セーラー服と日本刀

なんとなくでゾンビの徘徊する世界に放り込まれた藤野屋舞（18）の命運や如何に。

一日目

【紺色の表紙の手帳】
自殺死体とかできれば一生お目にかかりたくなかったなあ。
治療薬があったのでとりあえず合掌してからいただきました。
ゾンビナオールって　何。

二日目

【紺色の表紙の手帳】
寝て起きたらすごい熱でダウン。
ひとまず安全なところでぐったりしてた。疲れた…
しばらくしたら熱はひいたけど、汗が気持ち悪くてやだー！
通りがかった同い年くらいの男の子から水場を教えてもらった。
さっぱりしたし水分補給もできて助かったー…

三日目

【紺色の表紙の手帳】
どう考えても不法侵入及び窃盗です本当にありがとうございます。
でも背に腹はかえられないので護身用に日本刀を一振り、お借りしました。
刃物なんて包丁と果物ナイフと彫刻刀くらいしか使ったことないからちょっと怖いけど、まあ、なんとか…なるよね…？
無事だったら返しに来ます、ほんとほんと。

四日目

【紺色の表紙の手帳】
因果応報ってこれのことかー、というのを目の当たりにした。
さすがに生きてる人を見捨てるのは無理だったので助けに入ったけど、悪いことはできないよね、ほんと。
そしたら、お礼に食糧をもらった。
これ前のおじいさんから奪ったやつかもしれないなあと思ったら素直に受け取れない気分。
でもおじいさんが今どこにいるかわかんないしなあ…どうしよう、これ。
とりあえず通常用の食糧と分けておこう。

五日目