- jonathanohn
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『宮崎市定全集19;東西交渉』北宋の時代に中国で石炭を用いた製鉄技術の発達が、北の遼~金に伝播。遼は鉄禁を行い、自国の鉄がモンゴルに流れないようにしていたが、金になって国境が広がり物流も増えるとモンゴルにだだ漏れ。その鉄が後のモンゴル帝国の武器になったのではないか、との推測
2012-07-25 19:35:54前に、中西豪さんが歴史群像82号の『モンゴル騎馬軍団』の記事で、チンギス・ハーンの遠征では、戦闘で消耗した矢の回収・再生産を行なう移動型の兵器工場がついてまわっていたのでは、ということを書かれていたが、原材料となる鉄がどこから来たかも含めて興味深い話である。
2012-07-25 19:45:07宮崎市定先生は、木材から作る木炭や、石炭などを含めて燃料となる資源を「熱資源」という用語で語られている。西アジアは木材と石油はあれど石炭はなく、中世になって木材資源が枯渇すると、「熱資源」の不足から生産力の低下をまねいたのではないかというのは、興味深い。
2012-07-25 19:49:50熱資源でいえば、中国には木材が枯渇しても石炭があり、ヨーロッパでは北ヨーロッパやロシアの大地にまだまだ木材資源が多く残されていたし、後には石炭も豊富に算出した。(ハーツ・オブ・アイアン2的にみてもドイツのエネルギー資源の豊かさよ!)
2012-07-25 19:51:54その点で、オスマン・トルコの「熱資源」はどうだったのだろう? コンスタンティノープルの陥落などで見られるように、トルコは大砲国である。生産には大量の「熱資源」が必要だったわけで、それはどうしていたのか? 黒海経由でロシアから輸入していたのもあるのかしら?
2012-07-25 19:53:52@bakagane オスマントルコはよくわかりませんが、このへんhttp://t.co/ge30KSgr 見るとチグリス。ユーフラテス沿いの熱資源を使いつくしたとも読めますねえ
2012-07-25 19:58:13http://t.co/5n133njI @mach_09さんから紹介いただいた『鉄の歴史Ⅱ~鉄の文明と未来~』イギリスでのコークスの話がありますが、硫黄を飛ばしてコークスを作ったのは、最初は「料理などに使うため臭いを取る目的」だったそうで、それが製鉄などの燃料にも流用とか
2012-07-25 20:17:00@bakagane 木材には燃料以外に建築資材という用途もあります。海軍大国であるオスマンの大艦隊も、黒海の木材を確保したからこそ建造できたわけです
2012-07-25 20:10:53@sweets_street 確かに。サラディンのアイユーブ朝だと、せっせと木材までヨーロッパから買い込んで艦船を建造してますからね。領地への物納の税の中にも、「木材」がありますが、やはり不足していたようです。
2012-07-25 20:12:54@bakagane 攻城兵器や陣地設営の資材なんかにも、木材は使われます。戦国大名なども木材資源の確保に血道を上げたし、三国時代には墓を壊して墓に使われてる木材を兵器の材料にするのが当然のように行われていました
2012-07-25 20:16:17@bakagane 諸葛亮の北伐を防いだことで有名な魏の郝昭という将軍が「私は兵器を作るために墓を暴いて材木を調達したから、厚葬なんて無意味なのは知っている。死者に居場所なんてないのだから、好きな場所に葬って良いぞ」と遺言しています
2012-07-25 20:20:45@sweets_street おお、そういう形での証言であれば、信用できそうですね。いやはや、建築資材、兵器(攻城用?)の材料としての木材の重要性を再認識したしだいです。ありがとうございました。
2012-07-25 20:24:14@bakagane 袁紹の激文中で曹操が墓暴きのために置いた発丘中郎将や摸金校尉なんかも、軍用の材木を調達するための役職だったんだろうと思います
2012-07-25 20:27:47@sweets_street @Historian_nomad 木材よりさらに不足したのが鉄でな。葬式の行列を盗賊が襲って盗んだのが、棺桶の釘だったという。また罪人の手枷や足枷なども、この頃から木製になったりしてる。鉄材づくりに漢代に木材を消費しすぎたんや・・・
2012-07-25 20:41:49@Jiraygyo @Historian_nomad 当時の華北では、製鉄業がまともに機能してなかったのかもですね。木材資源の保全はもちろん、鉄鉱石の採掘も捗らなさそうですし
2012-07-25 20:45:52@sweets_street @Jiraygyo 木材については、五胡でヒャッハアアアアアして人口が激減した際に河北の森が再生したけど宋代にはまた森がなくなって云々って聞いた記憶があります(五胡→宋初だったかもしれないです)
2012-07-25 20:47:50@Historian_nomad @Jiraygyo 北宋の製鉄業の規模は異常ですから。他の産業も繁栄を極めたし、さぞかし盛大に木材資源を浪費したんだろうと思いますね
2012-07-25 20:53:23@sweets_street @Historian_nomad 宋代ぐらいから石炭が使われるようになったのが製鉄が発展した大きな理由かと。まあおそらく、製鉄でできた鉄器つかってみんなで木材ヒャッハーしたので同じ事になっちゃったけど(笑)
2012-07-25 20:56:30@Jiraygyo @sweets_street @Historian_nomad 確か宋の時代から調理に石炭使われだして強力な火力を用いた料理が作られ始めたんでしたね。
2012-07-25 20:57:49@Jiraygyo @Historian_nomad コークス使い始めたの、もっと後だと思ったら、宋からでしたか。地味に産業史の一大転機ですね
2012-07-25 20:59:49普通に唐末期に煉炭(コークス)が現れ、宋代に製鉄業を爆裂させてますね。中国は一大製鉄国になっとります。 RT @Historian_nomad: @sweets_street @Jiraygyo あれっうちの先生コークスはさすがに宋代じゃねーよって言ってた先生おられたんですけどそ
2012-07-25 21:04:52