2010/7/11 漫画紹介感想 晴れのちシンデレラ

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晴れのちシンデレラ。作者：宮成楽　竹書房から発売。現在2巻まで発売中。

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とあるお嬢様学校に通う春日春さんは、見た目はお嬢様という外見で、態度も実にそれらしいのですが、実は極貧で育ったトラウマが残っていて、お嬢様とはいかにあるべきかを常日頃から考えている、ちょっぴりベクトルの間違った愉快なお嬢様であったのだ。

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人物紹介

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春日晴：本作の主人公にして本作で2番目に強い人。総合的に見たら一番だろうけども。お嬢様学校に通う見た目お嬢様が極貧で育ったトラウマが抜けず、常にそれに悩みながら生きている。

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とにかく、学力優秀でもあるが、その運動能力は驚異的で、床に枝を突き刺す、弟を看板の上に乗せて片手で持ち上げることが出来る。1人では持ち上げられないと言われた柱をうっかり1人で持ち上げてしまう。獅子舞の扮装をしたまま漫画のように飛翔する。などなど運動能力に関する話に事欠かない。

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本人はお嬢様になりたくて、自分の運動能力はどうも違うのではないかと常日頃思っていて、それなりに隠してはいるのだが、それでも周りから見たら完璧超人そのもので、お嬢様学校なのに春姫様と呼ばれて、生徒の憧れの的になっている。当然のことながら本人はそれを知らない。

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後、自分の育ちのせいで間違ったお嬢様なのではないかと思い込んでいるので、真のお嬢様になるための特訓をたまにするのだが、なんかベクトルがおかしくなる。最終的にびっくり人間大集合みたいなところまでエスカレートしてしまう。

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性格は良くも悪くも男らしいというかさっぱりとしていて、人当たりも良く、かといって周りへの気配りも出来ると自分の完璧超人ぶりを更に上げるような性格で、この辺りがお嬢様たちの憧れを集める要因なんだろうなと思われる。

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なお、急に金持ちになったのは爺さんがアメリカで石油を掘り当てたため。本編には出てこないが爺さんが自分の同じ年の子と結婚しているため、遺産相続は気をつけないとなんてことを言ってる。でも、遺産なんかなくても貴女はたくましく生きていけると思うな。

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特技は運動全般で、ナイフ一本あれば山の中でのサバイバルなんて余裕で出来ます。そういう活動的なことをするのはとてもとても大好きなんだけどもお嬢様らしくはないよなと学校の同級生の前では披露することはない。多分披露してもそれなりには受け入れられるとは思うが。

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極貧で育ったため、食い物への執着心は強いのだが、高級品に傾倒しているわけでもなく、ちょっと高級な種類や、貧乏すぎてみることが出来なかった食材など(あんぱんを見て号泣してた)を見ると面白いことになったりする。

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身内から見ればユカイな思考回路で面白く、端から見れば完璧超人ぶりにあこがれるそんな人

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春日あたる：晴さんの弟。こちらもやはり貧乏育ちのためサバイバル能力は高めなのだが、晴さんがあまりにもすごいため比較としておとなしめなのだが、こいつも一般人から見たら相当なサバイバルの達人。

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運動能力等は姉には適わないみたいだが、どうやら姉にはない常識的な思考を持っているため、いつも変な方向に暴走してしまう姉に突っ込みを入れる役になっている。とは言え彼も食い物関係になると姉と同じような暴走をしてしまうのだが。

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家に読むものが教科書しかなかったので、姉と同様成績は優秀。端から見て格好いい部類に入る容姿なので、実は人気があるのだが、姉が色気も何もあったもんじゃない人なので、影響されて恋愛ごとに興味を全く示さない。

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割と良い所の学校に通っており、そこを選んだ理由が姉が学ランを手縫いで作ってくれたからという実にお姉ちゃん思いの良い弟である。お姉ちゃんは彼にとってヒーローなのだ。

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ちなみに、晴さんの最大の弱点である、美術センスの無さは彼には受け継がれていないようで、絵も生け花も一般的に見てそこそこのものを仕上げることが出来る。

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お母さん：春日姉弟の母親。実は春日家の中では最強でバットでスイカを真っ二つに両断できる。ただ、問題は身体が弱いため持久力に欠けており、しょっちゅう吐血しているちょっとめんどくさい人でもある。

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極貧時代のトラウマで開運グッズを集めるのが趣味で、よく変なだるまを買って皆を困らせたり。おかねもちになったのがなれなくて、屋敷の隅っこで掃除をしている。

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じいやさん：春日家の執事でお嬢様を実に溺愛している人。二人の極貧エピソードを聞くたびに涙を流すこと多々でいつも何か力になれることはないかと張り切っている。二人から顔型のクッキーを貰ったとき、永久保存をするためにコーティングをしようとか相当に二人を敬愛している模様

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三条さん：名前はあやというらしい。姫は私なのにと当初物凄く対抗意識を持っていたのだが、運動が全くダメでその辺りでそういうに格差がある上に、髪が木に絡まって困っていたところを華麗に助けてもらったので、かなり傾倒してしまった名家のお嬢様。

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一応思い出したようにポーズとしてはライバルなんで馴れ合いませんよとはしているんだけども、ちょっと声をかけてもらうとそんなのが直ぐに吹き飛んでしまう可愛い人。誘われて行きたいのに無い用事を作って行かなかったり。弟がどうしてもという体を作ったらそれはもう大喜びでした。

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寝言でショコラと言ってハルさんに「この人は本物のお嬢様だ」と言わしめたほどの本物っぷりではあり、本人も実に可愛らしい人で、嫌がらせとかいうのが頭に浮かばないほどの性格の良さではあるのだけども、活力の差が出てしまってるんだろう。

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この作品の面白さはなんといっても主役のハルさんの珍妙な行動集でしょう。学校では我慢しているのだけども、なんでそうなると言う突っ込みどころ満載の発想の持ち主だから面白い。

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後、やはり行動力と運動能力の高さゆえに発想と行動が人間業ではなくなってしまうのが面白いところ。どうしても蝉取りがしたくなってお屋敷の皆と行って網も持つ前から素手で蝉を捕まえるとか無駄に技術力が高い。幼い頃はカブトを捕まえて生活費の足しにしてたくらいだし。