為末大さん@daijapanの【幻滅の原因】について 「あれは幻だったんだと受け入れられずに、目を背け続けている。だから人生が動かない。」

爲末大 Dai Tamesue　熟達論発売中 @daijapan

おはようございます。今日は【幻滅の原因】について

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幻滅や期待を裏切るという言葉があって、その言葉で相手を責める人がいる。本来は幻想が滅した訳で、それはあくまで見る側の、期待した側の認識不足だったのだけれど、時々どうして私が期待した方向に現実が動かないんだと怒っている人がいる。

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例えば投資家や気象予報士のような職業は、手に入る情報の中から未来を予想するのだけれど、雲の動きや株価の動きに幻滅するなんて言葉は使わない。前提として幻滅したとしても、幻を見ていた自分に責任を感じている。そうならないように考えるから精度も徐々に上がっていく。

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容易に幻滅したとか、期待を裏切られたとよく言う人は、つまり自分の力で未来を見通そうという意思がない。意志がないから自分の何が幻滅を生んだのかという振り返りも無く、故に精度も上がらない。いつも世の中が思い通りにいかないと嘆き、後手に回る。

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予想が職業の人達と話をすると、もしかして自分が見ているものは幻かもしれないという問いをいつも持っているように感じる。どれが現実でどれが幻かなんてはっきりと分けている訳ではなくて、つねにもやがかかった状態で後は濃淡で判断している。

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私達はそれぞれの思い込みによって現実をねじ曲げていて、そのゆがみが露呈するときが幻滅だと思う。その時どうして現実は認識と違うんだと憤る人と、もしかして自分は見たいように世の中を見ているんじゃないかと振り返る人の人生は大きく違う。そしてそもそも現実なんてないんじゃないかという問い。

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【終わり】私達はいつも幻を見ている。でも、幻を見ているかもしれない自分を知っている人とそうでない人の世界は大きく違う。自分に幻滅した時、ただ幻が消えただけと思う人、自分が零落れたと思う人。自責の念で身動きが取れなくなるのは後者が多い。

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あれは幻だったんだと受け入れられずに、目を背け続けている。だから人生が動かない。