青空文庫は、著作隣接権について、どう考えるか。

今日行われた中川勉強会の公開シンポジウムと、中間まとめ案について、富田倫生さんが感想を呟かれています。
34
富田倫生 @aobeka

【青空文庫点検組日常】①著作権の保護期間を過ぎた作品をテキスト化し、同一フォーマットに整えて、青空文庫は公開している。私たちの願いは、公有となった作品が自由に複製され、形式変更され、音声に変換され、検索され、広く、長く、親しまれることだ。

2012-07-25 19:40:32
富田倫生 @aobeka

【青空文庫点検組日常】②隣接権を与えられるのは、出版社ではない。出版「者」だ。公有となったことをもって、私たちは対価を支払わずに、作品を電子化し、公開させてもらっている。そのことを自覚するが故に、利用の敷居を下げるよう努力してきた。 http://t.co/dZqHePY6

2012-07-25 19:41:44
富田倫生 @aobeka

【青空文庫点検組日常】③その私たちに、送信可能化権を独占させてくれるという。その暁には、インターネット・アーカイブもkoboもReaderも、自由に青空文庫のファイルを移せなくなる。任天堂は、契約や対価の支払いなしに、DS文学全集を出せない。そんな不自由な世界を、誰が望むのか。

2012-07-25 19:43:14
富田倫生 @aobeka

【青空文庫点検組日常】④作者と出版社、取り次ぎと書店、図書館、そこに職人の気概をもつ労働者が加わって、出版文化を育ててきた。だが、インターネットを得て、アーカイブを担う者という新しいプレイヤーが新たに加わったことは、明らかだろう。

2012-07-25 19:43:55
富田倫生 @aobeka

【青空文庫点検組日常】⑤本件を検討した、勉強会に問う。メンバーに、アーカイブの担い手はいたか。あなたたちの「中間まとめ(案)」には、公有ファイルの自由な活用こそを願って、新たに出版文化の一翼を担おうと立った者の声は、反映されているのか。 http://t.co/nTQAbRMf

2012-07-25 19:44:41