかるべき事業分野は、まだ満たされていない、無視されてきた要求の中にもあるのではないか。労働集約の結果、生まれた新しい生産力をそこにつぎ込む余地があるのではないかと思っています。ただ、私自身がIT業界に属しているので、楽観的に考えたいということではないです。
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