覚さんによる、ツイッター小説

覚蓮常 @_ka_ku_

「今日はナニワの日やでー！」「は？なんだそれ？」「あら服部くん、いらっしゃい。アイスコーヒーで良いかしら？」「おおきに。美味い！この冷コー焙煎のええ香りやわ」「何、和んでんだよ。コーヒーのんだら帰れよ」「何でや？」「いいから帰れって」「だから何でや？」ナニワの日で小話。続く。

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その２「何でって今日はオレ達ちょっと…」「え？昨夜の電話でねーちゃん何も言ってなかったで」「マテ。オメー灰原に電話とかしてんの？」「だっていきなり来て留守やったら困るやん」「オレんとこには連絡してこねーじゃねーか」「そらお前は約束しても事件があったらさっさといってしまうやないか」

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その３「う！と、とにかく灰原は今日はダメだ。オレと花火見に出かけんだからな」「何でやねん。いつそんなん決まってん？」「それは…これから誘うんだよ！」「はあ？当日までよう誘わんようなヘタレが何言うてんねん。オレかってねーちゃんを大阪に誘いに来たんやからな」

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その４「バーロ。オメーだってまだ誘ってねーじゃねーか。灰原が大阪になんて行くかつーの」「へへん『今日はなにわの日やねんで』って言うたら『おもしろそうね』って言うてくれたで」「ふん、そんなのただの会話じゃねーか。アイツは花火の方が好きなんだよ。『花火って素敵ね』って言ってたんだよ」

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その5「なんじゃ、騒がしいのう二人とも」「ん？博士、浴衣なんて珍しいじゃん」「ふふん。良いじゃろう。この前、哀くんと一緒に買ったんじゃよ。お、哀くん支度は出来たかね」「こんなの着たの初めてだけど、変じゃないかしら？」「いやいやいや、すっげー良い」「そうそうそう。めっちゃええって」

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その6「それじゃ、行こうか哀くん」「ええ。花火を見ながらのパーティーに招待してくれるなんてフサエさんに感謝しないと」「そうじゃのう。それにしても晴れて良かったわい。誘われてからの一か月間というもの天気が心配じゃったよ」「そうね。さすがに事件も無いでしょうしね」「はは。全くじゃ」

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その7「でも花火って素敵ね。私、好きだわ」「それにしても本当に大阪でのショーのお披露目を兼ねた会だからと『なにわの日』にするとはのう」「博士にセンスが似てきたのかも。でもおもしろい、楽しみよ」「さて、それじゃ新一、服部君、留守は頼んだぞ」「じゃあ二人ともうちに事件は呼ばないでね」

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やっぱりヘタレはダメだよねってことだったんだけど、イマイチ上手くオチ無かったな。それでは今日はこの辺で。…オマケ：「なあ、服部。オレ達も花火でも見に行くか？」「いや、これで事件が起きて花火大会中止にでもなったら、オレ二度と立ち直れんからやめとくわ」