人体調理

海沢海綿 @ka_i_me_n

人体調理に関しては、先に首を落とした後に背骨に沿ってナイフを入れて皮を剥き、皮下脂肪の除去から始める必要がある。調理したときの味として、人間の脂肪が一番酸味を感じる部分なので除去が尤も大切になってくる。裂いた後、筋繊維と脂肪層を剥離し、分割する必要がある。

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体に関してだが、同じく熟成を要する。内臓に関しては一度除去した後、胃から腸、排泄器官の取り扱いが一番難しい。所謂、宿便つまり老廃物の除去が肝要になる。適度に漉した後、河豚の調理よろしく水で洗い流す必要がある。その後、牛乳等につけ込み、癖を取らないと血腥くてとても食べられない。

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体は肋骨周りの肉に関してはスペアリブとして、そのまま焼いて食べるのが面倒がないと思う。煮込んでも良いが、焼いた方が面倒がない。背筋回りも筋肉質の人間の場合、そのまま廃棄するよりも煮込んだ方が食べ手があるだろう。肩胛骨回りも捨てがたいが、調理が面倒な場合は煮込んでしまうのが楽だろう

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接骨の回りはフォンにしてもいいが、オーブンで焼いて余分な脂肪分を落としてから味噌をベースにしたソースで食べた方が腹持ちはいい。臀部は足と一緒に燻製にするのを勧める。さて、首だが、一番食べがいがない。頬の筋肉は焼いてもいいが、他の部位は難しい。そう、剃髪は念入りにする事。

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脳髄はパン粉と一緒に揚げて、レモン汁と塩で食べるのが一等美味しい。というよりも他に調理法が余りないといっていい。ソテーにしてもいいが、焼く際にバターを使うなり、油を使うなりするとは思うが、その匂いが移ってしまい、余り風味が楽しめない。眼球は、フォンにしてしまう方が良いだろう。

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以上が人体調理法の簡略な解説である。これは俺が中学時代に回ってきた怪文章をそのまま記憶通りに書いているだけなので、別に俺が実際にやった訳でもない受け売りである。受け売りだ。受け売りだぞ！？